オドリコソウ 2010-04-30 | 樹木 草花 新宿御苑のオドリコソウが綺麗に咲き揃った 名前は花の様子を輪になって踊る踊り子に見立てたもの オドリコソウ:シソ科オドリコソウ属 茎は30~50cm 茎の断面は四角形(シソ科のほとんどの植物は断面が四角形) 若いときの葉芽は茹でて食べられる
ビンズイ 2010-04-29 | 野鳥 少し前だが野川公園の松林の下でビンズイに出会った ビンズイ(便追):スズメ目セキレイ科 全長 16cm 四国以北の山地で繁殖 冬は暖地に移動して越冬し松林などで多く見られる 名前は「ビンビンツィツィ」との囀りに由来する 繁殖期は昆虫類クモ類を捕食し非繁殖期は植物の種子を食べる 主に地上で捕食する
ニョイスミレ(ツボスミレ) 2010-04-28 | 樹木 草花 湿り気のある草地や林床に控えめにひっそりと咲いている それでも結構あちこちで見かける 小ぶりの白いスミレで青紫色の斑紋が鮮やか 長野の北安曇野地方では子供たちが種を付けたこの花を集め おままごとのご飯に見立てそのまま食べる もち米のような感触で甘味が広がり奥歯で噛むと「キッチョンキッチョン」と面白い音がするという 一度味わってみたい気がする
カシワクチブトゾウムシ 2010-04-27 | 虫類 葉の中に隠れるようにしている小さな虫を見つけた カシワクチブトゾウムシと言う 口の先がゾウの鼻のように長い ゾウムシの仲間は800種弱の仲間が居るが 小さい虫は関心のある人だけに見えるものだ 植物のあらゆる部分を食べるが 種類によってその部分や食べ方は決まっている カシワクチブトゾウムシの幼虫は土の中に居て植物の根を食べる カシワクチブトゾウムシ:ゾウムシ科クチブトゾウムシ亜科 体長約5mm
カントウタンポポ 2010-04-26 | 樹木 草花 一面にタンポポが覆っているほっこり広場 見ていると多くの人が 花をひっくり返してみて安心したような顔をする つまりは総苞外片が反り返っていないのでカントウタンポポであり 外来種のセイヨウタンポポに駆逐されていないと言う事を確認しての安心顔と思う しかしながらDNA解析をした結果 外片が反り返っているセイヨウタンポポと思われているものの内 85%は西洋種を父(花粉)に関東種を母(結実)とする雑種が圧倒的で有った つまりは純粋なセイヨウタンポポは15% セイヨウタンポポは強力な繁殖力を持った侵略者と思っていたがどちらがどうなのか 今しばらく彼女たちの生き先を見守る必要がありそうだ
エゴツルクビオトシブミ 2010-04-25 | 虫類 木々の葉が芽を出し茂り始めた 未だ柔らかいエゴノキの葉にエゴツルクビオトシブミが出てきた 雌が葉に一本切れ込みを入れて下のほうに卵を産みつけ巻き 切り跡がJ字型になるオトシブミを作る 写真は首が細く長いのでオス エゴツルクビオトシブミ:甲虫目オトシブミ科 体長6~9mm 5~8月にかけて活動 食べ物はエゴノキの葉 生活型は完全変態(卵→幼虫→蛹→成虫)
コガラ 2010-04-24 | 野鳥 4月も終わりに近いのに寒い雨の中コガラが2羽で戯れていた この鳥は山地の主に落葉広葉樹林に居る 雑食で昆虫類節足動物果実などを食べる 固い果実でもこじ開けて食べる 木の種子やアブラムシ数匹の団子を 木の皮の隙間や幹の割れ目に蓄える貯食行動をする コガラ(小雀):スズメ目シジュウカラ科 12~13cm 九州~北海道に留鳥として分布
ミソサザイ 2010-04-23 | 野鳥 渓流の歌姫ミソサザイ 2月頃から主に川沿いや湿った林で美しく複雑な囀りを耳にする 日本の鳥では最小クラスの鳥ミソサザイ 川の流れの中の岩の上で囀っていた ミソサザイ:スズメ目ミソサザイ科 体長10cmほどで日本の鳥では最小クラス 種子島以北の亜高山帯~高山帯で繁殖 冬は山麓の渓流沿いの林や崖地に居る 動物食で昆虫類やクモ類を捕食する 「みそ」は溝のこと 「さざ」はささやかの意味で小さい事 「い」は元来「き」で鳥を意味する接尾語の変化したものと考えられている 「みそさざい」は「小川に居る小さな鳥」を意味する古語 古事記や日本書紀にも登場する
