サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

その自慰が終わったのなら。/「此処で逝こう、と彼女は云った」新谷信貴 感想(ヤングジャンプ2018年31号)

2018-07-05 | ヤングジャンプ感想
                             
                             自慰を見せつける!!











正直、カラーが清廉な感じだったんで、
「ほう。」と気になって読み進めたらただ単にスケベ幽霊がオルガズムを感じてイキたい(逝きたい)だけの話でした
ぶっちゃけ「出オチじゃねーか!!笑」って思ってしまったんですけど、笑ってしまったものはしょうがない
かなり人を選ぶ感じのお話でしたが個人的には中々面白かった、、、と思いました。

お話だけではなく、絵柄もやたら顔がデカかったりと癖があるんですけど、
その分妙な愛嬌があるというか、ある意味この作家さんの個性なのかもなー。って感じで
個人的には嫌いじゃなかったです
こういう突き抜けたバカ漫画は大好物なんで是非今後もこの路線を貫いて欲しいなあ・・・と思いましたね。





生前、処女のまま死んでしまった所為で、
淫靡な体験に強い未練を残してしまった幽霊が、
なんとか最高の自慰を成し遂げて成仏しようとする漫画・・・という
あらすじの時点でちょっと何かがおかしい気もするんですが(笑
基本、確かに清廉な雰囲気なのに、
時折大胆な露出欲を抑えられない彼女がとても可愛くて素敵だと思いました
なんというか、スケベなのに恥じらいもある、、、っていう良い意味で曖昧な性格が良かったですね
エッチなシーンも盛りだくさん、自慰のシーンも多いんでそういうのが好きなら是非という感じですかね
さり気に、着やせしてんなあ。。って強く思うくらいに豊かなおっぱいもまた魅力的な作品でした

青年誌らしく、性的なシーンは相当多い、というかメインなんですけど、
それと並行して「キャラクターもの」としての意識も備わってるのが尚素敵ですね
正直、この幽霊さん相当可愛いなあ・・・って素直に思いましたもん
恥じらいを魅せつつ、
他人の前で破廉恥な姿を見せている自分に興奮する。。
言葉にすれば単なる変態なんですが(笑)不思議とそんな姿が愛らしくてインパクト十分・・・!っていう
全体的に読みやすく尚且つシュールな読み味も目立つかなりお気に入りの読切漫画でした
兎角、エロ推しでありながらキャラの魅力もそれに負けてないのが好感触でしたね
「人を選ぶ」という前提を無視すれば、個人的にはめちゃくちゃ大好きなタイプの作品です・・・!!










カラーはこういうエロとは無縁な感じなんですけどね・・・笑
新谷さんの今後の作品も楽しみにしております♪



報われること。/DINER 第41話「Sandra's Berry&Geisha MURCIELAGO⑮」感想(ヤングジャンプ2018年30号)

2018-06-28 | ヤングジャンプ感想
                              
                           このセリフにもグッと来た。








いきなりだが、
人間徳を積めば積むほど、逆に不義理を働けば働くほどそれが自分自身に返って来るものだと思う。
これは十代の若造ではない、曲がりなりにも30年以上生きた自分だからこそ確信を持って堂々と言える事実です。
今は信じられなくても、きっと年を重ねれば嫌でも実感すると思う。後ろめたい事は手前の首を絞めるし、
逆に誰かの為を想ってやったことは(今すぐじゃなくても)ある程度報われるものだと思う。

カナコは、非情になりきれず、不器用な立ち振る舞いばかりして来たけど、
結局今回もそんなカナコを救ったのはカナコ自身が「誰かを想って行った事」による“報い”だった・・・
と、考えると、今回のお話はとっても美しいお話だったように思います。勿論、ボンベロの「スフレ」もね。





正直、これは痺れましたねー。
先週の引きで銃口が上向いてた事からわざと外すことは予想済みだったんですけど、
流石にスフレの容器の伏線は見過ごしてました。。改めて確認するとかなり堂々と描いてるんですけど、
一応漫画読みでありながら全くのノータッチでしたね・・・滝汗

ただ、スキンはボンベロにも、そして、「謝らせてくれた」カナコにも恩義があるのは分かり切っているので、
ここで命を賭して救いに来てくれた事には納得しかなくてそれが素晴らしかったと思います
ボンベロは殺し屋なのに妙に非情に成り切れない部分も垣間見えるなー、と感じたりもしてたんですが
逆に言えばだからこそ、こうやって危機的状況の中で助けに来てくれる、って展開も生まれる訳で、
ある意味友情と絆とか、そういうのではない、だけど確かな「何か」がこの人らの中にある気がして・・・
それもまた個人的に凄く良かったし、読んでてストレートに感動してしまいました。


っていうか、
スキン格好良すぎ!!
顔は傷だらけでも、あんた最高のイケメンだよ・・・。
ボンベロが冒頭にカナコに見せた笑みを含めて、今週は男子がカッコよすぎでした!










