カルガモの雛が桜の花びらが漂う池で泳ぎ回っていた
3月にヒナ誕生とはかなり早すぎるのではなかろうか
この池にはカルガモと交雑したマガモ風のカモ(俗にマルガモと呼んでいる)とカルガモが居るのでこれがペアーかしら
日本に来るカモの多くはペアー相手を決めて北へ渡って行く
繁殖は渡った先の北方で行うので見られない
カルガモは日本で繁殖する数少ないカモのうちの一つで しかも間近に見られる
カルガモはマガモなどに比べて色が黒っぽいと言うことで 古名「くろがも」の音転らしい
最大級のカモで体が軽いわけではない
全国に留鳥として分布する 北海道では多くは夏鳥
湖沼 池 河川 海岸などに居る
都会の公園などでも繁殖して話題になる
本来は日中休息して夜間に活動するのだが 生息数の増えてきた都会地では日中も良く活動し 植物の種子 水草 水生昆虫などを食べる
大きさ61cm
蛹
2018-03-29 | 虫類
枝にぶら下がっている蛹を見つけた
腹に穴が開いているが何かに寄生されたか 無事羽化して出た行ったのか・・
無翅昆虫類を除いて 多くの昆虫は幼虫と成虫で形態を大きく変え 不完全変態と完全変態の二つに分けられている
不完全変態は普通蛹のステージが無い
完全変態は幼虫の終齢のあとに蛹のステージを経て成虫になる
蛹は完全変態を行う昆虫の発育上の1ステージで 幼虫から成虫へ移り変わる 大きな体制の再構築がなされる時期
蝶の蛹にはアゲハチョウ科のように帯糸を掛ける帯蛹と タテハチョウ科のように腹端でぶら下がる垂蛹と大きく2タイプがある
いずれも硬い外皮に包まれていて 自由に動き回ることは出来ない
見つけた蛹はタテハチョウの蛹のようだ
成虫は地味な色であまり目だたないが 幼虫は毒毛があり刺さると痛み数時間はイライラするのでイラガと言う
イラガの繭は枝や枝の又で作られて中で幼虫が蛹化する
落葉期には良く見つかる スズメのションベンタゴなどと呼ばれる タゴは壺の意味
前蛹で越冬し成虫は6月から秋にかけて見られる
成虫は鱗粉があるがこれに毒はない
口吻が退化していて成虫は何も食べない
繭は楕円形で硬くてコチコチ 吐き出すたんぱく質により硬化しシュウ酸カルシュウムで白くなる
模様が一つ一つ違って面白い
中の蛹は釣りの餌としても使われる
幼虫(9月のもの)
黄緑色と茶色の配色で棘だらけ 毒刺毛がありうっかり触ると腫れる
食草はカキ クリ クヌギ ウメなど
関東の観察地点全てでソメイヨシノが開花したそうだ
お花見真っ最中 お忙しくてお花見に行けない方はせめてブログお花見をドーゾ
写真上段左から
ヨウコウ(陽光):広義のソメイヨシノの1品種 アマギヨシノとカンヒザクラの交配で作出された 大型で色の濃い花
ソメイヨシノ(染井吉野):現代の桜の代表品種 江戸時代にエドヒガンとオオシマザクラが関与して出来たと言われている
シュゼンジカンザクラ(修善寺寒桜)写真2枚:カンヒザクラとオオシマザクラから作られた 静岡の修善寺に記載上の原木がある
ケイオウザクラ(啓翁桜):シナミザクラの台木にコヒガンを接いだ栽培品種
シダレザクラ(枝垂桜):エドヒガンのうち枝の成長が速く下向きに垂れる品種 風情が優美で各地で栽培されている
ヨコハマヒザクラ(横浜緋桜):1985年に品種登録された カンヒザクラと兼六園熊谷桜との交配種 赤みが強く大輪
アメリカ写真2枚:エドヒガンとオオシマザクラからの栽培品種 1920年頃カリフォルニアで作られた 淡紅色の中輪一重の花
タカトウコヒガン(高遠小彼岸)写真2枚:キンキマメザクラとエドヒガンの交配種 淡紅色でやや大きめの花
チョウジザクラ(丁子桜):長野~宮城に分布する野生種 白い花で7mm以下と非常に小さく可愛い
フッキソウは漢字では冨貴草 常緑の葉が茂る様子を繁栄に例えたものと言う
ツゲ科の山地の林内に生える常緑の亜低木
普通草は冬には地上部が枯れて翌年の春に芽を出すので 常緑と言うことは無いのだがフッキソウは常緑
常緑だから年々茎が太くなって丈も大きくなるかと思えばそんなこともない もっとも茎の下部は地を這っているので茎丈は伸びているのかもしれない それで物の本には亜低木の言葉が使われているのかも
茎は地面を這い上部は斜行して高さ20cm程になる
3~5月に茎の上部に花を咲かせる
雄花は上部に密に咲き 雌花はその下に付く 雄花も雌花も花弁は無く4個の萼片がある
雄花は雄しべが普通4個 花糸は太くて白色で良く目立つ 先に茶褐色の葯が付く
下にまばらに雌花が付き花柱は2個で反り返る
今日は春分の日 昼と夜がほぼ同じ長さで 日の出5時44分 日の入り5時53分
お彼岸でもある 暑い寒いも彼岸まで と言うが都心では雪が降る寒い一日だった
ハクモクレンの蕾が枝にたわわについていた
蕾の南側に日が当たって膨らむので 先端は北を向く
これをもって「コンパスの木」とも呼ばれている ただしこの状態はほんの数日で 蕾が開くと北も南も分からない
誰が言い出したのかずいぶん昔からコンパスの木の言い方はあるが ほんの数日しか分からないのでは少し大袈裟ではなかろうか
ハクモクレンは中国原産のモクレン科の落葉高木 15m程になる
3~4月に10cm程の白い花を開き枝いっぱいに咲く様子は見事だ
果実は袋果が集まった集合果 10cm程の大きさでこぶし状の長楕円形 10月に熟す
オシドリ
2018-03-20 | 野鳥
都心の公園でオシドリが見られるのは新宿御苑だけになった と何かの記事で読んだが全くその通りであまり見かけなくなった
雌雄の仲睦まじい様子やオスの銀杏羽のある美しさが親しまれてきた淡水ガモ
「をし(愛)」が語源
現実のオシドリは確かに仲睦まじいが繁殖期が終わると番(つがい)関係は終わり 子育てはメスが行う
次の繁殖期には別の番が形成される
留鳥又は冬鳥 東北地方以北ではほぼ夏鳥
湖沼 池 河川 渓流などに居る
北方のものは冬には暖地へ移動する 市街地の公園などの池では多くは冬に観察される
夕方に飛び立って採食場へ行きカシやナラなどの実を食べる
オスは3列風切り羽が帆状に立ち全体の色彩も美しい
3列風切りは独特の形で「銀杏羽」と言われ 「をし」の名前に連動して「想い羽」とも言われる
メスは目の後に白線が入り灰色実が強い
大きさ45cm