アメリカコガモの交雑種とヨシガモ 2010-04-21 | 野鳥 ヨシガモをアップする積りで写真をみたら 一緒にアメリカコガモの交雑種らしいのが映っていました 写真の手前がヨシガモです 並んで奥にいるのがコガモとアメリカコガモの交雑種です 肩羽に水平に白い斑線があり 脇胸に縦の白い斑線がみられます これはコガモとアメリカコガモの交雑種の特徴と聞いたことはありますが 見たのは初めてです 鴨は分化が進んでいない種なので交雑が起き易く マガモとカルガモの交雑種(俗にマルガモ)は公園などでよく眼にします ヨシガモ(葦鴨):カモ目カモ科 全長48cm オスの後頭はナポレオン帽のような冠羽になっており俗称ナポレオンと呼ばれる 後ろに3列風切りが鎌のように長く伸びて(蓑毛と呼ばれる)綺麗な特徴のある鴨 大部分は冬鳥として渡来するが多くは無い 少数は北海道で繁殖する 美しいという意味の「をしかも」が変化した名前
ダイゼン 2010-04-20 | 野鳥 もちろん食べた事は無いのだが 美味しいらしい ダイゼンは昔はよく膳に供されたことが名前の由来 平安時代の大膳職で扱ったから 又は大膳は宮中の宴会料理のことでよく食されたから 夏羽では顔から胸腹にかけて黒い羽毛で覆われる この時期の英名black-bellied(黒い腹) ダイゼン(大膳):チドリ目チドリ科ムナグロ属 全長29cm 夏季はユーラシア大陸 アメリカ大陸北部 北極海沿岸部で繁殖 冬季は太平洋大西洋インド洋の沿岸部で越冬 日本へは旅鳥として 又は関東以南で越冬する冬鳥 主に動物食ゴカイ昆虫など 他に草の種子なども食べる
アメリカコガモ 2010-04-19 | 野鳥 アメリカコガモは稀な冬鳥として日本に渡来 側胸に縦の白い斑線が見えるのが特徴 普通日本に居るコガモは肩羽に水平に白線がある アメリカコガモ:カモ目カモ科 34~38cm ユウラシア大陸と北アメリカ中部北部で繁殖 冬は両大陸南部に渡る 草の種子 葉 茎が主で動物食も食べる
オオメダイチドリ 2010-04-18 | 野鳥 昨日に変わる良い天気に誘われて谷津干潟へ行って来た 未だ早いかもしれないと思いながら行ったのだが沢山のシギチとカモも随分残っていて 潮加減も良かったようで十分に楽しめた 特に数少ない旅鳥のオオメダイチドリに出会えてラッキーだった 写真上側がオオメダイチドリ 下はメダイチドリ オオメダイチドリ(大目大千鳥):チドリ目チドリ科 全長22~25cm メダイチドリに似るが体や嘴が少し大きく足は黄褐色 トルコから中央アジアで繁殖 冬季はアフリカ東部~オーストラリアの間で越冬 日本へは数少ない旅鳥として渡来する 九州や沖縄では比較的多い ゴカイなども食べるがカニを好んで食べる メダイチドリとの識別にカニを食べていればオオメダイチドリと言われている
セリバヒエンソウに雪 2010-04-17 | 樹木 草花 驚いた事に起きたら庭がうっすらと雪化粧だった 庭のセリバヒエンソウに雪の取り合わせも珍しく新鮮な感じだった この草は一昨年二株摘んできたのが 昨年は多少増えた程度だったが 今年は塀沿いに10mほど 多分50株は超えているようだ 原っぱや公園でも最近急に目立ってきた セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草):キンポウゲ科オオヒエンソウ属 明治時代中国より渡来 細長い花びらは萼片5枚 上向きの一枚は後ろが長く突き出た距になっている 花弁は2対 上側の一対は白色で斜上する距をもつ 下側の一対は菫色で長い爪を持つ広卵型の舷部があり蜜標として機能する
コチドリ 2010-04-16 | 野鳥 今シーズン初のコチドリとの出会い 好きな歌の一つ 淡海の海夕波千鳥汝が鳴けばこころもしのにいにしえ思ほゆ(万葉集 柿本人麿) 波に千鳥:似つかわしい 絵になる組み合わせ 霞に千鳥:霞は春の季語 千鳥は冬の季語でふさわしくないことの例え 俗に酔っ払いのふらつく足のことを千鳥足というが チドリは素早くしっかりした足どりで歩く チドリの足を交差させるような歩き方か足跡がジグザグになっていることから出た言葉とおもう コチドリ(小千鳥):チドリ目チドリ科チドリ属 全長14~17cm 日本のチドリ類では最小 動物食 昆虫 節足動物を捕食 ユーラシア大陸に居り 日本では主に夏鳥 営巣中に外敵に会うと擬傷を行い雛や卵を守る
ヤマセミ 2010-04-15 | 野鳥 久し振りにヤマセミに出合った 川面を飛ぶ姿は遠くからでは 意外なほど白く見える 川の上に張り出した電線に止まり囀ったり魚を狙ったりしている 一日に20回ほども魚を捕る 他に水生昆虫なども食べる 観察された記録によれば魚の捕獲率は70%以上 水中に入ると眼は瞬幕と呼ばれる白い幕に覆われて保護される 水中眼鏡を付けたようなものか 綺麗な鳥と言うより素晴らしい鳥 魅せられてしまう ヤマセミ:ブッポウソウ目カワセミ科 体長38cm 日本産カワセミの中では最大で 8cmの冠羽が目立つ アカショウビン カワセミと共に日本で繁殖している