トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ソシンロウバイ

2014-01-31 | 樹木 草花


ソシンロウバイが満開だ
花の内側の花被片の中心まで黄色で素心蝋梅という

中国原産で花がロウバイより大きく艶やかなせいか最近はロウバイより良く見かける
春に先駆け葉の展開前に咲き冬を彩る

ロウバイ科の落葉低木
花が終わると花床が大きくなり3cm程の偽果になる 表面は木質化し中にそう果が10個ほど入っている
この種を50個ほども取って来て庭に蒔いたが芽生え無し

紅梅 白梅

2014-01-30 | 樹木 草花
 

春が少しづつ近ずいているのか雨にもかかわらず暖かい日だった

紅梅が花盛り 白梅もちらほら咲き出した
ウメは日本的な趣がある樹木だがもともと日本に有ったものではなく奈良時代に大陸から移入されたたという

バラ科サクラ属の落葉小高木
自家不稔性のものが多いので受粉樹の混植が必要

園芸品種も多い 野梅系 紅梅系 豊後系 杏系等に分けられる
野梅系には梅酒に適した白加賀
枝の隋が赤いのが特徴の紅梅系には鹿児島紅
豊後系には実梅として栽培が多い豊後 などなど


パピルス

2014-01-29 | 樹木 草花


古代エジプトでこの草の繊維から紙を作ったので有名
ペーパーの語はこのパピルスからきている

北アフリカや中部アフリカ原産
茎は三角形で2mほどの大きさになる

神の材料の他に丈夫な繊維を使い衣類を編んだり古い根茎を燃料にした
北アフリカでは今でも船や家の材料として使われている

オカヨシガモ

2014-01-28 | 野鳥


近くの公園にオカヨシガモが居た
オナガガモなどにくらべれば数の少ないカモだ

陸のヨシガモを意味する名前
ヨシガモに似ているが内陸の湖沼に多いのでそう名付けられた
とは言うがヨシガモには似ていないと思うがどうだろう

冬鳥として全国に渡来 数は多くないが割合普通に見られる
湖沼や河川に居て水草やイネ科の草の実を食べる
大きさは50cm

派手さはないが胸から腹には細かい模様が有って美しい
次列風切に白い翼鏡が有り目立つ
メスは嘴が黄色地に黒のまだら模様がありマガモのメスに似ている

数も少ないせいもあって意外に人気が有る

オナガガモ

2014-01-27 | 野鳥


最も数の多いカモの一つオナガガモ
雄の尾が長いのでこの名で呼ばれている

冬鳥で九州以北に普通に生息している
沼に1000羽を超える数で右往左往していた
この時期のオスは首が白い
大きさはオス75cm メス53cm

採食は夜間に水田や湿地でするがえずけされているところでは一日中そこで生活している
水面で採食(水面給餌)や逆立ちして水底の植物の種子や水草を食べる

ウスバフユシャク♀

2014-01-26 | 虫類


昨日アップしたチャバネフユエダシャクの居た公園の木柵にもう一種類ウスバフユシャク♀が居た
一度に2種も見られてラッキーでした

北海道から九州まで分布する開張が30mmほどのフユシャク
天敵のあまり居ない冬場に活動しようと発生時期を遅く又は早くしたフユシャク
活動時間は日没直後の数時間とか深夜とか種類によって決まっているそうだ

色々な不思議をいっぱい詰め込んだ変わった蛾だ

チャバネフユエダシャク♀

2014-01-25 | 虫類


白と黒っぽい斑紋で「ホルスタイン」の愛称のある面白い模様のフユシャクのメスがいた

まるで長さを測るように歩く幼虫を尺取虫と言うが フユシャクは冬の尺蛾のこと
冬の雑木林をヒラヒラと飛ぶ

飛ぶのはオスでメスは翅が退化して無くなっているかあっても形だけの小さな翅で飛べない
オスはメスの出すフェロモンを目当てに探し交尾する
生まれた卵は春に幼虫になり桜などの葉(43種の植物が記録されていて多食性)を食べ 蛹で夏を過ごし冬の訪れとともに成虫になる

成虫は食べ物の少ない冬を見越してか食べることをしない
食べた水分が凍結する危険を避けているとも言われる
したがって口も無い

メスの翅が無いのは体の表面積を小さくして逃げる熱の量を少なくしている
と言うが翅のあるオスはどうなのだろう
普通ムシは5度以下になると動けなくなると聞くが氷点下近い体温で動き回るフユシャクガは何か特別の仕組みを持って居ると思うがどんな仕組みだろう



