ブラシのような形の花序が面白い
サクラの仲間(サクラ属)で、ウワミズザクラ亜属に属する
この仲間は花が長い総状の花序に密集して付くのが特徴
バラ科の日当たりの良い谷間などに生える落葉高木
高さ20m程になる
葉は互生し、葉身は10cm程の卵状~卵状長楕円形
先端は尾状に尖り、基部は鈍形~円形、縁には細くて鋭い芒状の鋸歯がある
樹皮を傷つけるとクマリンの強い香りがする
花期は4~5月
葉の展開後に開花する
新枝の先から伸びた8~15cmの総状花序に白い花が多数密集して付く
花序の下部には葉が3~5個付く(イヌザクラは付かない)
花は6mm程で、花弁は5個、長さ3mmの倒卵形で先は丸く、縁には歯芽状の鋸歯が少しある
雄しべは葯30個有り、花弁より長く突き出る
果実は核果
8mm程の卵形で、8~9月頃に赤色から黒色に熟す
果実は食べられ、果実酒にすると香りと色がとても美しい
蕾を塩漬けにしたものは、杏仁香(あんにんご)と呼んで食用にする