アオジ
オオタカ
ツグミ
ヤツデの花が咲いた
花と言ってもあまり色模様の無い地味な花だ
蜜はかなり出しているようで、ハエやアブの仲間が周りを飛び回っていた
ウコギ科の常緑低木で、1~3mくらいの高さになる
花序の軸の脇に出来た葉芽が冬芽で翌年の春に伸びる
葉は互生し、枝先に集まって付く
葉身は20~40cmと大きく、掌状に深く7~9裂する
葉柄は30cmと長い
花は雌雄同株で、11~12月に咲く
花芽も夏に出来るが、葉芽と違って冬芽にはならず、年内に開花してしまう
枝先に球形の散形花序を円錐状につけ、白い小さな花を多数つける
上部の花序には両性花、下部の花序には雄花が付く
両性花は雄しべ先熟でまず花粉をだし、散った後雌しべが顔を出すという、自家受粉を避ける仕組みを持っている
写真の右側の葯が突き出ているのが雄性期の花で、左側のものが雌性期の花
果実は液果
8mm程の扁球形で、翌年の4月頃に赤紫褐色から黒紫褐色に熟す
種子は少し歪んだ扁平な楕円形で5mm程の大きさ
モクゲンジの実がまだ枝に残っていた
名前は、ムクロジの中国名「木患子」を音読みにしたモクカンシが転訛したもの
ムクロジと本種を混同した事に由来する
ムクロジ科の落葉高木 高さ10m程になる
葉は互生し、長さ30cmほどの奇数羽状複葉
小葉は3~7対、卵形で縁には不揃いな粗い鋸歯がある
花は7~8月に咲く
枝先に15~40cmの大型の円錐花序を直立し、黄金色の小さな花を多数つける
花は1cm程で、花弁の基部には赤いハート形の付属体がある
果実は蒴果
5cm程の三角状卵形で、先端は尖る
果皮は洋紙質で、風船のように膨れ、10月頃に熟すと褐色になる
中の種子は7mm程で、黒く硬い・・数珠に使われる
花(7月)
暖かいせいだろうか、春先に咲く花と思っていたジンチョウゲが咲いた
名前は、花の香りを沈香と丁子に例えたもの
ジンチョウゲ科の常緑小低木、高さは1m以下
中国原産で室町時代に渡来し、観賞用に植えられている
冬芽で頂芽の多くは花芽で総苞に包まれている
葉は互生し、葉身は4~9cmの長楕円形、縁は全縁
花は2~4月に咲く
赤花品と白花品があり、枝先に強い芳香のある花を頭状に多数つける
花は形態的には両性花だが、結実する株としない株があるので雌雄別株とも言われる
先は4裂し、赤花品では外面は赤紫色で内面は白色
果実は液質の核果、球形で赤色に熟す、有毒
日本ではほとんど結実しない、が稀に実のなる株がある
寒くなって来ると良く見られる、綺麗な色をしたクロスジホソサジヨコバイ
背中に黒い筋があって、細い匙のような体型、赤い色が有るものと無いのもが居る
前翅の翅端部に黒い紋があり、目のように見える
マエムキダマシと言われ、大事な頭や顔を守っているらしい
大きさは5mm程
成虫で越冬して、見られるのは10~12月と、翌年1~3月
冬場はヤツデの葉裏で良く見つかる
春から秋までは分散して見つけ難い
暖かい時期には木の上の方に居て、寒くなると下りて来るという話もある
シラカシ、ツブラジイ、ヒサカキ、ハンノキ、シロダモなどの樹木の汁を好む
ヤツデの葉の裏に、背中に黒斑がある小さなヒメヨコバイが蠢いていた
ホシヒメヨコバイと思うがどうだろう
いずれも植物食で、同種内でも体色は変化に富み識別が困難なグループ
ヨコバイ:
ヨコバイは世界で2万種、日本で約500種と言われる
歩くときに横にずれるので「横這い」の名が付いた
幼虫成虫共に、植物の液汁を吸うので、農作物や園芸植物にとって害虫
時には植物に有害な菌を伝染させることもある
発音機能があって、オスがメスを呼ぶときに使われる
聞いてみたいが、極短波なので人の耳には聞こえない
武器らしいものは持っていなそうな弱い虫で、天敵だらけ
肉食性の昆虫、クモ類、鳥、カエル、トカゲ、その他等々
トホシテントウの幼虫がへばりついていた
幼虫は数多くの刺状の突起があり、足は長い
このまま幼虫で越冬する
トホシテントウ:
落ち葉の下などで幼虫で越冬して、4~5月頃蛹になり、5月頃から成虫が見られる
暗赤色の地色に、10個の黒い紋がある7mm程のテントウムシ
テントウムシでは少数派の植食性で、アマチャヅルやカラスウリの葉を食べる
成虫(5月)