いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

本音が消えた社会。 society of undisclosed their real intention

2019-02-21 20:19:45 | 日記
 (1)今、本音でモノを語ることが少なくなった時代で、時代として人間として進歩なのか退廃なのか考えさせられることはある。
 今、政治の世界で行われていること、起きていることは、考え様によっては当たり前のことでもあり、不思議なことでもないかもしれない。

 (2)政治家が政権が国民のため奉仕者として自覚と責任をもって責務をやっているかといえば、そんな寛容性(generous)はとても見られずに自らの名誉、権力欲、支配力、利益のためにすべてを注ぎ込んで、国民、社会を利用(統計操作)しているだけの政治欲社会でしかない。

 だからああだ、こうだと問題を起こしながら、抱えながらギリギリのところでごまかしてみせかけの善良性をふりまいて政治権力を行使する。

 (3)今、社会は「アカハラ」へい害が指摘されて政治は働き方改革を提唱しているが、その被害の最たるもの、ところが政治であり、政権、国会であり、政府機関であるパラドックス(paradoxical)社会だ。

 社会も国民もこの肝心の問題性をスルーして平然としているのだから(小市民的国民意識)、今の政治の世界で行われていること、起きていることは、極めて当たり前のことでしかない。

 (4)元慰安婦問題で韓国国会議長が天皇が謝罪して元慰安婦の手を握れば問題はすべて解決する趣旨発言をして、これに日本政府が抗議して発言撤回を求めれば同議長は「謝罪をする側が謝罪を要求するとは盗人たけだけしい」趣旨発言をして、さらに反発している。

 天皇発言は日本の制度上の仕組みを無視した不穏当発言で語るに足らないが、歴史認識問題で謝罪をすべき側(加害者の日本)が(被害者の韓国に)謝罪を要求するとは盗人たけだけしい発言は韓国国会議長として極めて世俗的な発言ではあるが、ある意味本音発言ではある。

 作家の村上春樹さんは、歴史認識問題は相手がもういいというまで謝り続けるしかないと言っていたことがある。

 (5)拉致問題は北朝鮮の金前総書記が小泉元首相が訪朝時に北朝鮮の行為(犯罪)であることを認めた(国家は関与していないとも述べている)事件だが、5人の拉致被害者の帰国後は問題解決の進展はみられない。

 今月末にハノイで2回目の米朝首脳会談が開催されるが、事前準備ができているのか大きな期待はできない。

 (6)日本の拉致被害者家族会では、先だって北朝鮮が拉致被害者全員を帰してくれたら日朝関係に反する発言はしない(帰国した拉致被害者から北朝鮮事情、情報を聞いて公表しない趣旨か)との書簡を北朝鮮に送るとの報道があった。

 高年令者の拉致被害者家族には時間の余裕がないことからの切羽詰まった最大の譲歩であるが、被害者側がここまでしなければならない背景、事情に胸が痛くなる。
 これが今の日本の時代、政治であり、本音が言えないことに考えさせられる。
 

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