サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

墨字さんの作品。/アクタージュ act-age scene114「役者冥利➁」

2020-06-01 | アクタージュ









作品の評価が結局はその人の好みに過ぎないという持論は正しいと思う
何でもそうですけど、表現に「勝ち/負け」というのは存在するようで存在しない
誰かの中ではその作品が正解で、誰かの中ではその逆で。ただそれだけの話なんだと思いますけど、
だから売れてようが売れてまいが単純に優劣なんかは付けられないんですよね
誰かの中で大切なものになってたら、その時点でもう「勝ち」なので。

墨字さんの映画、
話しだけ聴いてるとかなり前衛的。
でもきっと、「好きな人は好き」って映画だとは思う
正直自分も面白そうだな~って興味は沸く感じにはなってます
でも、
結局墨字さんの言う通り未熟な作品でもあったんでしょう
それは一言で夜凪ちゃんみたいな「分かる人は分かる」作品になっていたから
それは人によっちゃ「それで良いんだよ。。」ってむしろ正々堂々としてたんでしょうけど、
墨字さんの中ではそれって「とても悔しいこと」で“そこ”が目標ではなかったんでしょう
だから、
夜凪ちゃんみたいな・・・
圧倒的な存在を探していた
独自性もポピュラリティも両方併せ持つ存在を見つけたかった・・・と考えると、
色々と腑に落ちてかなり面白かったんですが、そうなるとあの映画の人では「何か」が足りなかったんですかね
その人が来週以降夜凪ちゃんと邂逅するっぽいですけど、、、でも、今回分かったのは、
完璧な存在であるかのように描かれてた墨字さんもまた「成長」を望んでた~って事ですね
多分、墨字さんも千世子に直に触れて「ポピュラリティ」の凄味を感じたのでは?







結構、
今回の内容は、
お互いの意識のすり合わせというか、
段々と墨字さんの凄さや感謝が理解出来て来た夜凪ちゃんと、
段々とひねくれてるだけじゃなく大衆性の尊さが理解出来て来た墨字さんの、
共犯感覚・・・と言いますか、
改めて、
「凄いもん作ってやろうぜ・・・!」って初期のような気概が感じられるようなお話で凄く良かったように思います
個人的には墨字さんの自分の最高の作品を夜凪ちゃんで撮りたいっていう初期のエゴに対して、
夜凪ちゃんがストレートに「私も演じたい。」と発言してくれたのが大きかったように感じましたね
元々、アクタージュって目標らしい目標は正直そんなになかったように思うんですけど、
ここに来て一つ壮大なロマンが生まれた気がして・・・その意味でも良かったです
夜凪ちゃんも、
内心リスペクト&感謝している墨字さん、
及び個人のエゴで惚れ込まれた経緯があったからこそ、
素直に「いつ私で撮ってくれるの」って質問したんでしょうね
内容的にはある種短いし日常的だし閑話休題的なエピソードでもあったと思うんですが、
でも間違いなく本作に於いては確実に必要だろうエピソードにも仕上がっていて個人的には大満足でした
夜凪ちゃんも、墨字さんも、きっと芝居に「本当の事」を求めるタイプだと感じたんですけど、
逆に言えば墨字さんが夜凪ちゃんを見初めたのも間違いじゃなかった~っていう、
ある種墨字さんのセンスの証明みたいな話にもなっていたように感じましたね。







アクタージュは正直ジャンプっぽい作品では全然無いと思う
多分今の時代だからこそ受けてる漫画の一つじゃないでしょうか
でも今週の内容に関しては、
先のロマンに想いを馳せられるちょっと少年漫画っぽいワクワクを感じさせる内容にもなってたと思います・・・!
墨字さんも、夜凪ちゃんも、きっと「リベンジ」したがってる。その思惑が重なったような・・・
舞台化というメディアミックス発表のタイミングでするには相応しいお話になっててそこも凄く秀逸でした。
次週もオーディションを勝ち抜く~っていう少年漫画っぽい?ギミックがあるんで楽しみです♪



知る季節。/アクタージュ act-age scene113「役者冥利」

2020-05-26 | アクタージュ
鬼気迫る表情(ある意味一番笑)。








今回の話を読んで感じたのは・・・
例えば、
自分なんかは物心付いた時から何となく育って生きて何となく暮らしてますけど、
その水面下では様々なドラマや苦労があった訳なんですよね
成長してから、育ててくれた人の凄味が分かるっていうか、、、
まあ実際、
自分結婚もしてなければ子供も居ないんでその時点で身内と比べて相当劣ってるのは間違いないんですけど(笑
うん、まあ、「それ」が出来る、及び、「普通に」続いてる事自体が結構なミラクルなんですよね
じゃあお前同じことやれよ。ってもし言われても正直今の自分では出来ないですから、
そういう意味では・・・
客観的になって考えて偉大さを認める。という行為も重要なんじゃないでしょうか。







