いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

平和

2009-08-05 19:45:20 | 日記
 平和とは、戦争のない自由な状態をいう。以前、憲法学者から聞いた
重い言葉だ。だれもが平和を望み、しかし、だれもが未だにどこかでも
実現できない「平和」の重い言葉。

 唯一の被爆国の日本。未だに心と身体に深い傷をおったまま、多くの
人々が、8月6日の広島、8月9日の長崎の暑い夏を今年もむかえる。

 これも唯一の原爆使用国の米国オバマ大統領が、初めて、道義的では
あっても原爆使用の責任の非を認め、世界平和のため核兵器廃絶を国際
社会に訴えた。

 その後、米国とロシアの核兵器廃絶に向けての話し合いもあり、歴史
は確実に平和に向けて動き出した。もう後戻りはできないと、誰しも信じ
たい。

 しかし、世界は、軍事大国の中国、地域紛争地帯のインド、パキスタン
の新興国の核保有、イランそして北朝鮮の核保有へ向けた悪しき挑戦は、
手もつけられずに脅威のままだ。

 米国には、大統領が原爆の使用責任の非を認め、核兵器廃絶を訴えて
いるにもかかわらず、未だに日本への原爆使用の正当性を主張する勢力
がおり、当大統領さえも非難している。

 戦争行為の非現実性(脅威)が、現実の中で消えない。この非常識がま
かりとおる現実がある。
 国を守るということと、世界平和ということの価値観の共有が、時にバ
ランスを欠く強国だけの論理の世界だ。
 平和に暮らす普通の国々、人々の小さな幸せ、思い入れの世界も現実
にある。
 
 64年を経過した広島、長崎は、当時の人類、地球破壊を市民の心にし
っかり刻んだまま、世界平和のシンボルとして今年も夏をむかえる。
 今年は、後戻りのできない平和への歴史のようやく歩き始めた足取りを、
さらに確かなものとすることのため。

 平和とは、戦争のない自由な状態をいう。この明快で重い言葉のしかも、
人類はだれしもかけがいのない星、地球を、人命を壊すことはできない、
深い意義を負う。

 
 

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