(1)安倍首相は東日本大震災「復興」(reconstruction)に向けた「次の5年間」の復興支援の枠組みをこの夏までに策定する(報道)ことを表明した。
政府は来年3月までの5年間を集中復興期間として取り組んできたが、グランドデザインのない「復興」は進まずに迷走し、復興予算は多額の積み残しが目立ち、政府と被災地自治体との思惑の違いは解消されないまま月日が被災地住民の願いとは無縁に無常に過ぎるばかりだ。
東日本大震災から「4年目」を迎えて被災自治体では「福島第一原発事故による避難生活の長期化や除染作業の遅れ、資材の高騰、作業員不足による工事の遅れからインフラ整備が進まず」(報道)に復興計画の見直し自治体が40%にも及ぶ(アンケート調査)4年間が非効率、徒労(a lost labor)になったことがあきらかとなった。
(2)被災地の「ゼロ」からの復興には政府の早期の復興グランドデザインの策定、基本方針の表明が復興ダイナミズム(dynamism)となるものだが、「次の5年間の復興支援の枠組みをこの夏までに策定」する悠長な政府、安倍首相の方針では政府と被災地の意識の「時差」、復興計画の見直しが被災地自治体の40%と高い悲劇を生み、気の毒ではすまない被災地を迷走(vagueness)に導いた政府の政治責任の結果だ。
復興予算の多額の積み残し、除染計画の遅れに人と経費をつぎ込んでまで除染した住居は荒れ果てて住めずにその後解体するという徒労、無計画などの復興混迷(bewilderment)は復興グランドデザイン(道標)を描かない政府の無策、無計画性とそれを待てない現実生活の被災地自治体、住民のせっぱつまった思いによるものだ。
(3)被災地の住民の「思い」に身を寄せてとよくいわれるが、政府、政治が「思い」に寄り添っていない現実だ。
安倍首相はまた福島第一原発汚染水対策で東電に安全対応を指示したと言い、今回も政府が前面に立って対策を進めると強調したが、前回の同様発言からもその後政府が汚染水対策で前面に立った形跡はない。
汚染水は10日にも貯蔵タンク脇の「せき」から放射性物質を含んだ雨水が漏れた(報道)といわれる。前回敷地内ドレイン(排水管)から汚染水が海中に流出していた事実を東電は数か月も公表せずにようやく発表したばかりで、地元漁業関係者の反発、怒りを受けて汚染水対策解消にはほど遠い現実だ。
(4)政府が前面に立つのはいつのことになるのか、事態は漁業関係者の東電不信が極限に達して深刻化しているのだ。
東日本大震災から4年目を迎えて、政府の支援前半部分の集中復興期間の成果はほとんど見られない。被災地は徒労と迷走と混迷の日々だ。
もはや被災地の「思い」に寄り添うだけではダメで、確実に復興に向けた「成果」が必要だ。そもそも震災後の永田町での復興構想会議に被災現場で激務の被災地首長を呼んでの会議感覚からして進路を踏みはずしており、今日の迷走、混乱を導いた。
(5)遅きに失しているが、復興省、復興相そのものを被災地現地に全部常駐させて復興事業に専念させることからスタートだ。
政府は来年3月までの5年間を集中復興期間として取り組んできたが、グランドデザインのない「復興」は進まずに迷走し、復興予算は多額の積み残しが目立ち、政府と被災地自治体との思惑の違いは解消されないまま月日が被災地住民の願いとは無縁に無常に過ぎるばかりだ。
東日本大震災から「4年目」を迎えて被災自治体では「福島第一原発事故による避難生活の長期化や除染作業の遅れ、資材の高騰、作業員不足による工事の遅れからインフラ整備が進まず」(報道)に復興計画の見直し自治体が40%にも及ぶ(アンケート調査)4年間が非効率、徒労(a lost labor)になったことがあきらかとなった。
(2)被災地の「ゼロ」からの復興には政府の早期の復興グランドデザインの策定、基本方針の表明が復興ダイナミズム(dynamism)となるものだが、「次の5年間の復興支援の枠組みをこの夏までに策定」する悠長な政府、安倍首相の方針では政府と被災地の意識の「時差」、復興計画の見直しが被災地自治体の40%と高い悲劇を生み、気の毒ではすまない被災地を迷走(vagueness)に導いた政府の政治責任の結果だ。
復興予算の多額の積み残し、除染計画の遅れに人と経費をつぎ込んでまで除染した住居は荒れ果てて住めずにその後解体するという徒労、無計画などの復興混迷(bewilderment)は復興グランドデザイン(道標)を描かない政府の無策、無計画性とそれを待てない現実生活の被災地自治体、住民のせっぱつまった思いによるものだ。
(3)被災地の住民の「思い」に身を寄せてとよくいわれるが、政府、政治が「思い」に寄り添っていない現実だ。
安倍首相はまた福島第一原発汚染水対策で東電に安全対応を指示したと言い、今回も政府が前面に立って対策を進めると強調したが、前回の同様発言からもその後政府が汚染水対策で前面に立った形跡はない。
汚染水は10日にも貯蔵タンク脇の「せき」から放射性物質を含んだ雨水が漏れた(報道)といわれる。前回敷地内ドレイン(排水管)から汚染水が海中に流出していた事実を東電は数か月も公表せずにようやく発表したばかりで、地元漁業関係者の反発、怒りを受けて汚染水対策解消にはほど遠い現実だ。
(4)政府が前面に立つのはいつのことになるのか、事態は漁業関係者の東電不信が極限に達して深刻化しているのだ。
東日本大震災から4年目を迎えて、政府の支援前半部分の集中復興期間の成果はほとんど見られない。被災地は徒労と迷走と混迷の日々だ。
もはや被災地の「思い」に寄り添うだけではダメで、確実に復興に向けた「成果」が必要だ。そもそも震災後の永田町での復興構想会議に被災現場で激務の被災地首長を呼んでの会議感覚からして進路を踏みはずしており、今日の迷走、混乱を導いた。
(5)遅きに失しているが、復興省、復興相そのものを被災地現地に全部常駐させて復興事業に専念させることからスタートだ。