景ちゃんもまた、
自分を拾ってここまで育ててくれた、
半ばプロデュースされた形になっている墨字さん、
そんな墨字さんを認め感謝する季節・・・が来たんじゃないでしょうか
いつまでも子供のまんまじゃいられない
だけどまあ始まりが始まりでもあったんで(笑
ああいうのを未だに引きずってるんでしょうが・・・
ただ、
ここに来て嫌が応にも墨字さんの力量及び心配りが理解出来るようになって来た
それは勿論茜さんの言うような感情とは全く違うものでしょうけど(笑
うん・・・「リスペクト」ですよね
そういう想いが強くなればなるほど、
物語的にもカタルシスが生まれやすくなる訳で・・・
ある意味未来に向けての布石のようなお話だったようにも思います
前回のシリーズで千世子に完敗させたのもこのシリーズで挽回させる為のギミックだったようにも感じる
その敗北ですら燃料にして、今度は墨字さんの世界に夜凪ちゃんが飛び込み、新しい何かを創っていく・・・と
そう考えると実直にワクワクもしてしまったエピソードにも仕上がっていましたね
皮肉にも思春期まで回る前の子供の純粋な一言で気付かされた、
墨字さんへの想い・・・
この話は、
単なる閑話休題とかではなく、
また一つ景ちゃんが大人になる季節を切り取ったものなんじゃないかな、って感じました。

正直な話、
墨字さんの世界の素晴らしさを広めたい~、
自分「ら」で勝ちたいって想いも芽生えつつあるんじゃないでしょうか
最後の正装も「しっかりと墨字さんの映画を観よう。」っていう心の表れかと思います
墨字さんも強引かつ素直な性格じゃないからこういう風にこじれてるんだと思いますけど(笑
ただ、景ちゃんも彼のしてきた事の尊さに気付いても良い季節なのは確かに、と。










ところで、
この扉絵のカジュアルな夜凪ちゃんが超可愛い・・・!
って強く感じました(笑
本当引き込まれるような美少女だなー、・・・っていうか。
今回の話で単行本の1巻も見直してましたけど、
やっぱ初回からすげー美少女なのは一貫してるんですよね
それもこの漫画の凄さかな、ってちょっと思いました。飽きさせない魅力があるっていうか。




夜凪ちゃん、有名になる。/アクタージュ act-age scene112「有名人」

2020-05-18 | アクタージュ
変わらない君で。







初期の飛び蹴りとかして珍獣扱いされてた頃を考えると、
今こうやって夜凪景という存在の良さが認知され始めてる展開はカタルシスを感じますね
なんでしょう、何かに勝ったというか、その何かとは具体的には思い浮かばないんですけど(笑
これをめでたいと捉えるか、
厄介と捉えるか・・・は作中の人それぞれで、
多分読者からすれば、、、主人公が躍進した訳ですから、
素直に嬉しいと思うんですけど、
ただ、現実はそうそうありがたい出来事ばっかじゃないのもまたいつの世も同じで。







まあ、俗に言う隠し撮り・・・ですよね
近寄りがたいのも分かるし、
そうだなあ、
多分もし自分が高校生の頃に甲子園に行ったプロ注とかが居たら、
同じことやっちゃうかも正直分からんですね(笑
田島くん、
何に使う気だったんだろう・・・という下衆な妄想はさておき←
普通だったら成敗する展開なのに、逆に優しくしてやるのがこの漫画の良さだと思いました
恐らく、リョーマもまた似たような経験あったんじゃないだろうか、と感じつつ、
有名になって良かったー!っていう、
あーでも、まあ・・・
夜凪ちゃんはあんまり「そこ」に興味はないでしょうけど笑
そうだな、スターになりました!的な有頂天の展開にしなかったのがこの漫画の良心なら、
サッとそういう不安要素を片付けて見せたのもまたこの漫画の良心だと感じました。
まあでも正直みんなにとって景ちゃんと同じ学校ってのがいい思い出よな。
これから先も、
嫉妬とか、
変なファンとか、
そういう展開もあり得るかもしれませんが、
肝心の夜凪ちゃん自身は何も変わってない事が明らかになったので・・・
その意味では安心した112話でしたし、
有名になっても何ら変わらない 「いつもの夜凪景」であったのが景ちゃんの魅力なんだよな。とも思いました
特に、ひなにとっては絶対に不安だっただろうなあ、、、って考えると本当素敵なお話でしたね。







まあでも、
人が変わる/変わらない、っていうのは難しい話です
逆に言えばいつまでも変わらないものっていうののが少ないですもんね
だからこそ、今週の内容っていうのは、個人的にやたら心に響いたのかもしれません
夜凪ちゃんの変わらなさと、いつもの友達を大切にする誠実な姿勢・・・が素晴らしかったです
でもま、普通に考えてみりゃ夜凪ちゃんって学園のアイドル的存在な訳で、
そういう夜凪ちゃんが主人公、しかもジャンプってスゴイですよね
ラブコメのヒロインにはありがちですけど(笑
そんな夜凪ちゃんも遂に初のドラマ、
しかも主演・・・
舞台では千世子に完敗しただけに、その巻き返しの一手としては申し分ないですね・・・!
正直、恋愛要素のあるドラマだったら色々とどうしよう、って感じですが(笑
でも、いよいよ辿り着いた晴れ舞台、是非応援したいです・・・!!