↑これは先週のカットなんですが、
恐らくここで見覚えのある容器を見つけてスキンが加勢に来たことを確信したんでしょう
そして、スキンは「奴ら」が最も無防備になる瞬間を狙ってたんでしょうね
人間が最も油断するときは勝ちを確信した時・・・と某野球漫画も言ってました
ここからのボンベロ、カナコ、そしてスキンのリベンジマッチに期待、です!!



誰が狂っているんだろう。/中野ユウスケ「アリスと不思議な国のうさぎ」 感想(ヤングジャンプ2018年27号)

2018-06-07 | ヤングジャンプ感想
                             










例えば、
理解し難い行動理念や思想を目にしたとして、
それを「周りが受け入れてれば」、“正しい”のはそっちになると思うんですよ
本来、正論で言えば自分や誰かの方が正しかったとしても、そこにポピュラリティはない
だから、「自分はまとも」だなんて、本当は誰も言えないんじゃないか・・・そういう作品だったと思います。






全部を捨てて、
快楽に溺れるような人たちも、
「自分の目から見れば」狂っているけれど、
そうじゃなきゃ精神を保てない人たちにとっては、
「しない人々」の方がどうにかしてる、訳が分からない・・・そう見えてるのかもしれない
そもそも、命懸けで“正解”に向かうだけが人生の正解とも直結しないと思いますしね。
誰にも気にされない、咎められない世界で、無法を繰り返す喜びに興じるのも一つの選択肢だったのかもしれません。





結局、
人は自分の価値観だったり周りの人の価値観を物差しにして「誰か」を糾弾したり批判したりするけれど、
そんな自分自身もまたそんな「誰か」からしたら狂っていたり軽蔑の対象になっているのかもしれない
だとしたら、本当に「正しい」人間なんて本当はどこにも居なくて、
真実は、
誰もが“狂った価値観”の元で生きている、、、という事なのかもしれない
人によって、場所によって、当たり前の事も当たり前じゃない事も全然異なる
そう考えると、
人生は、
生活は、
いつもどこでも“不思議の国”への旅立ちなのかもしれない・・・
そんな哲学的かつ良くも悪くも勧善懲悪の欠片もない独特の読切でございました










ただ、途中までの内容が結構アドベンチャーっぽくて、
その辺は少年漫画っぽさ?もあって新鮮で良かったですね
その分、乱交のシーンから一気に青年誌っぽくなっちゃいましたが(笑
相変わらず複雑な読み味の漫画を描く作家さんで、「Drive」以来の新作、存分に堪能させて頂きました。

正直、万人受けするような内容ではないし、確実に読む人は選ぶと思いますけど、
それでも頑なにこういう種類の漫画を描き続ける中野さんを個人的に支持しています。
応援も込めて、「個人的に」プッシュします。



「潔癖男子!青山くん」第96話のラブコメっぷりが素敵だったヤングジャンプ2017年43号の感想

2017-09-22 | ヤングジャンプ感想









今週は「凛とチア。」がお休みなので、
たまには全体感想も書いておこうかな、と。











潔癖男子!青山くん #96 青山くんの怖いもの



「潔癖男子!青山くん」の世間的なイメージは(個人的判断では)女性向きの漫画、
それも所謂腐と呼ばれる方々御用達なイメージなんじゃないか、と感じる
しかし、実際に初回から毎週読んでいるがそんな事はなく
時には、、、
っていうか、かなりの頻度で男でも楽しめるラブコメ模様が展開されているのが実情だ

