(1)戦争には「勝者」はないと言われる。破壊と殺りくから生まれるのは憎悪であり、反攻であり、終わりのない不信でしかない。攻撃する側はいつかは自らの身に同じ災いが振りかぶって押し寄せてくる。
イスラエルのガザ地区ハマス侵攻で殺傷能力を高める金属片混入弾で片足を失った少女の報道写真は「直視」できない。
(2)戦争指導者たちには戦争をしかける、起こす、拡大する理由、目的はあるのだろうが、自分たちのその行動が将来の世界、国家、社会、世代、人たちに対して「している」ことの重大さ、愚かさ、危険に気づいていないわけはなく、もはや常軌を逸した「無能者」でしかない。
ウクライナ戦争は3年を経過し、イスラエルのガザ地区ハマス侵攻は1年が過ぎ、レバノン・ヒズボラ攻撃へ拡大し、イランとも戦闘が続く。
(3)バイデン大統領はイスラエルの「自衛権」は容認するとして、非人道的攻撃に対しては自制を求め反対を表明しているが、国連決議では棄権し米国の二重基準が「勝者」のない戦争、戦闘を止めることができないでいる。
戦争をするものはいつも「無能者」であり、人の話には耳を傾けずに、「自衛権」を盾に反対勢力を攻撃し、破壊し、殺りくし、侵攻して消滅をはかる。
(4)そうすることが地球、世界、国家、社会、人類の将来、未来を失わせ、していることの重大性に気づきながら、しかし留まることをせずに常軌を逸した攻撃、殺りくの限りをつくして破壊を止めることがない、できないでいる。
国連をはじめとして世界の良識は手段はないとはいえないが、常軌を逸した戦争を現実的に止めることができないでいる。
(5)地球、世界、国家、社会、人類の将来、未来に責任を持てないのは同じだ。核兵器禁止だけが人類の脅威ではなく、直視できない戦争に「勝者」はない。誰もが確認しなければならないことだ。