キチジョウソウ 2022-12-31 | 樹木 草花 吉祥草、吉事があると花が開く、と言う伝説から付いた名前少し前に見たのだが、良いことがありますようにと祈ってアップユリ科の暖地の林内に生える常緑の多年草葉は根生し、20cm程の広線形花は9~10月に咲く10cm程の花茎をだし、淡紅紫色の花を穂状に付ける花被片は1cm程で下半部は筒状に合着する果実は赤く熟す球形の液果いよいよ今日は大晦日、いつもブログにお出で頂きありがとうございました良いお年をお迎えください
イイギリ 2022-12-30 | 樹木 草花 真っ赤な花が咲いたように、イイギリの実が生った葉が落ちた後も実は長く残り、野鳥たちの冬の貴重な餌になっているイイギリの名は、葉が桐に似ていて昔はご飯を包んだことから飯桐と言われているイイギリ科イイギリ属の落葉高木、高さ10~15mになるイイギリ属はイイギリ1種からなる東アジア特産の種葉は互生し、長さ10~20cmの卵心形で、先は鋭く尖り基部は浅いハート形又は切型縁には浅い鋸歯があり、葉は乾くと黒くなる花は4~5月に咲き、雌雄別株、時に雌雄雑居性枝先に20cm程の円錐花序が垂れ下がり、芳香のある花が多数つく果実は液果で、1cm程の球形10月過ぎに赤く熟し、翌年まで残る事が多い中の種子は2mm程で紫褐色の卵状楕円形で、平均80個も入っている
ウラギンシジミ 2022-12-29 | 虫類 この年の暮れに、ウラギンシジミが吹き付ける冷たい風に耐えて、道の真ん中で頑張っていたすぐ脇に風を避けられる草場もあるのに、そこに行かないのか行けないのか表翅が白っぽいのでメスのようだ(オスは赤い斑紋がある)裏翅が一様に銀白色なのでウラギンシジミ常緑樹の葉裏で成虫越冬して、普通は3~11月に見られる平地から低山地の樹林地、樹林の多い公園や人家周辺にいる食草はクズ フジ ハリエンジュなどマメ科植物春~初夏は食草がフジ類の為、渓流沿いの樹林や公園などで発生秋には主にクズを食草とするため、林縁部や都市部の荒地などクズの繁茂する場所に良く見られる花にはあまり訪れず、腐果や獣糞、時に湿った路上で給水を行う
シモバシラ 2022-12-28 | 樹木 草花 この時期だけに見られるシモバシラの霜柱、小さなシモバシラが立っているのが見られた初冬の頃、地上部は葉も落ちて、茎が枯れ始めたが根からはまだ水を吸い上げているので氷柱が出来るその後、茎が破れ始めると割れ目全体から水が染み出し、氷は地際で横に広がって霜柱のようになるその後茎も破れ、地中も凍って水が上げられなくなり見られなくなるシモバシラの名はこの霜柱が立つことから付いた名前シソ科シモバシラ属の多年草シモバシラ属は東アジアの特産属で2種あり、日本にはシモバシラ1種がある茎は4稜形でやや硬く、40~90cmになり上部は枝分かれする葉は長楕円形で長さ8~20cm、鋸歯がある花は9~10月に咲く花穂は5~12cm、上部の葉脈から出て一方に偏った唇形花を付ける花冠は白色で7mmの大きさ霜柱を作る他の植物は、アキチョウジ カメバヒキオコシ シロヨメナ カシワバハグマなどがある
ノスリ 2022-12-27 | 野鳥 都心の公園の木にノスリが止まっていた野原の上を滑空するので「野擦り」と江戸時代から呼んでいるネズミしかとらないので、鷹狩には使えない軽侮の意味で「クソトビ」「マグソタカ」などとも呼ばれた留鳥主に本州中部以北で繁殖している冬は平地の農耕地や川原などで見られる東京では多摩川の河川敷、皇居の森や明治神宮の森などにも出現する採食はネズミを主に、両生類や爬虫類 鳥類や昆虫類なども捕る木に止まっているときは、よく地面をじっと見つめている雌雄ほぼ同色羽色や模様に個体変異がある上面は淡褐色から黒褐色、頸から胸は白っぽいものから淡褐色のものまで居る腹と脇腹は褐色又は茶褐色大きさは55cm