個人的に小田切ちゃんが初登場の時から大好きなので(笑
ここに来て彼女がどんどん青山くんに惹かれて良い雰囲気になりつつある今週の展開は素晴らしかった
しかも、改めて見ると相当のデカ女で青山が守るまでもなく大丈夫そうなタフさを持っている
むしろ、怖がりな青山くんを逆に守ってエスコートしてくれているセンスが流石で、
先週号の「逆に女が男湯を覗きに来る」という前衛的なアイディアといい、
ここに来て坂本氏のオリジナリティある作劇が上手い方向に転がっている・・・ようにも思える
事実最近(人気的に)調子がいいしね。

しかし、冒頭の「行こ」のカットには正直ときめいたというか、
ようやくみおちゃんでこういうラブコメちっくな演出出来るようになったんだなあ、、、と
ちょっと感慨深い気持ちになりつつ素直にニヤニヤしてしまいました・・・笑
こんな女の子居たらそりゃ恋にも落ちるわ!と思いつつ、
実際青山が何を想ってるかは謎ですけどね笑
ただ、セックスが出来る女はみおちゃんだけ!
・・・いや、なんでもないです(恥)


気になるのは、
なんかもかを対抗として育てようと画策してるようにも思えて、
それがみおちゃん派としてはやや不安要素・・・というか、
正直小田切未緒とくっ付いて欲しい気持ちの方が強い
今週は、
野次馬たちが大勢目撃したことで、
みおちゃんモードにはなっていきそうな雰囲気ですが・・・
それはそれとして、暗闇で本気になっちゃったみおちゃんは本当に可愛かった
みおちゃんルートだったら単行本全巻買ってもいいんでよろしくお願いしますね?(懇願)

でも、もかも嫌いじゃないですけどね。ただみおちゃんの勝利が見たいだけ。



スナックバス江 第10夜 Hello Stranger(そして伝説へ・・・)



これ・・・きらら系のパロディですね
それもぶっちゃけ特定の、、、その、、、うさぎのアレですよね??
正直クソみたいな本編に対して(誉め言葉)この表紙は完全に詐欺ってるなあ・・・と思いつつ
あまりにも脈絡のないパロだったんで正直かなりニヤけたというか笑ってしまいました。
でもこうして見ると明美さんはちょっとイケそうですよね。そうでもないですか。

しかし、この人の漫画が載ってるとヤンジャンという感じがしますね。



(読切)水咲琴音は眠らない。/桜井新



デビュー作。。
かぐや様は告らせたいし、結崎さんは投げるし、水崎琴音は眠らないのが今のヤンジャンなんですね・・・
ぶっちゃけかなりの確率で連載まで上がって来そうな漫画なんですが、、、本当こういうタイトル流行ってますね。

これが雑誌初掲載という事なんですが、
それにしては絵があまりにも上手過ぎますね
しかも、ただ上手いだけではなく絵から感じられる色気が凄い
年齢設定が(一応)大人の女性なんですが、その設定にも違和感がなく
完全に食べごろの・・・いや、年相応の色気がキャラから漂ってるのが素晴らしいです
というか、水咲さんがあまりにも可愛すぎてそんな理屈などぶっ飛んじゃいそうなくらい夢中になってしまいました
正直既に好まれるキャラ、魅力的なキャラを作れるセンスに満ち溢れてるので即連載すら有り得ると思う
単純にまだまだこの子を見ていたい・・・って個人的な気持ちも結構強いんですけどね(笑
もう扉絵の時点から良い漫画である事が伝わって来るトコが秀逸でした。
ムッチムチで無防備な子、、、という時点で売れそうな要素がプンプンしますね。

スタイルは大人そのものですが、精神はまだ学生気分が全然抜けてなくて
そういうギャップ的な要素も含めて水咲さんが大好きになりました
コンスタントに所謂「カワイイ」要素が詰め込まれてるので、
読んでいて退屈しないというか、
単純に絵が上手いとか女の子が可愛い、という以前に漫画そのものが上手いような気もしました
サービスカットのクオリティも入れるタイミングもバッチリでそういう構成力も優れてるなあ、と
終始感心しっぱなしの読切でしたね。正直このまま毎週載ってて欲しいレベルでした(笑

一つ、注文を付けるとしたら、
オチがやや安直と言えば安直だったので
その辺りでもう少し捻りが欲しいな、といった所でしょうか
ちょっと置きに行った感覚があったんで・・・
とはいえ、それを抜きにしても傑作と呼べるクオリティの読切だったんじゃないでしょうか
とっても可能性を感じる読切&作者だったので再登場を熱望します!!





