いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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ラグビーW杯日本開催。 japan opens the rugby world cup games

2015-03-03 19:31:01 | 日記
 (1)国内はもちろんのこと国際的にもサッカーの超人気には遠く及ばないが、ラグビー・ワールドカップが東京オリンピック・パラリンピック開催の前年の2019年に初めてアジアの日本で開催されて、画期的、歴史的な国際スポーツ・イベントだ。

 ラグビー発祥国のイギリス、フランスなどヨーロッパに南アフリカ、そして伝統強豪国のオーストラリア、ニュージーランドが他を圧倒するラグビー実力世界図だが、日本もワールドカップ開催に向けて強化に励んでアジアでは抜きんでた実力を持つまでに成長してきた。
 同じチームスポーツでチームプレーが要求されるサッカーとラグビーで、ともに独自のスポーツ主義を貫いて世界のスポーツの祭典のオリンピックとは一線を画して、ワールドカップこそが世界一を決める一大イベントだ。

 (2)サッカーは世界で最も普及したスポーツでほぼ世界中の国、地域がサッカー競技に取り組んで、チームスポーツといいながらスーパースター・プレーヤーを数多く輩出している。
 かってはブラジルのペレ、アルゼンチンのマラドーナ、そして仏、独、蘭などに各時代に突出した名選手、スーパープレーヤーを数多く輩出して、世界的人気の面でもラグビーを圧倒している。

 ラグビーは「one for all」といわれるように出場メンバー15人が一体となって個人を犠牲にしてでもチームのために団結してプレーすることをスポーツ・テーゼ(these)として、個人が突出することを戒(いまし)めるスポーツである。

 (3)ラグビー名プレーヤーが華麗なステップを踏んで相手プレーヤーをかわしてかわして、抜いて抜いてゴールに迫るスキル(skill)は息をのむようなスリル(thrill)感があるが、ラグビーでは好まれないプレースタイルだ。

 個人スキルでボールを持ち込むことはほとんどが相手の15人の組織的な防御プレーではばまれて、相手にやすやすと好機(chance)を与えてしまうことが多いからだ。
 ラグビーの攻撃スタイルは、組織的なプレー展開で相手守備体形を崩して目の前の相手よりも攻撃側が数を増やして優位に立つことが得点、勝利への道だ。

 (4)自分より前にボールを投げれない(つまり後ろにつないで前に進む)ルールに身体のぶつかり合い、密集(ruck)の連続で、見ている側にとってはよほどのクロウトでもない限りはスポーツの醍醐味が伝わりにくい仕組みだ。

 スピードは要求されるがやはり身体の大きいプレーヤーに有利で比較小柄な日本人には不向きなスポーツであるから、国内の人気もそうは高くない。しかし、近年は日本人プレーヤーもヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドへのラグビー留学などで確実に実力をつけてきている。

 (5)2019年に日本で開催されるラグビー・ワールドカップの国内会場が昨日ダブリンでの組織理事会で決定した。立候補地申請15会場の中から12会場が決定した。
 開催地は12会場総額で36億円の組織委への分担金が課せられて(報道)、基準に合わせた会場施設整備も必要になるなど負担も大きい。

 そういう理由もあるのか決定した12会場は札幌市、福岡市を除けば釜石市から大分県まで見事に太平洋側、周辺地域の都市に集中した。
 組織委は「バランスの良い選考、ベスト・オブ・ベスト」(報道)と自賛しているが、これでは日本海側との地域格差問題を浮き彫りにしたインバランス(imbalance)で深刻な問題をあらためて考えさせられるものとなった。北陸新幹線も開通して日本海側にも目を向けてもよかったのではないのか。

 (6)折角のアジア初めての画期的な開催を、日本をあげてのラグビー・ワールドカップとなれるのか心もとないところだ。

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