オドリコソウ 2021-03-31 | 樹木 草花 花の様子を輪になって踊る踊り子に見立てた名前可愛い花で人気者シソ科の山野や道端などの半日陰に生える多年草茎は柔らかく、シソ科の多くがそうであるように断面は四角形で40cmほどの高さ葉は対生し5~10cmの卵状三角形で先端は尖り、縁に粗い鋸歯があり網目状の脈が目立つ花は3~6月に咲く上部の葉腋に白色~淡紅紫色の唇形花を密に輪生する花冠は3cmほどで上唇はかぶと状、下唇は3裂し中央裂片は大きく前に突き出し浅く2裂する若い葉芽は茹でて美味しく食べられる
ウミアイサ 2021-03-30 | 野鳥 ウミアイサが何羽か小群れで浮いていたアイサは秋早く渡ってくる鳥を意味する、又「秋去り」からの転でこの鳥の来る頃秋が去り冬が来るという意味など説があるアイサ類はカモの仲間(カモ科)で、日本では4種・ウミアイサ カワアイサ ミコアイサ コウライアイサが記録されている冬鳥10月頃からポチポチ渡って来て、3月には北へ渡り始める主に海岸近くの海上、河口 内湾などにいる。 内陸の湖沼に入ることもある潜水して魚を捕る 嘴には歯状突起が並んでいて魚を逃さないようになっているカモ類は越冬中に番になる種が多いが、ウミアイサのオスも赤い嘴を見せつけるように上に向けてディスプレイを盛んに行う嘴 虹彩 脚は赤いオスは頭部から頸上部まで黒く、緑色の光沢があり、後頭には冠羽があるメスは頸上部から上が茶褐色で後頭に冠羽がある大きさ55cm
アオアシシギ 2021-03-29 | 野鳥 シギの渡りの先陣だろうかアオアシシギがいた脚の色をそのまま名前にしたのだろうが、アカアシシギやキアシシギは名前に合った脚の色だが、アオアシシギは少しずれて緑褐色だ旅鳥なのだが、だらだらと一年中見ている気がする干潟、水田、河川などに居る浅い水辺を歩いて、昆虫類 甲殻類 オタマジャクシなどを捕り、水中に嘴を入れたまま前進して小魚なども捕る雌雄同色嘴は細長くやや反っており、脚は長く緑褐色大雑把に言うと、体の上面は灰色で下面は白い大きさは32cm
セントウソウ 2021-03-28 | 樹木 草花 可愛い花で一つ一つは小さくて目立たないが、固まって咲いているので目につくセントウソウ(仙洞草)の名前の由来は諸説あるが不明別名はオウレンダマシで、葉がキンポウゲ科のセリバオウレンに似ていることによる日本固有種セリ科セントウソウ属・・この属は1属1種山野の林などに生える多年草葉は1~3回3出羽状複葉で、紫色を帯びた長い柄があり多くは根生する小葉は卵形に似た三角形で丸みを帯びた鋸歯がある3~5月に、葉の間から伸びた細い花茎の先に複散型花序を出し、白色の小さな花を咲かせる花は5弁花で、雄しべが花弁より長い果実は4mmほどで楕円形の2分果からなる花や葉を摘み取り、さっと茹でて おひたしや各種あえ物、汁の実にすると、さわやかな味と香りがして美味である
ユキヤナギ 2021-03-27 | 樹木 草花 ユキヤナギは葉がヤナギを、花が雪を思わせるように真っ白につくことから付けられた別名コゴメバナ(小米花)は小さな花を米粒に見立てた栽培品もあり、花が野生種より大きくて立派バラ科シモツケ属の水辺などに生える落葉低木 2m程になるシモツケ属はシモツケ類 コデマリなどがある葉は互生し、3cmほどの狭披針形で先端は尖り基部はくさび型 縁には鋭い小さな鋸歯がある花は4月頃咲く前年枝に柄のない散形花序を多数つける花序には8mmほどの小さい白い花が2~7個づつ付く花弁は5個で3mmほどの円形又は広倒卵形雄しべは約20個あり、基部の内側には黄色の蜜腺がある果実は袋果で長さ約3mm 5~6月に熟す