天使に近づいた日。/アクタージュ act-age scene111「本物」

2020-05-11 | アクタージュ
シェアウォーターは許された。







シェアウォーターは、普通に飲めば味が薄くおいしくないらしい
けど、そもそもが「美味しい飲み物」を目指してない事が夜凪ちゃんのアポで判明しました
つまり、あくまで運動後の効率の良い水分補給及びビタミン摂取を目的とした飲みものであり、
それ単体で評価されるべきものではなく、全力で走った時などとセットで評価すべき飲み物だったみたいです
確かに、過剰な運動後って糖分の高い飲み物よりももっとサラッとしたものの方が美味しいですもんね
夜凪ちゃんはそんなシェアウォーターの「魅力」を理解した上で、
自分も最高の演技をし、
かつ、
商品も最高に美味しそうに飲む事に成功した・・・が、
そこには「嘘」がなく、本心から美味しいと思った上でのアピールって事で、
正直大成功と言って良いんじゃないでしょうか
仕事と割り切って適当にこなすのもそれはそれで大人の対応だとは思いますが、
逆に言えば最低限の無難な仕事になりがちだと思う
でも、今回の景ちゃんはそれ以上のものを魅せた訳で、、、ある意味最高に誠実な仕事をした、と思う。
言ってしまえば、依頼した本人よりもシェアウォーターの魅力を感じている訳ですからね







でも、
夜凪景、
暴れん坊に見えて、
その実物凄く純粋というか、
純粋が過ぎて暴れ馬に見えるんだと思いますけど(笑
ただ、今回の仕事に関しては本当夜凪ちゃんの人の良さが出ていて感動しました。
言ってしまえば「好きになりたい」って言って本当に好きになれるのって才能ですし、
“気付ける能力”があるって事なんです
気付いた結果、
自分の兄弟に持たせよう!と思うほどハマっている、
だからこそ、ああいう真に迫った芝居が出来る・・・って考えると、
その「こだわり」っぷりって面倒ですけどその分「武器」にもなってると思うんです
事実、実際最後にはシェアウォーターの広告がデカデカと載ってましたし伝わった証拠ですよね
何より、製作者の意図をちゃんと汲んで演じた時点でこのCMは景ちゃんの「勝ち」なんですよ
汗掻いてる時の大人っぽいエロス含めて夜凪ちゃんもまた確実に成長してるんでしょう。

で、
更に夜凪ちゃんの成長が感じられたのがチョコレート編でした
今度は撮影が始まる前からチョコを味わってその魅力をプレゼンテーション
めちゃくちゃきれいな容姿なのにやってる事は非効率的かつ泥臭いんですけど(笑
でも、
その時点で他の二人とは差があります
他の二人は「有名な商品だから」という事で多分あんまりチェックとかはしてなかったんだと思う
一方夜凪ちゃんはわざわざ食べ比べまでしてこの商品の「本当の魅力」に気付いて臨んだ
それ自体も誠実かつ一生懸命さが伝わって来て色々な意味で好印象だったと思うんですけど、
それと同時にそのスタンス自体が夜凪ちゃんの「武器」、
つまりそういうキャラとして際立ってると思うんですよね、芸能的に。
だから、他の二人を食うのも当然というか、それも半ば無自覚でやってるから恐ろしい

何よりも、
「本当に大好き」という事実に加えて、
「お遊戯会」という憑依のネタが用意されてるので(しかも自発的に)、
そんな夜凪ちゃんのスマイルが適当にやってる彼女らに負けるはずがない・・・!って感じました
や、適当っていうかある程度プライドは持ってちゃんとやってるんだとは思う
でも、夜凪ちゃんとは根本的に努力の数が違うんです
夜凪ちゃんは見た目と才能で評価されてる訳じゃなく、
本当は“誰よりも弛まぬ努力をする”から「凄い」んだ・・・!!、というのが伝わって来る大傑作回でした

っていうか、踊りながら笑顔を振りまいてる夜凪ちゃんがアイドルみたいで超可愛かった・・・!
こりゃどんどん天使に近づいてますわ。。と強く感じつつ、
最近益々可愛く美しく素敵なレディになっている、
そんな景ちゃんの魅力に個人的にタジタジになってしまった話数でもありました。。
最後のシェアウォーターの看板の笑顔とチョコレートのトラックの景ちゃんもむっちゃ可愛かったし、
こりゃいよいよポピュラリティでも千世子とがっぷり四つで組む、そんなリベンジも近いかもしれませんね。
・・・だって、 すげえ可愛いもん!(結局それか笑)。







この夜凪ちゃん、そこはかとなく艶っぽい。。(喜)
あとちょっと胸成長してる気が
・・・すいません(爆)






そう、夜凪ちゃんは天才というよりは・・・
天才なのかも、ですけど、
それよりも「努力の人」なんですよね大前提として。
それが証明されたのも嬉しかったし、アリサの贖罪?の想いも伝わって来て大充実の111話目だったと思います・・・!

