(1)国会議員が「地域代表」、「利益代表」としてのスタンスで選ばれてきているから、その国会に改革を委ねられて「限りなく『ゼロ』に近く」なければならない1票の価値が、反比例して「1票の価値と格差(value and difference of a vote)」問題が改善、解決しない。
衆院の選挙関係審議会設置法で、1票の格差を「2倍以上とはならない」ことを定めていながら09年8月の衆院選が最大「2.30倍」となって、これを国会が一向に改革せずに放置していた「自己矛盾」に、有権者の訴えを受けた最高裁はこれを「違憲状態」と判定した。
最高裁はこれまでずっと一貫して1票の格差を「3倍未満」までは「合憲」と判断してきた。今回は、小選挙区制度導入してから10年がたち、その間放置し続けた国会も衆院選挙審議会で10年に一度の選挙区割りの見直し時期となり、最高裁が一区切りがついたと判断して国会に抜本改革を求めた結果となった。
選挙結果そのものは影響力を考えて無効としなかったが、これも早急に選挙制度、区割りを合法的(2倍未満~限りなくゼロに近い)につくり変えて再選挙を実施すべきと判断すべきであった(結果として、すでに東日本大震災が起きていて現実としては当分の間総選挙の実施は不可能)。そうでなければ、最高裁も「自己矛盾」に落ち入ることになる。
地域代表、利益代表としてのスタンスの国会、議員に選挙制度の改革を委ねても抜本的な進展は望めない。最高裁の判例の拘束力に第3者機関(設置)による公正で公平な選挙制度、区割り、1票の格差是正が必要だ。
(2)その時の選挙制度、区割り改革検討では、国会議員の「定数削減」がメインテーマとなる。単なる有権者比率による選挙区の定数調整、区割り変更ではない、900兆円を超える累積国家財政赤字の改革、改善を視野に入れた大胆な議員の定数削減と報酬削減が前提となる。
(3)緊張感と言えば、政権政党の権力争い、党内対立に政権打倒目的だけの反対のための反対野党というレベルの国会運営に、国民を代表して行政、立法の建設的、生産的な中身のある政策論議、提案、実行力による政治改革緊張感をもたらすレベルの議員定数への削減効果が必要だ。
(4)地域構成にこだわった選挙制度方式の衆院480議席、参院242議席の議員定数は余りに不必要に多い。思い切って300~議席半減を目途に議員構成すれば、良好な緊張感の中での国会運営、政策論議が目指せて、議員への責任力、実行力もそれだけ重みを増して、議員活動、政治資金管理対応にも常識的な好影響が期待できる。
公正で公平な「1票の価値と格差(value and difference of a vote)」是正、議員定数削減は緊急政治課題だ。
衆院の選挙関係審議会設置法で、1票の格差を「2倍以上とはならない」ことを定めていながら09年8月の衆院選が最大「2.30倍」となって、これを国会が一向に改革せずに放置していた「自己矛盾」に、有権者の訴えを受けた最高裁はこれを「違憲状態」と判定した。
最高裁はこれまでずっと一貫して1票の格差を「3倍未満」までは「合憲」と判断してきた。今回は、小選挙区制度導入してから10年がたち、その間放置し続けた国会も衆院選挙審議会で10年に一度の選挙区割りの見直し時期となり、最高裁が一区切りがついたと判断して国会に抜本改革を求めた結果となった。
選挙結果そのものは影響力を考えて無効としなかったが、これも早急に選挙制度、区割りを合法的(2倍未満~限りなくゼロに近い)につくり変えて再選挙を実施すべきと判断すべきであった(結果として、すでに東日本大震災が起きていて現実としては当分の間総選挙の実施は不可能)。そうでなければ、最高裁も「自己矛盾」に落ち入ることになる。
地域代表、利益代表としてのスタンスの国会、議員に選挙制度の改革を委ねても抜本的な進展は望めない。最高裁の判例の拘束力に第3者機関(設置)による公正で公平な選挙制度、区割り、1票の格差是正が必要だ。
(2)その時の選挙制度、区割り改革検討では、国会議員の「定数削減」がメインテーマとなる。単なる有権者比率による選挙区の定数調整、区割り変更ではない、900兆円を超える累積国家財政赤字の改革、改善を視野に入れた大胆な議員の定数削減と報酬削減が前提となる。
(3)緊張感と言えば、政権政党の権力争い、党内対立に政権打倒目的だけの反対のための反対野党というレベルの国会運営に、国民を代表して行政、立法の建設的、生産的な中身のある政策論議、提案、実行力による政治改革緊張感をもたらすレベルの議員定数への削減効果が必要だ。
(4)地域構成にこだわった選挙制度方式の衆院480議席、参院242議席の議員定数は余りに不必要に多い。思い切って300~議席半減を目途に議員構成すれば、良好な緊張感の中での国会運営、政策論議が目指せて、議員への責任力、実行力もそれだけ重みを増して、議員活動、政治資金管理対応にも常識的な好影響が期待できる。
公正で公平な「1票の価値と格差(value and difference of a vote)」是正、議員定数削減は緊急政治課題だ。