最高。



(出張読切)死神!タヒーちゃん/かふん

可愛い。


となジャンでやってる漫画らしい
初めて知った・・・が、実に良い漫画だった
こういうダメダメでポンコツな可愛い系のキャラの場合、
大抵幼女とかスレンダーキャラが宛がわれることが多いイメージなんですけど、
この漫画はその逆でむっちりしたスケベボディの女の子、、、というのが実に最高ですね
水咲さんといい、自分はこういう体型の子が兎に角大好きらしい・・・・・笑
っていうか小田切未緒ちゃんもよくよく考えればムチってるわ。本能かな。





最高。(二回目)
お世話になれそう


こりゃまた直接的に脱いでないのに、物凄い色気を感じてグッと来るシーンの多い秀作ですね
しかも、ただエロいだけじゃなく、タヒーちゃんが純粋に可愛いと思える・・・
そういうセンスとかセリフ回し、雰囲気作りも最高だなあ、って感じました
またギャグセンスもちょっと尖っててその辺も面白かったですね

なんというか、「ボクガール」の杉戸アキラさんに近いセンスと色気を感じたので
そこもまたボクガファン的には懐かしい感覚もあって凄く良かったです
お塩で度々涙目になってしまうタヒーちゃんの可愛さに完全にヤラれました・・・笑
また是非出張して来て欲しいですね。単行本も買うか。漫画として面白いし。










次週は「凛とチア。」がカラー付きで載るのですっごく楽しみ!!




オ○ホの魔人登場!?杉戸アキラ新作読切「叶えて!ジンニャーちゃん!!」 感想(ヤングジャンプGOLD vol.1)

2017-05-19 | ヤングジャンプ感想
                                          
                                             カワイイ。











昨日発売のヤングジャンプGOLDに「ボクガール」の杉戸アキラさんの新作読切が掲載されています
まず、この雑誌を探して買うのにちょっと骨が折れました
書店なら確実に置いてあるだろう~と意気込んで買いに行ったらまったくなくて、
ちょっと絶望しつつ(笑)コンビニを2軒回ったらようやく1冊だけ残っていて、、、。折角の新増刊なんだから、
もうちょっと刷ろうよ・・・と素直に思いました しかしミラジャンと違って普通の月刊誌みたいな装いなんですね
「かぐや様 ダークネス」も載ってるし色々な意味で買いの雑誌です(でもダークネスなのはタイトルだけでしたけど笑)。





カワイイ(パート2)。


で、内容はと言うと、率直に書けば最高でした(笑)
なんでしょう、ページ数が14ページと少ないからか、それとも最初っからそういう方向性だったのかは分かりませんが
「ボクガール」やその後の読切「宇宙侍カラブキ見参!」と比べるとシリアスな要素がまったくなく、
ひたすらにエロとギャグに振り切っている割とライト感覚に読める類の読切でした
最初っからやるべきことが一つに絞られているせいか、
兎角振り切れた出来栄えで
終始魔人ちゃんとのエロ展開にドキドキしながら読み切れた充実の新作だったと思います
案の定お世話にもなってしまったし
杉戸センセの描く女体は最高やでえ。



おっぱい!(超笑顔)


なんでしょうね、
部屋に魔人が出て来て(しかもオ○ホから)、
その上セクシーな佇まい・・・と来たら、
そりゃこういうお願いしちゃうよねえ。。と、男のロマン炸裂なお話でした
個人的に切望してたティクビがちゃんと出た時点で感動し興奮してしまったんですが、
よくよく考えれば「ボクガール」では普通に出てたような。。
じゃあ、なんでそんな事を感じたのかと言えば、
恐らく「ボクガール」で一番のグラマーだった藤原さんはチラ見せだけはちょっとあったけど
結局最後までまともにはっきりとティクビが描かれないまま終わっていたので
その所為で杉戸さん=ティクビ出さない、みたいな固定観念があったのかと・・・・・
正直瑞樹って最初、、、というか、途中もちょくちょく男性として描かれてましたからね(笑)。
杉戸さんお得意のプニプニしていて艶やかなお色気描写に、免疫ありそうなのに実はウブ~というギャップも加わって
たまらないクオリティのサービスコメディ作品に仕上がっていました