あとやっぱ、夜凪ちゃんの真っ直ぐなトコ、大好きだと強く感じました。
個人的には今のジャンプでやっぱり1番大好きな漫画です。



好きになりたい。/アクタージュ act-age scene110「宣伝」

2020-04-27 | アクタージュ
シェアウォーターとかいう闇(笑









2週間ぶりのジャンプでした
別に合併号でないのに結果的に合併号になってしまった
正直漫画やアニメなどインドアな趣味には関係のない出来事だと思ってましたが、
それは想像力が足りなかっただけで普通に起こりうる事態だったんですね
いつの間にか、
月曜にアクタージュ読んでパワー貰うのが「当たり前」になってたんで、
改めて月曜にこの漫画が読める幸福さを感じたりもしました
それだけじゃない、
今まで普通に出来てた事も実は物凄い有難い事だったんだよな。。と痛感しますね。

そう、
前回の感想で、
サブタイトルに「人形」って使ったんですが、
今週の本遍で同じ表現が使われてたんでちょっとニッコリしてしまいました(笑)。







ただ、
最初の夜凪ちゃんの芝居、
確かに素晴らしかったけどあれは夜凪ちゃんが主役の芝居になってたと思う
決してシェアウォーターが主人公ではなかった
どっちかって言うと助演になっていた。
かといって、
嘘ついて、
自分を誤魔化して、
アイドルみたいな芝居に徹するなら夜凪景である必然性を感じないのもまた事実
それならば、他の誰かを使った方がもっと適した人物がいるんじゃないかと
そう、それは百城千世子でも良かったのかもしれない。

監督も本当は「素晴らしいもの」を創りたい気持ちもあるんじゃないかと思う
ただ、クオリティと分かりやすさを天秤に掛けて分かりやすさを選んでしまう気持ちもまた分かる
夜凪ちゃんがやってたのはクオリティは高いけど決して「ポップ」ではない
CMはある程度の「ポップさ」も求められるのでそれだとクライアントの要求に応える事が出来ない
だけど、夜凪ちゃんは感情の籠ってないアイドルみたいな芝居をしてまで人気にはなりたくない
夜凪ちゃんは「可愛い」って言われるよりも「凄かった。」って言われたいんでしょう
いや、実際はどうなのかは分からないけど、
少なくとも心の籠ってない適当な仕事はやりたくはなかった
それを生意気だとかわがままだと称する事はある意味簡単なんですけど、
役者にだって人権はあると思う
夜凪ちゃんはとことんまで突き詰めて、より素晴らしいものを創りたいだけ・・・
そういう想いが「大人になれ。」の無粋な一言で捻じ曲げられるのは何かを放棄してる気もする。
何より、ここまで芝居に情熱を持って挑んでいる気持ちを無下にしてはいけないと思う。







にしても、
今週は初期の破天荒な夜凪ちゃんが帰って来たな!って感じました
でもあの時と違うのは、ただ自分の主張を貫くだけでもなくて、
他人の言葉に耳を傾ける余裕が出来たことですね
皐月ちゃんの言葉を反芻して、
アリサの言葉も受け入れて本気でシェアウォーターを好きになろうと努力している
シェアウォーターの良さを掴もうと必死に頑張っている・・・
それは果たして無駄だろうか?って考えると、
結果的には何となくで演じてる時よりも良い結果が返って来そうな気もする
何より、クライアントも本心ではやっぱりシェアウォーターに関してあそこまで真剣に考えてくれている~
それが嬉しい事だし、それを表現したCMを観てみたい。って想いがあるんじゃないでしょうか
最初のクライアントの要求も適当に済まそうとした監督も決して悪い訳ではないけれど、
「その先」にあるものの方がより凄いんじゃないか?って感じるのもまた事実
何より、
夜凪景ならば、
世界を変える力があるって信じてるので。
そんで、この漫画自体そういうメッセージのある漫画だって思ってるので、
きっと素晴らしいものが観れる・・・とワクワクして次回を待ちたい。








アリサさんが伝えたかったこと・・・
それは最初から出来ないと決めて付けて放棄するのではなく、
出来ないなら出来る方法を、自分なりに考えて探して想像しなさい。って事だったんじゃないか、って思う
アイドルのようにただただ見た目可愛い芝居だけを適当にさせるのも思考停止だけど、
「じゃあ出来ません。」って新しいアイディアを探さないのも思考停止なんじゃないか、と
道は決して一つじゃないし、
本格派か、
アイドルか、の、二択「だけ」でも当然ない
アリサさんはきっと 「どっちも手に入れろ」って言いたいんじゃないでしょうか
少なくとも、出来ないと放棄して逃げる事がこの場の最善ではないと思う
そういう読み手のセンスを信頼して委ねてるメッセージ性の高さが素晴らしかったし、
ディスカッション多めの作劇もまた考えさせられたし読み応えがあって非常に楽しかったです・・・!

そんで、
素直においしくないって言ったり、
素直に製作者の言葉に耳を傾けたり、
そんなピュアな景ちゃんもまた可愛くて最高でした・・・!!
特に3つ目に引用させてもらった表情が普通の女子高生っぽくて実にキュートでした
間抜けな表情も純粋な表情も困ってる表情も可愛い、やっぱ素敵な女の子だなって思いましたね。
夜凪ちゃんが創る「本当の」シェアウォーターの良さを伝えるCMに期待、です・・・!



