いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

核兵器の「使用」抑止力。

2009-08-15 19:54:31 | 日記
 街を走る業務用車両のドアに、タバコの吸い殻は捨てない、ルールを守って
運転する、というステッカーを見かける。
 コンプライアンスを宣言すれば、無茶なことはできない。

 オバマ大統領の核廃絶の宣言で、ほんのわずかでも地球破壊危機の回避
への決意の歯車が動き出したと歓迎している。
 
 広島、長崎の被爆の日を迎えたこともあり、核兵器のない世界への支持、
期待への声が高い。
 しかし、オバマ大統領も「自分の生きているうちの達成は、むずかしい」
と言うように、また、核抑止力を急いで取り除くことへの不安の声や、核抑止
力そのものに、未だ期待する声も聞く。

 核兵器の、人命、環境、地球へ及ぼす無期限の「破壊力」を見れば(被
爆国の国民として)、「使用」ということになれば、その「イターナルな破壊
責任」が、核保有国に「使用抑止力」にも、実は、なっているはずだ(たとえ、
地域限定の核兵器へシフトしても)。

 核兵器の「使用抑止力」に対して、唯一の被爆国の日本が世界へ発信す
る「言葉」、「行動」の意義は特別のもの(価値)がある。

 現実は、米国の核抑止力に頼る発言があったり、核廃絶に向けても、関
係国同士のその保有数のバランスが交渉のテーマになるなど、核廃絶への
道のりは多難なのが、これも現実だ。

 核兵器の破壊力から、その廃絶ばかりがテーマとして象徴されているけ
れども、戦争は世界各地で日常の中にあり、人、地球を破壊する。

 その他の強大な「武器」の廃絶には、グローバルな意識の盛り上がりは
みられない。
 紛争地帯、地域のアフリカでは、現地で日本人関係者も協力して、武器
の回収と、それに代わる食物栽培方法による貧困克服プロジェクトへのア
シストにかかわっている。

 平和への、長くてもかすかな光が見えた時にこそ、侵略、紛争を解決す
る手段としての戦争力にかかわるすべてのもの(兵器)の放棄に向けて、
日本は積極的にその役割を果たすことが、できる、ふさわしい、国として
「平和」を発信続けなければならない。
 8月6日、9日の非日常を繰り返すことは、誰にもできない。
 

 

 

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