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サンショウクイはヒリリリ又はヒーリーリーリと聞こえる一音一音に力のこもった声で鳴く
「山椒は小粒でもピリリと辛い」が名前の由来
実際は昆虫食で山椒は食べなさそう
日本版レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類
夏鳥 宮崎県以南では留鳥
平地から低山の林などに居る
昔は東京でも雑木林や鎮守の森に居たが 身近な場所から姿を消した
加えて高木の梢から中々降りて来ず 間近に見られない
名うての昆虫採集家で 樹冠の下でヒラヒラ舞いながら 空中で虫を捕まえるのが上手だ
網を張っているクモなどは飛びながら捕らえてしまう
オスは捕まえた虫をメスの前でちらつかせ交尾し その後プレゼントする 恋の駆け引き上手だ
大きさは20cm 全体的にスマートな印象がある
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大きなエノキにヤドリギが一杯付いて実を生らしていた
ヤドリギはエノキ ケヤキ ブナ ミズナラ サクラなど落葉広葉樹に半寄生するヤドリギ科の常緑小低木
大きさは1m近くになる
2~3月頃に目立たない雌雄別株の小さな花が咲き 初冬頃から葉を落とした木に実が良く見える
11月頃には熟すが年が明けたころから鳥が実を食べ始める
食べるのは主にレンジャク類 ヒヨドリやムクドリも食べるが一粒位
味は甘いのだがその後べとべとした異様な感じがして1時間位は不快感が取れない どーぞお試しください
種子は粘液質の果肉に包まれ鳥の嘴に付いたり 糞と一緒に排泄されて散布される
ネバネバの付いた種が木の枝に引っかかるとやがて寄生根をだし 寄生相手の導管の中に伸ばし水や栄養分を奪い取る 最初の葉が出るのに3年半もかかるそうだ
葉は常緑で光合成もするので半寄生植物と言う
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変わった形の花イカリソウ
花の形を船の錨に見立ててイカリソウと言う
太平洋側の山地に多いメギ科の多年草 日本固有種
30㎝程の茎の先に紅紫色~白色の花を付ける
花は花弁と同大同色で4枚あり花弁に沿って雨風から守る
花弁は4枚で雄しべ雌しべを囲み先端は長い距となって蜜を貯めている
運動能力の高いマルハナバチやハナアブの仲間が下向きの花にぶら下がり 細く長い口を差し入れ蜜を吸う
このとき頭や口に花粉が付き別の花に運ばれる 花の変わった形は蜜を与え花粉を運ぶ相手を選んでいる
虫と花との不思議な関係だ
薬草として「淫羊霍(いんようかく)」「放杖草」と呼ばれ食べれば元気百倍
今も市販の強壮ドリンクに使われているそうだ