人形になる覚悟。/アクタージュ act-age scene109「テレビCM」

2020-04-13 | アクタージュ
夜凪景は、変わる。








まあ正直知名度を得る事によって捨てるものもあると思う
特に夜凪ちゃんみたいな芝居そのものに命を捧げるナチュラルボーン・アクトレスみたいなタイプにとっては、
「芝居以外の事」で自分の演技に於ける純度やこだわりを消耗するやり方は向いてないかもしれない
墨字さんの言う通り、クローズドな空間で自分のクオリティを追求して
真っ当に評価されるやり方のが似合ってるかも分からない
それは出来不出来ではなく、
単純な向き不向きの問題だと思う
メジャーで制約がある中でも自分の良さを発揮出来るタイプか、
それともインディーで伸び伸びやらせた方が持ち味を発揮出来るタイプか・・・
千世子が前者なら、夜凪ちゃんは間違いなく後者のタイプだと言える







有名になるって事は、
メリットもあるけど同じくらいデメリットも大きい
賛否両論をかわす為にある程度無難なものを求められたり、
押し付けられたイメージに沿って行動しなくてはならなくなったりもする
それに、有名になって沸いてくるのは必ずしも好意的な人物ばかりではないですよね(笑
そういった・・・激しい渦の中でやっていかなくちゃ行けない訳で、
今思えば早めに学生をエンジョイさせてたのは正解だったかも
事実、
今回の撮影でも、
役者としてのこだわりよりも先に、
何となくのイメージだったり、
ただ単にきれいな人形を添えたい~という意向だったり、
当たり前だけど自身の役者性みたいなものを出す以前の展開に留まっている
そういう広告塔みたいな役割をこなすことは必ずしも簡単な事じゃないけど、
しかし「こういうこと」を夜凪ちゃんはやりたかったのか?と言えばそうじゃない訳で。
求められること、
やりたいこと・・・
その折り合いを如何につけるか?が鍵になってくると思う







だけど、
夜凪ちゃんは「それでもやりたい」と言ってましたよね
夜凪ちゃんは件の対決劇で自身に足りないのはポピュラリティやスケール、エンターティメント性だって
肌で感じたんだと思う(個人の勝手な予想ですけど)、
今の夜凪景は、
「それ」すら味方に付けて本気で千世子に勝とうとしている段階なので、
きっと直感でこれは避けては通れない道、、、だと勘づいていたんじゃないですかね
夜凪ちゃんには私のまま天使みたいになる。というかつての目標がありましたが、
天使みたいになるにはこういう道もまた必要不可欠なんでしょう。
もし嫌だったら、
それこそ閉じた空間で本物だけを追求してればいい
でもここで彼女が選んだのは「可能性」の方でした
でも、それでこそジャンプ漫画の主人公らしい・・・とも言えますよね(笑
今後は、私生活の細かい部分すら気を遣わなければいけなくなってくるのは明白
しかしそういうのも含めて芸能漫画って面白いと思うので。
夜凪ちゃんの益々の成長や進化に期待。。であります

墨字さんの親心、アリサさんの重みのある言葉、アキラくんの表情、
スポンサーの厳しい注意、それに伴う役者としての制限、
きれいな人形として出ているだけのCM、
そして皐月ちゃんの「主演はあくまでこの子」という言葉の意味・・・
色々な意味合いで今後に繋がる要素がてんこもりのこれまた素晴らしい話数でした
最後のアリサさんの言葉を含めて、ようやっと主人公らしさを取り戻した景ちゃんが
どういう風にこの世界を駆け抜けていくのか、、、その"革命”に注目です

そう、自分は、いつだって一生懸命な夜凪ちゃんを信じてますから。








しかしまあ、
正直、このCM、意味はよく分からないけど、
確かに現時点でも二人の「可愛さ」はアピール出来てるんですよね
夜凪ちゃんの「だいきらーい!!」はかなり可愛かった・・・
それと皐月ちゃんも自分の良さをよく分かっててそれもまたスゴイと思う
ただ、"アクタージュ的に”考えるとナシっちゃあナシですよね(笑
多分、
結局皐月ちゃんの言う通り飲み物の引き立て役に準じる事が一番だから、
そこを守りつつ、主張し過ぎず、メインにならず、いかに素晴らしいものに出来るか・・・が課題ですね
そう考えると決して夜凪景らしさを捨てる事なく出来そうだとも個人的には感じています

それはそれとして、
(一応主人公なのに)最近ここまで夜凪ちゃんマシマシな話数もあんまなかったように思うので(笑
そういう意味合いでも自分的には色々な表情の夜凪ちゃんが観れて大満足でした
車内の中でキメ顔の夜凪ちゃん、
歌っている夜凪ちゃん(これいつかあるのかな!?)、
「それでもやりたい」と覚悟を見せる夜凪ちゃん、
スポンサーに矢継ぎ早に忠告されていちいち白目な夜凪ちゃん、
イミフなCMに困惑気味で質問をする夜凪ちゃん、
どれもこれも美少女っぷりが凄くてやっぱ今のジャンプで一番好きな主人公だな、と(笑
ただ可愛く美しいだけじゃなく、色々な意味で足掻いてる様も大好きです。
でも扉絵のノリノリの皐月ちゃんもまた可愛かったですね!次週はジャンプが延期になった影響でお休みですけど、
その分夜凪ちゃんの"プライド”に期待してワクワクして待ちたいと思います。
自分もこまめな手洗い・うがい・消毒をしつつ待ちたいですね。