シメ 2022-12-26 | 野鳥 冬枯れた木の高い所にぽつんと留まった、太い嘴が特徴のシメ名前は、シは地鳴きのシッで、メは小鳥を表す接尾語と言う説がある冬鳥中部以北の本州と北海道では少数が繁殖している大半はシベリア方面から渡ってくる冬の使者平地や丘陵地の林や樹林の多い市街地の公園などで見られる樹上や地上で草木の種子を食べる太い嘴は30㎏もの力を出し、器用に皮を剥くので「豆回し」の俗名を持つ尾羽が短くずんぐりした体形オスは頭部が淡褐色、嘴基部の周りと目先、喉が黒いメスは全体にオスより淡色で、目先は黒褐色大きさは18cm
クコの実 2022-12-25 | 樹木 草花 今年はクコの花を見損なったもうすっかり実が生っていた名前は漢名の枸杞を音読みにしたものナス科の落葉低木 1~2m程になるナス科はジャガイモ、トマト、ナス、トウガラシなど重要な種が多い枝には稜があり、葉腋や枝先には刺がある葉は互生し、短枝の先に束生状に付くことが多い葉身は3cm程の楕円形~披針形、縁は全縁で、先端は鈍く基部は葉柄に流れる花は7~11月に咲く短枝の先に淡紫色の花が1~3個付く花冠は1cmの漏斗状で、上部は5裂する果実は液果 1cm程の楕円形で晩夏から初冬にかけて赤く熟す中に2mmほどの扁平な種子が十数個入っている葉を日干しして煎じて飲めば、血圧異常、動脈硬化の予防に効果がある根皮は咳や痰に効く果実を漬けたクコ酒は不眠症、糖尿病、強壮に効果がある春頃の若葉は美味しく食べられる茹でて各種あえ物、おしたし、汁の実、バター炒め、クコ飯など花(去年のもの)
ヒマラヤザクラ 2022-12-24 | 樹木 草花 例年は12月いっぱいみられていたが、今年はほぼ咲き終わっていたサクラに限らず、樹木の花が微妙に咲く時期を早めている、と感じる桜の野生種の一つ東アジアの落葉性の樹林・ヒマラヤが起源と考えられているインド~中国南西部~ビルマ?などに見られる海抜1200~2400mの高山の森に生えている大きい木では30mを超す葉は5~12cmの細長い楕円形で対生、先端は尖り鋸歯がある花は11~12月に咲く葉腋に散房花序を付け1~3個の3cm程の5弁花を咲かせる雌雄両性で色は桃色~白色実は卵型で、初め緑色~黄色く後に赤く熟す15mmほどの実で生食でき、料理にも使われる
紅葉と黄葉 2022-12-23 | 樹木 草花 舞台で赤い服の子供と黄色い大男の芝居を見ているような風景赤いのはドウダンツウジで黄色いのはイチョウドウダンツツジの頭に黄色い帽子をかぶったようにイチョウの葉が落ちていた紅葉:晩秋になると葉から茎への物質の移動が妨げられるようになり、葉の組織内に溜まった糖分がアントシアニンという紅色の色素に変わる同時に葉緑素は分解され、葉は赤く色づく黄葉:アントシアンが形成されない葉では、葉緑素が分解されると葉緑体に有ったカロチノイドと言う黄色の色素が目立つようになり、葉は黄色に色づく
ホソヒラタアブ 2022-12-22 | 虫類 今日は24節季の冬至昼が最も短い日、柚子湯に入りカボチャを食べる習慣がある本格的な冬の始まりでもあり、寒さはこれからが本番太陽が春に向けて復活し、これから昼が、一日に畳の目が一目づつ伸びてくるホソヒラタアブがムラサキシキブの実につかまっていた寒さで動けないのか、カメラを近づけても飛ばなかった成虫越冬で3~10月頃まで見られるが、暖かい日は冬でも出てくる幼虫はウジ虫型で、草花の上で暮らし、アブラムシやカイガラムシを食べて育つ成虫は花の蜜や花粉を食べるアブの仲間の多くは、黄色や黄金色できれいな縞模様がありハチに似ているアブは毒針を持っていないが、毒針を持つハチに擬態して天敵から身を守っている大きさは1cmほど