そう、ただエロティックなだけではなく、
ジンニャーちゃんのキャラもめっちゃ良いんですよね
このまま連載になっても耐えられるんじゃないか・・・ってくらいの
圧倒的なヒロイン力とギャップの可愛さと、ナイスバディと、、、と
純粋にキャラものとしても良質だなあ、と感じました
それもまた高評価に繋がってるのかもしれないです
高評価、、、って書くと偉そうですけどね笑
エロギャグの中にも、杉戸さんが培ったラブコメ的ノウハウが満載で、ライトなノリでサクッと読めつつも
きっちりニヤニヤもドキドキも出来る・・・っていうこれの為に買った甲斐があった。。とはっきりと思える新作でした
何より、1年ぶりくらいの作品だったんですが、
エロもギャグのキレも全く衰えてなくてそれもまたファンとして嬉しかったです・・・!
単純にまた杉戸さんの漫画を読めた事自体嬉しかったし、この想いはきっちりアンケート投函でお返ししようと思います
なんにせよ杉戸さんのファンならきっちり楽しめる類の新作になっているかと
相手役の男性のキャラも変態的かつピュアで(笑)面白かったと思う












とはいえ、オチから分かる通り一発ネタっぽいので(笑
これを連載に~ってのは無さそうですね
次の連載がどのタイミングになるかはまだ分かりませんが、久々に杉戸さんの漫画を読んで「やっぱり好きだな~」と思いました
なのできたるべき次回作も十二分に期待&応援していきたいと考えてます 
瑞樹のフィギュアもこの間届いたし、今年も杉戸さんの作品には楽しませてもらえそうでワクワクしてますね。

しかし、杉戸アキラさんの描かれる女の子はやっぱり惚れ惚れするくらいに可愛い・・・!
改めてそう感じれたのもすっごい嬉しかったしカタルシス満点でしたね。大好きです。




祝!初表紙!!かぐや様は告らせたい 第51話「かぐや様は告ら〝れ”たい」 感想(ヤングジャンプ2017年21号)

2017-04-20 | ヤングジャンプ感想
                                          
                                         こりゃめでたい!















ちょっと前に「かぐや様を表紙にして欲しい」的な記述をした覚えがあるのですが、
ようやく初表紙獲得、、、って実にめでたいですね 特にヤンジャンでラブコメが表紙ってなかなかないので。

中身は益々ラブコメとしての旨味に溢れた内容になって来ています
加速度的に親密になっていきつつ、上手くはぐらかしながら、それでもドッキドキのラブ模様を提供する・・・
そんな赤坂さんの絶妙な手さばきにニヤニヤが止まらない51話に仕上がっていましたね。

なんでしょうね、
付き合う前の得体の知れないワクワク感と期待感とモヤモヤを半永久的に楽しめる漫画というか、
終わらない思春期というか・・・そういう漫画になって来ている気がします
きっちりと頭脳戦云々を描き切った今こういう段階に入っているのは
ごく自然な流れで良いと思いますし、
毎回毎回手を変え品を変えニヤニヤさせてくれる本作には信頼感しかない気がしますね。





また、二人ともカワイイ(笑)。
かぐや様は、どちらかと言えばかぐや様が主人公の物語だと思いますが、
そんなかぐや様も相手役の会長もお互いがお互いに「均等に」ドキドキワクワクしちゃってる感じが
余裕のない思春期の恋・・・という感覚が強くて
正直ときめいてしまいます笑

今週は、かぐや様の期待っぷりが特に可愛かったですね
っていうか、あんた、「告らせたい」んじゃなかったっけ?ってくらい
他力本願っていうか告白待ちの純乙女になってるじゃん(笑)というレベルの可愛さ
「は・・・はいっ」のシーンなんかはヤバかったなあ、、、と思いつつ、
やはり本作は週刊で毎回ドキドキしながら読むのに向いてる漫画だなあ。って強く感じたりもした話数でした

結果的には、まあ告白なんてするわけ無かったんですけど笑
それでも、会長のドキドキで〆、、、と
読んでてやたらニヤニヤが止まらなかった、初表紙のタイミングで行うにはこれ以上ないくらい相応しいお話だったかと

最近は、かぐや様の会長に対する「好き」がどんどん誤魔化せなくなって来てて、
そういうバレるか/バレないか、の観点でも楽しめそうな予感がしています
まあ、周囲にはバレバレでしょうけどね・・・笑












5月18日のヤングジャンプGOLDにはあの方の読み切りが・・・!