地獄への招待。/アクタージュ act-age scene108「スター」

2020-04-06 | アクタージュ
どういうこと?(笑)。









千世子は、
きっと夜凪ちゃんや陸みたいな「本物」に対してコンプレックスがずっとあった
創り込んだ自分を見せたところでナチュラルな魅力には勝てない~という気持ちがあった
だから読者の共感度も高かったんだと思うし、努力の分報われて欲しい想いも強かったんでしょう
なので、本心を探れば自分もそういう「本物」の仲間入りがしたかったのかな、と
そういう泥臭い想いがきっと今回の勝利に繋がったんだと思うし、
ある意味"これから”に向けての宣戦布告のようなセリフでもあるんだろうな、って感じました
他人が聞いたら勘違いしそうなセリフでしたけど(笑
しかし千世子の中ではその劣等感を拭わずに女優を続ける事は出来なかったんでしょうね

でも墨字さんも、
千世子の想ってる以上に千世子の事を考えてたと思う
だって、化けさせるだけではなく、千世子「らしさ」を失わせない事すら考えてましたからね
夜凪ちゃんにとっての燃料を作る目的も正直あったんでしょうけど、
やっぱり千世子が千世子の歩んで来た道全部否定してるのも嫌だったんじゃないですかね
千世子を勝たせたいと思ったのも本心だと思うしそこに矛盾は(きっと)無いんだと思います







そんな墨字さんが、
花子さんが完敗して想いが消え去って、
演出家を去る事を告げた時の表情もまた良かったです
何かを追求していくことは、
時に人を滅ぼすほどに追い込んでいくのと同義でもありますから、
そういう求道者の道から外れる人に対して素直に「羨ましい」って気持ちもあるんでしょう
ある意味毒の治療が済んだ状態というか、呪いの装備が外れた瞬間というか・・・
ずるい、っていうのも本心なんだろうな、それも自然に出たんだろうな。。と感じました
斯く云う自分だって、
結局「普通」が嫌だから、
「何か」に成りたくてこんなこと延々と繰り返してるんだと思いますよね
そう考えると自分もまた見えない悪魔に憑依されて地獄を歩んでいる状態なのかもしれません
ま、無償でやってる事と比べちゃいかんのですけど(笑
大なり小なり、
理想を追い求め続ける事にはそれなりの大変さがあったりするんでしょうね
でも、陸に急かされた時の墨字さんの表情もまた腰の据わった大人の男・・・って感じがしましたね
今回、墨字さんが随分株を上げた気がするので、今後の彼の"仕事”にも是非注目したいです。







一方で、
最後の方には何故か星アリサが夜凪ちゃんのマネージメントをすることに・・・!?
墨字さん、どういうつもりだろ、、、と思いましたが「餅は餅屋」って事なんですかね
何にせよ、垢ぬけてるようで垢ぬけない夜凪ちゃんが色々変わって行くのか?って思うと新展開もまた楽しみです
羅刹女編は終始シリアスだったのもあって、ギャグあり哀愁ありライトなノリあり・・・の今回は、
良い潤滑油になっていたように感じました
特に、
寝起きの夜凪ちゃんが個人的に可愛すぎて最高でしたね・・・!笑
確かにファッションセンスはないけど、それが逆に生っぽくてエロい。。っていう←
アリサさんが来ていちいち困惑してる表情群を観て久々にただただ可愛いだけの景ちゃんを、
たっぷりと拝めてそこもまたちょっと懐かしくて秀逸な話数だったと思います
最後の最後にはアキラくんと新キャラも出て来たし、
彼彼女らとの絡みもまた楽しみです・・・!

個人的には、羅刹女編は通好み過ぎて「エンタメ」の前に完敗して夜凪ちゃんが悔しがってたので、
その点に於ける自信回復が目的なのでは?って感じましたが実際はどうなんでしょ?
その辺の確認含めて次週以降のアクタージュを楽しみに待ちたいと思います。




千世子の貫禄。/アクタージュ act-age scene107「打ち上げ」

2020-03-30 | アクタージュ
カワイイ。







人気投票は千世子が1位でした
主人公が1位じゃないのはちょっと意外ですけど、
ただ正直この人気投票やってた時期って千世子の方が主人公っぽい・・・
っていうか感情移入し易い作りになってたのでしょうがないという気持ちの方が強い
星アキラが修行中の間に、千世子がいつの間にか読み手と近い目線のキャラになってたので、
多少驚きはしつつも納得もしている自分もいるのもまた事実なんだよなあ
というのも自分他人の感想あんまり読まなくなってしまったので、
あんまりその辺疎かったんですよね
でも、
景ちゃんも"圧倒的2位”なので別に心配する事もないでしょう(笑
またリアルの世界でも景ちゃんが千世子に一歩及ばなかったというのが説得力凄いじゃないですか(笑)。
やっぱり(しつこいけど)マキバオーで例えるならやっぱり千世子はカスケードだから。
簡単には越えられないからこそ、越えがいがあるのもまた事実なんですよね
頑張れ夜凪ちゃん・・・!とめいっぱい思いつつ、
"本物”に焦がれる千世子もやっぱり気持ち分るし応援したいし・・・って事で
何とも悩ましいツートップだなあ、って感じますよね。でも個人的にはどっちも(同じくらい)好きです。
お互い「ないものねだり」し続けてる泥臭いところが素敵ですよね。