オタマジャクシ 2021-03-26 | 小動物 他 (^^♪オータマジャクシは カエルノコー♪近くの公園の小さな池で、2月の終わりころ、カエル合戦で産卵されたアズマヒキガエルの卵が孵りオタマジャクシが泳ぎ回っている頭部、胸、腹が一緒になった丸い体と、長い尾という親のカエルとは全く違う独特の形をしている調理に使う玉杓子に似ているのでオタマジャクシという鰓で呼吸し、食べ物は雑食・・因みにカエルは肉食これからは、まず後ろ足が出てその後前足(前手?)が出てきて、その後尾が胴部に吸収されるようにして無くなる前後して体型はカエルになる 成体は陸上生活するので上陸するオタマジャクシから概ね2.5か月かかるので6月頃にはカエルになる
ウグイス 2021-03-25 | 野鳥 ウグイスの初音を聞いた 姿もばっちり見られた市街地の公園でもあちこちに居て珍しくもないのだが、藪からの中を動き回って声はすれど姿は見られず 声100回に姿1回と説明しているウグイスの名は鳴き声からきていると言われているが、「うく」は奥、「ひす」は出ずるで春になると谷の奥から出てくる鳥、と言う語源説もある留鳥 一部の地方では漂鳥東京近辺では秋にやって来て冬を過ごし、3月に初音、その後1か月ほどの間に姿を消す平地から山地の笹藪や灌木の多い高原、公園などに居る主に昆虫類やクモ類を採食する「法 法華経」は繁殖期のオスの囀りで、地鳴きはチャッチャッと舌打ちのような声で笹鳴きと呼ばれているその囀りで花嫁募集をし番になったと思うと、また別のメスを求めて囀る つまりは一夫多妻だメスは1羽で巣作りから子育てまでを行う雌雄同色茶褐色の体、眉斑と耳羽は汚白色、やや長めの尾羽大きさはオス16cm メス14cmで小鳥では珍しく大きさが違い、オスのほうが嘴も足も長い鶯の谷よりいづる声なくば 春来ることをたれか知らまし(大江千里)
ジロボウエンゴサク 2021-03-24 | 樹木 草花 ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)は、伊勢地方で子供がこれを次郎坊、スミレを太郎坊と呼んで、花の距をひっかけて遊んだことに由来する漢方ではこの仲間の塊茎を乾燥したものを延胡索と呼び、鎮痛などに使うケシ科の川岸や山地になどに生える多年草高さは15cmほどになり、地下には1cmの丸い塊茎があり、数個の根生葉と花茎を出す塊茎は毎年新しいものが古い塊茎の上に重なってできる葉は2~3回3出複葉で、茎葉は普通2個付く花は4~5月に咲く色は紅紫色~青紫色の唇形花で長さ2cmほど、後ろに距が突き出る蒴果は2cmほどの線形で、種子にはアリが好む種枕(エライオソーム)が付いている
バイモ 2021-03-23 | 樹木 草花 バイモ(貝母)の名は、鱗茎が2枚の厚い貝状の鱗片の相対している様子からついた別名アミガサユリは花の形が編み笠に似ていて、内側に編み笠のような文様があるのでついた名前ユリ科の多年草 中国原産で日本には薬用植物として渡来した地下に鱗茎を持ち、白い貝状でアルカロイドを含み薬用に使われる葉は細長く、先端は巻きひげ状になる花は3~5月に咲く茎頂に1~2個の花を下向きに咲かせる花径は3cmほどで釣鐘状、内側に黒紫色の網目状斑がある花被片は6個あり緑淡色で、気品に満ちた優雅な花で茶家も好んでよく使われる実は6角形で扁平な翼を縦に付けた面白い形をしている鱗茎の生薬名は貝母で、咳止め、痰切り 排膿 催乳などに薬方処方される貝母1~3gに少量の砂糖を加えて煎じて飲むと咳、痰切りに効くが、含まれるアルカロイドは呼吸運動中枢を麻痺させる強い作用があるので、量を過ごさないように注意すること
ツバメ 2021-03-22 | 野鳥 早々とツバメが頭の上を飛び去ったツバメの渡来はサクラの開花と並んで心待ちにされる春到来のシンボルだ古名は「つばくらめ」で、ツバは鳴き声 クラは小鳥の総称を示す方言 メは群れを表す接尾語と言われ、略されてツバメになった又つちばみ(土食み)からの変化と言う語源説もある夏鳥 本州中部以南の暖地では少数が越冬する個体もいる大陸からの腹部に赤みのある別亜種が越冬することもある繁殖期は番で、非繁殖期は群れで生活している人を信頼しているのか、巣は駅舎 ガレージなど人工物に作ることが多い繁殖の終わった夏から秋にはアシ原などで大群がみられることがある比較的低空を飛び回って、飛んでいる昆虫類を捕る囀りは長く複雑で、「虫食って土食ってしぶーーい」と聞きなしされる雌雄同色額と喉は赤褐色 頭頂からの上面は光沢のある紺色で風切りと尾羽は黒い尾羽は二股に分かれ白斑があり、広げると白線に見える大きさは17cm
