(1)前民主党政権の初代首相の鳩山由紀夫さんがロシアで行われる文化フォーラムの日本代表で訪露するのにあわせて、当初の予定どおりにロシアが一方的に編入したウクライナ南部のクリミヤ半島を訪問した。
官房長官、外務省が「日本政府の立場に著しく反する」としてクリミヤ訪問を中止するよう強く要請していた。
鳩山さんとしては自民党を出て民主党創設にかかわり、前民主党政権では初代首相に就任した政治経歴からも安倍自民党連立政権の意向に従うはずもなく、ロシアの意向に添ったとみられるクリミヤ半島訪問を予定どおり実施した。
(2)訪問したクリミヤでは「民主的な住民投票を通じて、どう領土問題が解決されたか納得できた」(報道)と述べて、事実上親露派が大多数を占めて支配するクリミヤ半島でのロシア編入住民投票の結果を肯定的に評価してみせた。
日本を含めてEU、米は、ウクライナ政府ではなくクリミヤ半島を支配する親露派主導のロシア編入の住民投票を合法的でない一方的なものとして認めていない。
今回の鳩山さんのクリミヤ訪問での発言は、ロシアの政治宣伝の手法として利用されたものだ。
(3)かって鳩山さんは中国から招へいされて訪中し、中国の意向に添ったとみられる日本が尖閣諸島を中国から奪い取った歴史シナリオを肯定してみせたことがあり、日本と外交摩擦問題をかかえる中国、ロシアからは利用しやすい政治的立場の「軽さ」がある。
中国、ロシアからみれば鳩山さんは前民主党政権の首相であり、安倍自民党連立政権の対抗軸として利用して日本に政治的圧力をかける意図があるのだろう。
鳩山さんは今は政界を引退して「一私人」(one private individual)であり、首相時代も沖縄米軍基地の国外、県外発言の迷走ぶりで任期途中での辞任から元首相としての影響力、存在感はほとんどなくて、中国、ロシアの思惑どおりに鳩山発言が国際政治上の日本への圧力となることは考えられないものだ。
(4)鳩山さんとしては、今は一私人として日本の表現、言論の自由、行動の自由の保障の中で自分の考えに従って「自由」に行動、発言しているという論理なのだろう。
安倍首相も前回の衆院選前に出演した報道内容を自ら偏向報道と批判した発言を、自分の考えを述べたもので表現、言論の自由だと主張してみせたように、その論理からすれば鳩山さんの今回の行動、発言も自分の考えを述べた自由ととらえて、まして一私人としての行動、発言が政府の批判を受け、訪問中止要請を受けるものではないとの安倍首相との共通概念の思いなのではないのか。
安倍首相、政府の方が公人、機関として都合主義なのではないのかとの思いだ。
(5)今回の鳩山さんのクリミヤ編入容認発言は、ロシアの一方的な意向に添ったものであることは自明であり、「(親露派が実質支配するクリミヤでの主導する住民投票が)ウクライナの法令にも合致」(鳩山発言報道)しているとは到底理解できないものだ。
かっての中国訪問での日本の尖閣奪取容認発言も日本政府の立場とは大きくかけ離れて国際的にも影響力を持たずに、今回のクリミヤ合法編入発言も同様にして国際的な影響力を持つものとはならないだろう。
(6)日本政府がひとり今は一私人の鳩山さんの行動、発言に対して過度の反応(excessive response)、配慮を示し過ぎており、一私人の影響力、存在感のない問題を余計に大きくみせているだけだ。
わかりやすく言えば、ほっといたらいいことだ。
官房長官、外務省が「日本政府の立場に著しく反する」としてクリミヤ訪問を中止するよう強く要請していた。
鳩山さんとしては自民党を出て民主党創設にかかわり、前民主党政権では初代首相に就任した政治経歴からも安倍自民党連立政権の意向に従うはずもなく、ロシアの意向に添ったとみられるクリミヤ半島訪問を予定どおり実施した。
(2)訪問したクリミヤでは「民主的な住民投票を通じて、どう領土問題が解決されたか納得できた」(報道)と述べて、事実上親露派が大多数を占めて支配するクリミヤ半島でのロシア編入住民投票の結果を肯定的に評価してみせた。
日本を含めてEU、米は、ウクライナ政府ではなくクリミヤ半島を支配する親露派主導のロシア編入の住民投票を合法的でない一方的なものとして認めていない。
今回の鳩山さんのクリミヤ訪問での発言は、ロシアの政治宣伝の手法として利用されたものだ。
(3)かって鳩山さんは中国から招へいされて訪中し、中国の意向に添ったとみられる日本が尖閣諸島を中国から奪い取った歴史シナリオを肯定してみせたことがあり、日本と外交摩擦問題をかかえる中国、ロシアからは利用しやすい政治的立場の「軽さ」がある。
中国、ロシアからみれば鳩山さんは前民主党政権の首相であり、安倍自民党連立政権の対抗軸として利用して日本に政治的圧力をかける意図があるのだろう。
鳩山さんは今は政界を引退して「一私人」(one private individual)であり、首相時代も沖縄米軍基地の国外、県外発言の迷走ぶりで任期途中での辞任から元首相としての影響力、存在感はほとんどなくて、中国、ロシアの思惑どおりに鳩山発言が国際政治上の日本への圧力となることは考えられないものだ。
(4)鳩山さんとしては、今は一私人として日本の表現、言論の自由、行動の自由の保障の中で自分の考えに従って「自由」に行動、発言しているという論理なのだろう。
安倍首相も前回の衆院選前に出演した報道内容を自ら偏向報道と批判した発言を、自分の考えを述べたもので表現、言論の自由だと主張してみせたように、その論理からすれば鳩山さんの今回の行動、発言も自分の考えを述べた自由ととらえて、まして一私人としての行動、発言が政府の批判を受け、訪問中止要請を受けるものではないとの安倍首相との共通概念の思いなのではないのか。
安倍首相、政府の方が公人、機関として都合主義なのではないのかとの思いだ。
(5)今回の鳩山さんのクリミヤ編入容認発言は、ロシアの一方的な意向に添ったものであることは自明であり、「(親露派が実質支配するクリミヤでの主導する住民投票が)ウクライナの法令にも合致」(鳩山発言報道)しているとは到底理解できないものだ。
かっての中国訪問での日本の尖閣奪取容認発言も日本政府の立場とは大きくかけ離れて国際的にも影響力を持たずに、今回のクリミヤ合法編入発言も同様にして国際的な影響力を持つものとはならないだろう。
(6)日本政府がひとり今は一私人の鳩山さんの行動、発言に対して過度の反応(excessive response)、配慮を示し過ぎており、一私人の影響力、存在感のない問題を余計に大きくみせているだけだ。
わかりやすく言えば、ほっといたらいいことだ。