結果として、
サイド甲はサイド乙には勝てなかった
落としどころとしてはポピュラリティでは千世子が圧勝、
コアなサブカルファンには夜凪ちゃんのが受けた・・・という形らしい
要するにメジャーで大人気のバンドとインディーズで高評価なバンドってとこでしょうか
形としては千世子たちに軍配が上がったけど、夜凪ちゃんもまた爪痕を残した
だからこそ、
悔しさを引きずらない、
いや、当時は悔しかったかもしれない
でも、全力は尽くし切った。
からこそ、わきあいあいと(?)打ち上げに参加出来てるんでしょう
ま、でもお互い全力出し切ったんで意外と後腐れない感じで良かったですよ
花子さんは引きずってるみたいだし、夜凪ちゃんも内心悔しいとは思いますけどね。
なんか続くらしいので、更なる混沌にも期待です
しかし、阿良也の星アキラの物まねはかなりイケメンだと思ってしまった・・・笑
そんな阿良也の自分の物まねに嫉妬(?)する陸との絡みもまた良かったです
何気にこの二人が今後はライバルになるのかな?って感じたりも。




なんとなく嫉妬してそう(妄想乙)



自分の好みとしては、
正直この漫画で初めて泣いたのがサイド甲の羅刹女だったんで、
そういう意味合いではどっちかって言えば夜凪ちゃんの方に思い入れがあります
でもそれって内輪ネタを(当然だけど)知ってる上で触れてるのもまた事実なんで、
そういう意味合いではそこ含めちゃうのはフェアじゃない気もして、
何とも言えないですが・・・
でも、
ただ一つ言えるのは、
「今後が楽しみ」という事
より"本物”に近づけた千世子も、
より"エンタメ”を意識した景ちゃんも、
間違いなく何かを掴んだ今回の公演であり、
いずれ二人の本懐が成就するシーンが来たとしたら、
きっとここがターニングポイントだったよな、と言えるシリーズでした
千世子も、夜凪ちゃんも、両方頑張ったし、素晴らしいものを魅せてくれた。

しかも、
それらが才能やハッタリではなく、
きちんと「努力」だったのも素晴らしいと思いました
夜凪ちゃんの陸に対するリスペクトもちょっと気持ち萌えるものがあって良かったです・・・笑
なんだかんだ夜凪ちゃんも自分の経歴に傷を付ける覚悟で自分を止めてくれた陸に対する感謝があるんでしょうね
そう考えると、 ある意味千世子の最大のライバルは陸かもしれないですね、、、(笑)
でもまあマツキさんは匂わす程度の方が好みっぽいから最後まで曖昧なまま、かも。





永遠のライバル。/アクタージュ act-age scene106「勝負」

2020-03-23 | アクタージュ







ここ最近のアクタージュは上手い具合に軌道修正出来てると思う
一応注釈を付けておくと、羅刹女編は終始素晴らしい出来だと感じている
けれど、いつの間にか夜凪ちゃんの才能が大きくなり過ぎて誰にも手を付けられなかったのもまた事実
だけど、今回千世子がプライドと尊敬と技術によって真っ向から夜凪ちゃんを負かしてくれた
そこから・・・
もう一度、
夜凪ちゃんにかつてのような対抗心が生まれた、、、のが今作に於いてかなり大きいと思う
人は「こいつには敵わない。」という存在にいつだって成長させてもらえるものだと感じてます
なので夜凪ちゃんが悔しさを覚えるのも天使のやり方にスッと得心出来たのも、
原作のマツキさんの絶妙な構成が光ってるよなあ。。と深々と感じますね。







持論ですが、
以前ジャンプには「みどりのマキバオー」という漫画があって・・・
今でも大好きで読んでるんですが、やっぱりあの漫画の構図に通ずるものがあるな、って
今週分を読んでても思ってしまいました
マキバオーはライバルのカスケードに中々勝てなかった
何度も何度も挑んでも跳ね返されその度に努力して足掻いてきた
アクタージュもまた、巻数が10巻を越えてもライバルである千世子に勝てそうで勝てない状況が続いている
今回だって夜凪ちゃんは才能任せではなく身を削って努力しても最後は打ち負かされてしまった
本当の意味合いでエンターテインメントを演じお客さんを喜ばせてるのは千世子の方だ

