いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ビートルズ 。セッション。

2009-08-11 19:45:44 | 日記
 動くビートルズを最初に見たのは、映画「A hard day's night」です。
ビートルズそのものが主人公で、コンサートツアー、テレビ出演そのもの
の現場をドキュメンタリータッチで描いていた。初期のビートルズの名曲
が全編満載で、もうビートルズコンサートを見にいっている気分だった。

 ビートルズの売り出し方も、当時は異端の長髪(マッシュルームカット
と呼ばれた。それでもその後の特にヒッピー文化あたりと比較すれば随
分と整った髪形)であったが、襟なしスーツにネクタイにブーツと身なりは
英国風のオーソドックスだった。

 描かれている観衆の興奮ぶりがいかにも映画という感じの、ちょい不
自然なエキサイトシーンで、また、あまりに幼い少女達なのに驚いたも
のだ。
 実際、ビートルズの最初のアメリカツアーに向けては、マネージャーの
ブライアン・エプスタインが、空港に大勢のスタントウーマン(つまり仮想
ファン)を集めて、人気を演出したと記録されたものを読んだことがある。

 アメリカのテレビ番組のエド・サリバン・ショーへの出演で、その後の
ビートルズ神話に火がつくことになる。
 その後、何度もそのテレビ番組を見たが、ギター2本にベースとドラム
というシンプルな演奏スタイルに、長髪にオーソドックスなスーツにネク
タイスタイルという、パラドックスが効いている。
 そして、メンバーの作詞、作曲したアメリカンポップスとはあきらかに
違う、独創的なコード進行の楽曲は、見事なインプレションがあった。

 完全にアメリカの、そして世界の心を掴んだ瞬間だった。

 もうひとつ、1967年6月25日、世界同時のテレビ宇宙中継として
日本時間の朝5時から配信された、ビートルズのスタジオライヴ(アワ
ー・ワールド)。
 サージェント・ペッパーズ・スタイルのビートルズ4人が脚立のような
高い椅子の上で、この日のために作った All you need is love を演奏
し歌ったものだ。

 もちろん、この日早朝から起きてテレビの前に座ってしっかり宇宙中
継を見た。All you need is love。このスローテンポで力強いリズムに
わかりやすい言葉とメロディの、人類平和へのメッセージの名曲。
 ビートルズの無限の才能が、この歌から伝わってくる思いだった。

 スタジオのフロアーには、ビートルズを囲むように、名だたるミュージ
シャンが大勢座り、コーラスに参加していた。もちろん、親交のあるロー
リング・ストーンズのミック・ジャガーの顔も見えた。これがビートルズ。

 1991年8月15日、「ビートルズが夢だった。」セッションを財津
和夫さんとタケカワユキヒデさんのふたりで開催した。
 ビートルズ来日25年を記念して、当時のビートルズ・シネ・クラブが
主催した。
 この時の財津さんが歌った、The night before と No reply が特に
印象に残っている。
 財津和夫さんは、ジョン・レノンの曲では、特に好きなのが No reply
だと言っています。

 財津和夫さんがビートルズを歌うと、まったく違和感がないのがすばら
しい。

 

 
 

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