一本の木の左端にオオタカ 右端にノスリが居てツーショット
アップの写真 真中がオオタカ 右がノスリ
ノスリ:ノハラの上を滑空するので「野擦り」と江戸時代から呼ばれるようになった 奈良時代からの「のせ」と言う語の変化と考えられる 大きさは54cm
四国から北海道に留鳥として分布し 低山の林で繁殖している
冬には山の林から出てゆくノスリもいて 低地の開けた農耕地や丘陵地の雑木林で過ごす
主食はネズミ類で木の上でじっと地面を見ている 雛に運んでくる餌を見ると小鳥やリス ヒキガエルなどもある
オオタカ:奈良時代には「あをたか」平安時代からは「おほたか」と呼ばれた オス50cm メス57cm
本州と北海道の低山に留鳥として分布 冬には平地の水辺や農耕地市街地にも現れる
ハトやカモ類などの中型の鳥をよくとらえる 狩りが得意
鷹ひとつ見つけてうれし伊良湖岬(芭蕉)
ガビチョウとヒョッコリ出会った
中国名「画眉」をそのまま日本読みしてガビチョウと言う
目の周りとその後ろに眉状に伸びた白い斑紋が特徴的で中国名もそこから来ている
中国南部から東南アジア北部に広く分布している スズメ目チメドリ科の鳥 体長24cm
日本へはペットとして移入されたが篭脱けとして定着した
日本国内では留鳥として東北南部 関東 中部 九州北部で見られる
里山など人家に近い低山の雑木林に住み 地上採食性で昆虫や木の実を食べる
この鳥は可哀想にカオグロガビチョウ カオジロガビチョウと共に 外来生物法で特定外来生物に指定されており 日本の侵略的外来種ワースト100選定種になっている
現在は生態系に与える影響は確認されていないが ツグミ アカハラ シロハラなど同じ地上採食性の鳥に影響が出るのではないかと危惧されている
ヨシガモ
2015-01-28 | 野鳥
ヨシガモが50羽以上も群で居た 写真はペアーらしいオス(綺麗な方)とメス(茶色の方)
姿の美しいカモと言う意味の「をしかも」が変化した名前と言われている
オスの後頭のナポレオン帽のような冠羽・・愛称をナポレオン(ハット)と言う
鎌状に長く伸びた3列風切羽 「蓑毛(みのげ)」と呼ばれる
数が少ないうえ素敵な姿で人気は高い
主に冬鳥として九州以北に渡来する 北海道では少数が繁殖している 大きさ48㎝
広い湖沼や河川 内陸などに居て 水上陸上で採餌を行い水草やイネ科の草の実を食べる
群で越冬するがかなり局地的
多くのカモが日本にいる冬は恋の季節
日本にいるオスは綺麗な繁殖羽でアピールし ペアーになり北方の繁殖地に渡ってゆく
北方で繁殖行動が終わるとメスと同じような茶色の地味色になる
この地味羽をエクリプスと言う エクリプスになるとオスメスの区別がつきにくい
秋口にエクリプスでやって来たオスのカモは 季節が深まるにつれて綺麗な繁殖羽になる
シメ
2015-01-18 | 野鳥
冬枯れた木の天辺にぽつりととまっている丸っこい鳥 シメだ
奈良時代には「ひめ」の名だったが江戸の頃から「しめ」と呼ばれている
江戸訛りで「ひ」が「し」になった・・ウソです
イカルに似ているがイカルより小さいので区別するためヒメと呼んだという説
「し」は地鳴きのシッで「め」は小鳥を表す接尾語と言う説が有力
アトリ科の鳥で 北海道では夏鳥で落葉広葉樹林で繁殖している 全長19㎝
本州以南では冬鳥として多く渡来し 平地や丘陵地の林 市街地の公園などでも見られる
太い嘴で木の実 特にカエデ ヤマハゼ エノキなどの種子を好んで食べ 固い種子を食べられる嘴は30kgもの力を出すと言う
畑では穀物も食べ嘴で器用に皮を剥くことから「豆回し」などの異名もある 繁殖期には虫類も捕る
目つきの悪い鳥ではあるが番の仲は良い
卵を温めるメスは自分でも餌をとるが 1日に何回かはオスに餌を運んで貰う