つまり、
「頑張っても頑張っても容易には越えられない圧倒的な存在」を追い駆け続けている、という点で似てると思う
でも、ミスチルの歌じゃないけど、高ければ高い壁の方が登った時気持ちが良い・・・のもまた事実
中々勝てないからこそ、挑み甲斐があるし、ライバルをきちっと尊重させてる感じで格好良い。
少なくとも、ちょっと前は千世子の方が応援したくなってたのに、
今回土俵際の粘りで押し切られてしまって、
また景ちゃん頑張れ・・・!!
って想いにさせられてるのが物語として秀逸だと思うんですよね。







いよいよもって、
千世子は夜凪ちゃんにとって「永遠のライバル」になった
千世子に憧れ、千世子を追い駆け、千世子にいつか勝ちたい。
自分もあんな女優になりたい――――――
羅刹女も最後に来て、
デスアイランド編の最後のような主人公に燃える要素が追加されて益々素晴らしくなったと思う

千世子もまた、
一生女優で勝負する腹が決まったし、
夜凪ちゃんを恐れるのではなく、
歓迎し、
いつまでも輝き続ける事を「決めた」記念碑的な話数に仕上がっています
そんな二人の相様というか、関係性の美しさと尊さが際立っていた、何故か読んでて泣きそうになる話数でした
いつか夜凪ちゃんが"本当の意味で”千世子を越えられた時は正直泣いちゃいそうだなー、と思う(笑
でもそれぐらい踏ん張り続けて「高い壁」になってくれてる千世子に感謝もしたくなりました。


やはり、主人公を応援したくなるのが少年漫画、ですから!



完全敗北。/アクタージュ act-age scene105「サイド乙」

2020-03-16 | アクタージュ
本当の演出家。








これまた物凄い勢いで主人公である夜凪ちゃんサイドを叩き潰して来たなあ、って感じました
よくよく考えれば化学反応を期待して不確定要素を入れ込む花子さんのやり方って、
役者を信頼してると言えば聞こえはいいですが逆の言い方をすれば役者の能力に責任転嫁している・・・とも言える
要するに、「期待する」だけだったら誰にでも出来るけど、「導く」事は演出家にしか出来ない事で。

確かに、
この物語では羅刹女の本懐が果たされてるとは言い難い
何故なら最後まで怒ったまま終わるのはカタルシスには物足りない
だからこそ、陸の「守り」を逆に固有の演出に変えて見事に”物語”に昇華して見せた
サイド甲の不細工だった部分すら「演出ですが何か?」とプラスの意味合いに変えて魅せた
結果的に、一瞬であったとしても羅刹女は救われて終われた訳で。







正直、
かなり巧い構成だな・・・と素直に感じられましたね。
凄く読者に伝わりやすい形で墨字さんが花子さんよりも格上、かつ、
「ちゃんと演出に命を懸けている。」事が伝わって来る仕事っぷりを描く
その上でその要求にきっちり応える事の出来る千世子の素晴らしさ・・・
化けた部分と、
元々持っているポピュラリティを組み合わせる事でより立体的な芝居を演出する。。という、
物語としての魅せ方も主演としての魅せ方も完璧に夜凪ちゃん達よりも純粋に上回った印象で、
そういう意味だと自分が手塩にかけた役者だからって一切の容赦なし、
完全に夜凪ちゃんらを完敗させるつもりで描いた見事な「羅刹女」に仕上がっていた、と思います
少なくとも、サイド甲がサイド乙に負けてるのは誰しもに伝わる素晴らしい105話目だったと感じました
完全に上回ってるだけじゃなく、さり気に花子さんへのメッセージ、
及び、陸の自己犠牲をカバーしてる抜かりの無さも墨字さんの手腕が伝わって来て流石だな、、、と。







ただ、
ここまで完璧に敗北を食らった夜凪ちゃんも心中穏やかではないでしょう
羅刹女の「救い」を描き、演出のレベルの違いを魅せつけ、主演の演技力でも差を付けた
完全に夜凪ちゃんが千世子の後塵を拝す展開になってしまった
何より、
千世子たちの方がちゃんとお客さんを楽しませ満足させていた。
それが夜凪ちゃんにとっては本当に悔しかっただろうし、改めて"天使の凄味”を思い知ったんだと思う。

だからこそ、今度は夜凪ちゃんが千世子を追い駆ける番ですね。
夜凪ちゃんが悔しさを感じる動機付けとしては十分だし、
今の夜凪ちゃんはちゃんと「千世子ちゃんに勝ちたい。」と思っている(と、思う)。
だからこそ、今一度主人公としての矜持や成長を見せて欲しい・・・!と思うとこれ以上なく熱い展開でもありますよね

正直な話、
最近の夜凪ちゃんはグングン伸びてる描写が多かったので、
ここまで完璧にねじ伏せられる描写自体が久々のように感じるんですよ
だから、ある意味これまた久々に(サブキャラではなく)主人公を応援したい気分になるんですよね
夜凪ちゃんを天然の怪物として描きつつ、きっちり悔しさも納得する形で味合わせてみせる
そんな作劇の素晴らしさが如実に光っていて本心から素晴らしい「リベンジ」だと思いました・・・!
ここからの夜凪ちゃんの"足掻き”にも期待大、です!