コスミレ 2021-03-21 | 樹木 草花 (^^♪スミレーの咲く~頃ー♪春も真っ盛りになりつつあってスミレが道端のあちこちで花盛りスミレ科の植物は23属800種と言われているが、スミレ属など3属のみが草本で、残り20属500種は木本 南米のアンデス山麓に分布が集中している日本で自生しているのはスミレ属だけで、全て多年生草本で60種ほど分布しているスミレ(属)の特徴は花が左右対称で両性花、唇弁の先に咲きに距がある、雌しべの柱頭が棒状やカマキリの頭の形など様々な形をしている又開放花の時期は短く、花後閉鎖花を作る。種子にエライオソームと呼ばれるアリの好む脂肪酸を付け、アリ散布をするので思わぬところで咲くことがあるコスミレ:学名はViola japonicaで、種小名に日本名を持つ唯一のスミレ人家近くや山野に生え、名前とは裏腹に高さ10cmほどと結構大きくなる葉は数多く束生し、2~5cmの長卵形で先は尖るが、夏葉は三角形になる花は3~4月で早咲きのスミレで白っぽいものから淡紅紫色まで変化が多く、紫色の筋が目立つ距は7mm程で細長い
ヨモギトリバ 2021-03-20 | 虫類 小さな蛾がヤエムグラに止まっていたトリバガ科のヨモギトリバらしいトリバガは漢字で書けば「鳥羽蛾」で日本には56種いる幼虫で越冬して成虫は4~9月にかけて見られる幼虫はヨモギやヒヨドリバナなどのヨモギ属(キク科)を食草にして、葉を袋状にした巣で内側から舐めるようにして食べる12mm程の大きさで体色は淡黄色~緑色のイモムシ成虫は大きさ2cmほどで、止まり方が特徴的でT字型に羽を畳んで止まる平地から山で明かりに飛来し普通に見られる
キイロテントウ 2021-03-19 | 虫類 ヤツデの葉を捲ったらキイロテントウがじっとしていた上翅に斑紋がなく、やや透明がかった鮮黄色の可愛いテントウムシ成虫越冬して4月から10月まで見られる前胸背板は白色で1対の黒い紋があり、縁はやや外に反りかえっている平地から山地、広葉樹林で見られるほか市街地や草地などでも見られる普通種大きさは4mmほどと小さい幼虫は全体が黄白色で、黒褐色の斑紋が入る芋虫型で、全身に突起があり足が長い幼虫も成虫も、うどん粉病菌などの菌類を食べるので益虫とされている
ジャコウアゲハの蛹 2021-03-18 | 虫類 波板塀にジャコウアゲハの幼虫俗に「お菊さん」と呼んでいる 細い糸で体を括り付けている風情が可憐ぽくも面白いジャコウアゲハは蛹で越冬して、成虫は4月頃から見られる出会った蛹もそろそろ羽化するのだろう幼虫は有毒成分のあるウマノスズクサ科の植物を食べるため、成虫になっても毒を持つことが出来、鳥が食べない黒い色のアゲハ類はこのジャコウアゲハに擬態していると言われる幼虫は全身を肉質の突起に覆われた目立つ変わった姿をしている目立つ配色は捕食者への警戒食と言われる成虫は日中、低い場所を緩やかに飛び、つつじ類 ウツギ類 アザミ類 クサギなど各種の花を訪れるジャコウアゲハ幼虫(9月のもの)ジャコウアゲハ成虫♂(5月のもの)
ベニシジミ 2021-03-17 | 虫類 草っ原を歩いていると、ヒラヒラものが飛び交って春も盛りの風情紅くて目立つベニシジミが止まった幼虫で越冬して、成虫は3月から見られる小型のチョウで、開張3cmほど前翅は黒く縁どられて紅橙色で黒斑がある後翅は縁に沿って橙赤色帯があり中は暗褐色街中~山 草地や荒地などで地上近くを素早く飛び回るある程度の草地があれば都市公園でもよく見られる腰くらいの高さを飛ぶ、紅橙色の小さなチョウは概ねベニシジミだ幼虫はワラジ型芋虫で緑色 個体によって背線や側縁部に赤みがあるものがいる食草はスイバ、ギシギシ、ヒメスイバなど