トキリマメの実 2022-12-21 | 樹木 草花 赤い莢と黒い種子が対比して面白い形をしたトキリマメの実名前の由来は不明マメ科の山野に生えるツル性の多年草茎は細く長く伸びて他物に絡みつく葉は長い柄のある卵形の3小葉、裏面に腺点があり小葉の先は急に細くなる花期は7~9月葉の脇から総状花序を出し、黄色い蝶形花を付ける萼に黄褐色の腺点がある果実は2cm程の扁平な楕円形の豆果で赤褐色に熟し、裂開する中には黒く光沢のある種子が2個入っている
オトコヨウゾメ 2022-12-20 | 樹木 草花 実が生り、葉が紅葉し更に黒くなってきた変わった名前だが、由来の定説はないガマズミ類をヨソゾメと呼ぶ地方があり、果実が熟すと子供達が食べるガマズミに比べて、果実がやせていて食用にならないので、オトコを冠してオトコヨウゾメになった、と言う見解があるスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木、3mほどになる葉は対生し、葉身は4~9cmの卵形~楕円状披針形先は尖り基部は広いクサビ形~円形、縁には鋭い鋸歯がある秋には綺麗に紅葉するが、乾燥してくると黒くなる押し葉にすると全体真っ黒黒で驚く花は4~5月に咲く枝先に散房花序を出し、白い小さな花をつけるが、紅色を帯びることもある花冠は7mmほどで、5中裂して斜開する果実は核果、6mm程の楕円形で秋に赤く熟す
キイロテントウ 2022-12-19 | 虫類 気温のせいかキイロテントウがまだ居てくれていた市街地や草地などあちこちにいる普通種成虫で越冬して、3~11月にかけて見られる前翅に斑紋が無く、黄色一色のテントウムシ前胸背板は白色で、1対の黒紋がある大きさは4mmほど幼虫は体全体が黄白色で、黒褐色の点々と黒斑の入るイモムシ型で、全身に突起があり、長い足がある幼虫も成虫も食べ物は、植物に寄生するうどん粉病菌などの菌類なので、ありがたい益虫とされている
梅の花 2022-12-18 | 樹木 草花 早咲きの梅が咲き始めたウメは特徴のある品種群を「性(しょう)」と言う単位で束ねる分類をし、更に3つの系統に束ねた「系統(系)」で分類している野梅系、緋梅系、豊後系の3つに分けている左から「冬至」「紅冬至(こうとうじ)」「八重寒紅」で、3種ともに野梅系冬至:早咲きの梅の中で最も一般的な品種白色で花の形がよくウメらしい花が咲く冬至の頃に咲くのでこの名がある紅冬至:「冬至」と同様に冬至の名を持つ早咲きの品種花つきがよく、丸弁で雄しべは花弁と同じ長さで整っている花色は薄紅色八重寒紅:野梅系の中では最も紅が濃い花弁は波打ち、雄しべは極淡黄色で不揃い早い年は12月下旬から、平年でも正月には咲く
カンアオイ 2022-12-17 | 樹木 草花 葉をかき分けてカンアオイの花を見つけたウマノスズクサ科の常緑の多年草この科は、ツル性で花が左右対称のウマノスズクサのグループと、茎が地を這い花が放射相称のカンアオイのグループに分かれる茎は地を這い、節が多く芳香がある葉は8cm程の卵円形~卵形で、基部は心形、表面は濃緑色で白斑や白脈がある葉柄は長く帯紫色花が終わると新しい葉が伸びてきて、古い葉と交代する地下では棒状の固い根茎が短く這い、脇芽を作って増えて行く花は10~2月に見られる花弁は無く、3個の肉質の萼片が集まって筒状になっている萼片の下部は完全に合着し萼筒を作り、萼筒の入り口に内側に張り出した「つば」がある萼筒内部は格子状の隆起があり、花柱の先は2裂し、雄しべは12個ある果実は液果状で熟すと崩れ、種子を出す種子には多肉の種枕(エライオソーム)があり、これはアリの大好物であちこち運ばれる