クロスジホソサジヨコバイ♂

2014-01-24 | 虫類


先日メスに出会ったが今度はオスが居た
黒い筋の入っている細い匙型のヨコバイでクロスジホソサジヨコバイ

カシ シラカシ ツブラジイ ヒサカキ ハンノキ シロダモなどの木の汁を好むというが この時期にヤツデの葉裏で見つかることが多い

メスは赤い色模様で綺麗
大きさは5mm位の小さなヨコバイ
右端の黒い点々は翅の裾の模様 目は左にある

下はメス(左)と幼虫
 

リョウブの冬芽

2014-01-23 | 樹木 草花


リョウブの冬芽は2枚の芽鱗に包まれているが この芽鱗は早くに落ちてしまう
自然の妙か落ちる寸前に基部が剥がれ陣笠のように見えて面白い形になる
芽鱗が落ちた冬芽は裸芽となって冬を越す

リョウブ:リョウブ科リョウブ属の落葉小高木
リョウブ科はリョウブ属のみからなる小さな科で日本に自生するのはリョウブのみ
樹皮はサルスベリやナツツバキに似てまだら模様に剥がれる

新芽や若葉は古代から救荒植物として利用された
かって救荒用に植樹を勧める令法が出されて令法(りょうぶ)と呼ばれるようになったという

ショウジョウヤシ

2014-01-22 | 樹木 草花
 

温室にショウジョウヤシ(猩々椰子)が植えてあった
インドネシア スマトラ島 ボルネオ島が原産地
熱帯性のヤシで年間を通して高温が必要

赤い色が見事で世界一美しい椰子と言われる
赤いのは葉の基部の葉鞘で葉が落ちると緑色の幹が出て来る

ヤシ科の常緑樹で10m位になるそうだ
鉢植えで園芸店でも販売している

クチナシの実

2014-01-21 | 樹木 草花


クチナシの実は裂開しないので口無の名が付いた
11月から12月にかけて肉質の液果が橙色に熟す
稜があり先端に萼片が残る面白い形をしている

この果実は黄色の染料にされる
無害なのでタクアン きんとんなど食品の着色にも使われる
消炎 止血 解熱などの薬用効果もある

花は芳香のある白い花で6月頃咲き香料にする


ヤマガラ

2014-01-20 | 野鳥


今日は24節季の大寒(だいかん)
寒さますます厳しく寒の真っ最中

明治神宮のヤマガラはすっかり人馴れして餌のある掌に平気でやって来る
ヤマガラは鎮守の森や雑木林の減少と共に首都圏では大きく数が減り 東京23区で生き続けて来られたのは ここ明治神宮の森だけだったと言われる
最近は周辺部から少しは回復しているらしい

人に慣れやすく賢い鳥で昭和の半ばころまでだろうかおみくじ引きの芸をした
今では保護上の理由からかこうゆう文化は廃れてしまった

ヤマガラ(山雀)は山地を好むカラ類の意味
留鳥又は漂鳥 大きさ14cmスズメ大
昆虫類や木の実(シイやエゴノキ)等を食べる
木の実を貯食する 隠した場所は近くの何かの目印を覚えているらしい
生きている限りペアーは離れない絆の固い鳥と言われている

この内も猶うらやまし山がらの みのほどかくすゆうがほのやど(寂蓮)

トモエガモ

2014-01-19 | 野鳥


冬のオスは顔の模様が変わっていて綺麗
この模様からトモエガモ(巴鴨)の名が有る
奈良時代には「あぢ」と呼ばれていて美味しいカモらしい

日本海側に多く渡来し太平洋側では少ない
メスは他のカモ同様で全体に褐色

大きさは40cm コガモより少し大きい
胸と脇腹の境に白い模様が有る
イネ科の植物などを食べる

都心周辺ではなかなか見られず居れば結構人が集まる

ハジロカイツブリ

2014-01-18 | 野鳥


ハジロカイツブリが潜っては浮き潜っては浮きしていた
カイツブリはカキツムグリツ(掻いたり潜ったり)の略という
飛ぶと見えるが良くの一部が白いのでハジロ

カイツブリ類は日本では5種居る
日本で繁殖しているものが3種冬鳥が2種

ハジロカイツブリは冬鳥で大きさは30cm 成長の虹彩は赤い
数羽から数十羽の群で居ることが多い この日も多きな群が幾つか見られた
群が先頭から次々に潜り魚などを捕える姿は見ていて飽きない

ハエトリグサ

2014-01-17 | 樹木 草花


食虫植物は不思議の世界だ
虫を始め動物は直接又は間接に植物を餌に生き永らえているのに その動物を食べる植物が居るとは不思議
食虫植物は光合成をするが湿地など栄養分(窒素やリン)が乏しい環境の土地に生息する

ハエトリグサは葉の先が貝のように2片になっていて それぞれに3本の感覚毛が有る
端の感覚毛に触り2度目に真ん中の感覚毛に触ると0.5~1秒の素早さで葉が閉じられる
葉の縁からは粘液を出し周りを封じ 次に消化液を出して 一時的な胃袋として消化活動を行う
消化から吸収まで7~10日ほどもかかる

感覚毛に2度触り葉の真ん中に虫が来た時に確実に仕留めるなど精密な機械のよう