(1)ドイツ元大統領のワイツゼッカーさんが亡くなった。第2次世界大戦の終戦40年にあたっての議会演説でナチスドイツの過去の戦争責任を認め、それを乗り越えて平和な未来に進むことの大切さを説いた歴史的な演説が有名だ。
「この日はドイツの間違った歴史の終わりの日だ。どの国も戦争や暴力の罪深い間違いを犯した歴史から自由にはなれない。私たち全員が過去に対する責任を負わされている。過去に目を閉ざす者は、現在も見えなくなる。」(演説要旨抜粋)と過去の戦争責任と向き合い、あたらしい平和未来に向けて進むことを求めたものだ。
(2)この演説が起点となって東西ドイツの統一が実現し、ドイツは欧州の政治力、経済力の中心を担い、欧州の政治、経済、平和統合の壮大な実験場としてのEU化に向かい、今やEUを代表する、支える政治、経済の大きな影響力を持つ国になっている。
ワイツゼッカーさんの「先見性(foresighted)」、「卓越性」、「崇高性」の高さは戦後40年の早さの議会演説で示されて、EU化に向けた大きなダイナミズム(dynamism)となった。
(3)世界大戦をナチス全体主義国家として先導したドイツが変わらなければ実現しなかったEU化であった。
政治、経済、平和統合の壮大な実験場としてのEU化は国際社会の協調主義、平和主義、共存主義にとっては大きな期待と可能性を込めたものであり、その成功、推進、拡大は未来時代をひらくダイナミズムだ。
その起点にいたのがワイツゼッカーさんの理念であり、精神性(spirituality)であった。ドイツは自由主義陣営ながら覇権国家の米国の世界戦略とは一線を画して、現在の中東、東アジア地域での内戦、テロ活動による荒廃に対してワイツゼッカーさんがどんな思いでいたのか、見ていたのか知りたいところだ。
(4)世界大戦にドイツとともに参戦した日本は今年戦後70年を迎えて安倍首相が夏に示す談話の内容が取り沙汰されている。中国、韓国からは歴史認識問題でいまだに日本のアジア植民地支配、占領政策の謝罪と責任を強く求められて、外交摩擦が続いたままだ。
安倍首相は靖国参拝をくり返し、「侵略」に国際的な定義はないと言ってみたり、一度は日本の過去のアジア植民地支配、侵略を詫びた「村山談話」を踏襲しないと言ってみたり、「過去に目を閉ざす者は、現在も見えなくなる」不安を抱えたまま「戦後」に決着をつけれないでいる。
(5)同盟国米国追随外交は軍事的協力関係、軍事同盟強化を進めて、平和憲法に反して海外展開を拡大する政策だ。
「過去に目を閉ざす者は、現在も見えなくなる」ものだ。積極的平和外交は、しかし国際テロの標的となってそもそもわかりにくい趣旨がますます見えなくなっている。
ドイツの先見(foresight of germany)に学ぶものは学ぶべきだ。
「この日はドイツの間違った歴史の終わりの日だ。どの国も戦争や暴力の罪深い間違いを犯した歴史から自由にはなれない。私たち全員が過去に対する責任を負わされている。過去に目を閉ざす者は、現在も見えなくなる。」(演説要旨抜粋)と過去の戦争責任と向き合い、あたらしい平和未来に向けて進むことを求めたものだ。
(2)この演説が起点となって東西ドイツの統一が実現し、ドイツは欧州の政治力、経済力の中心を担い、欧州の政治、経済、平和統合の壮大な実験場としてのEU化に向かい、今やEUを代表する、支える政治、経済の大きな影響力を持つ国になっている。
ワイツゼッカーさんの「先見性(foresighted)」、「卓越性」、「崇高性」の高さは戦後40年の早さの議会演説で示されて、EU化に向けた大きなダイナミズム(dynamism)となった。
(3)世界大戦をナチス全体主義国家として先導したドイツが変わらなければ実現しなかったEU化であった。
政治、経済、平和統合の壮大な実験場としてのEU化は国際社会の協調主義、平和主義、共存主義にとっては大きな期待と可能性を込めたものであり、その成功、推進、拡大は未来時代をひらくダイナミズムだ。
その起点にいたのがワイツゼッカーさんの理念であり、精神性(spirituality)であった。ドイツは自由主義陣営ながら覇権国家の米国の世界戦略とは一線を画して、現在の中東、東アジア地域での内戦、テロ活動による荒廃に対してワイツゼッカーさんがどんな思いでいたのか、見ていたのか知りたいところだ。
(4)世界大戦にドイツとともに参戦した日本は今年戦後70年を迎えて安倍首相が夏に示す談話の内容が取り沙汰されている。中国、韓国からは歴史認識問題でいまだに日本のアジア植民地支配、占領政策の謝罪と責任を強く求められて、外交摩擦が続いたままだ。
安倍首相は靖国参拝をくり返し、「侵略」に国際的な定義はないと言ってみたり、一度は日本の過去のアジア植民地支配、侵略を詫びた「村山談話」を踏襲しないと言ってみたり、「過去に目を閉ざす者は、現在も見えなくなる」不安を抱えたまま「戦後」に決着をつけれないでいる。
(5)同盟国米国追随外交は軍事的協力関係、軍事同盟強化を進めて、平和憲法に反して海外展開を拡大する政策だ。
「過去に目を閉ざす者は、現在も見えなくなる」ものだ。積極的平和外交は、しかし国際テロの標的となってそもそもわかりにくい趣旨がますます見えなくなっている。
ドイツの先見(foresight of germany)に学ぶものは学ぶべきだ。