キボシカミキリ Psacothea hilaris (北海道)
[分 布] 日本各地
[食 樹] クワ・イチジクなど
[時 期] 5月~10月
※ 体長は約14㎜~30㎜前後のカミキリムシ科フトカミキリ亜科に属する甲虫。
日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は多い。
成虫は日中にクワやイチジクなどの衰弱木・生木などに集まる。
体は黒色で灰白色の微毛に覆われ上翅の翅端の内・外角がわずかに尖る。
触角の長さは、雄では体長の3倍、雌は体長の2倍程度となる。
地域によっていくつかの亜種に分かれているが交雑などにより、今後ますます種の同定が困難になってくると思われる。
前胸部の左右端には黄色の縦紋が見れるが、この黄色縦紋については連続し1本の縦状になっているのが『関東(東日本)型』と呼ばれ
途中で途切れているのが『関西(西日本)型』と呼ばれている。
※ 北海道南部で見られる個体群はこの黄色縦紋は途切れる為、関西型になると思われる。
DNA解析によれば関西型が中国大陸の個体群、関東型が台湾の個体群と同じ塩基配列を有している。
しかし、近年では地球温暖化の影響もあってか、関西型も東北地方まで分布を広げており、両種の交雑が起こっていると考えられている。
クワの葉で見られたキボシカミキリ
クワの細い枝で見つけたキボシカミキリ
クワの葉を齧るキボシカミキリ
クワの細枝で見られたキボシカミキリ
クワの衰弱木で見られたキボシカミキリ
真横から撮影したキボシカミキリ
[採集時のキボシカミキリ]
[キボシカミキリの標本]
キボシカミキリ
左(雌表):中(雌裏):右(雄表)
キボシカミキリの標本
以前『月刊むし』にて『北海道のキボシカミキリ』の短報を書かせて頂いた際に掲載した
北海道のキボシカミキリです、現地での個体数は多くクワの害虫として定着しそうです。
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