杉戸アキラ先生の新作読み切りキタッ!!
もちろん当ブログでも全力でプッシュ予定。
今思えば、ボクガールって非アニメ化で連載期間も2年半なのに最終回にカラーもらえたんですよね
改めて相当ありがたい処遇だったんだなあ・・・ってふと強く実感しました。




かぐや様は告らせたい 第36話「かぐや様は避けたくない」 感想(ヤングジャンプ2017年3・4号)

2016-12-16 | ヤングジャンプ感想
                                      
                                      なぜか興奮する(ぇ









いや・・・気持ちは分かるけどさ(笑
今週すっごく面白かったんだけど、でもセンシティブっちゃあセンシティブなネタだよね
(先週を振り返ると)格好付け過ぎた気もするし、クサ過ぎたような気もするし、相手がどう感じたのかも気になるし・・・
所詮人間は感情の生き物、ある意味現代人の繊細なメンタル事情を浮き彫りにしたかのようなお話でしたね。

最近は、兎角足並みを揃えて、枠からはみ出さず、「みんなと同じように」振る舞う事を強いられてる空気感もどことなくあるような気がします
でも本当は文字通り「みんな違って、みんないい」はずなんですよ
いつの間にかその言葉が単なる“口だけ”の言葉になってしまっていて
そういう風に言ってる人すらそういう風に振る舞えてない気が(個人的に)しているんです

いいじゃないですか、
格好付けてても
自然体と言えば聞こえはいいけれど、
逆に言えば良く見られる努力をしていない・・・とも言える
会長が本当にそうしたくて、そう振る舞って、その結果かぐや様が救われたんだから気にしなくてもイイんですよ
しかし、後で振り返るとある意味「自分に酔ってる」風に自分自身で感じてしまって、それが悩みの種だったんでしょうねえ
でも「そこ」に関する苦悩は男でも女でも誰でも理解出来ると思うから入口は広くて素敵なお話でした




それでいいんだよ、それで!


ただ、なんでも「痛い」だとか、「格好付けてる」「必死」の一言で済まされちゃうのもそれはそれでちょっと寂しいですよね
そこに付随している感情までも加味して欲しいなあ、、、って気持ちもあります
だけど、実際かぐや様はそんな失礼な事は全く思っていなくて、
素直にドキドキして憧憬の念を会長に抱いた訳なんですよね
そのすれ違い、、、というか、
十代特有の繊細なメンタリティ×2が引き起こしてしまった事故、、、という気が読んでいてしました
「あーもう、なんでえ!?」ってまるで少女漫画を読んでるかのような良い意味でのじれったさも感じつつ(笑
それもまたかぐや様の魅力の一つなんだな。。とまたも赤坂さんの頼もしい引き出しの一つに触れられた気がしました
なんかもう会長もかぐや様も思春期街道まっしぐらで本当毎週読んでてストレートにニヤニヤ出来る漫画に仕上がってますな
余談ですが、仮に会長の想像がその通りだったとしても、それはそれでちょっと興奮するな、、、って思いました・・・笑(危ない危ない)。




カワイイ。


しかし、かぐや様完全に堕ちてらっしゃるな・・・
もう意識し過ぎてある意味会長以上に心酔状態になってるじゃん
前半は好き好きモード炸裂でちょっと読んでてヤバかったですね
後半、というかオチは完全にギャグ漫画だったんですが笑
さり気に「痛かったですよね」のワタワタしている表情も可愛かったし、
今週も今週でコメディを中心に繰り広げつつも乙女モードも全開なかぐや様が可愛くて美しかったです
でも、会長は誰よりも素敵な行動をしたし、かぐや様もかぐや様なりに頑張ってて素敵な一夜でしたよ。って
いち読者として言ってあげたいですね(笑)。思春期の難儀な部分が良く出ていた秀逸なコメディ回でした。











それにしても今夜は冷えますね~
タイピングするのもしんどかったんですが、
なんとか気合いで書き切りました
皆様も風邪などひかぬよう年末を乗り切って下さいませ。
来週は雑誌の発売がないので、その分総括記事とか書くと思います。
毎日更新は、途絶えさせないぜ。




かぐや様は告らせたい 第35話「花火の音は聞こえない 後編」 感想(ヤングジャンプ2017年2号)

2016-12-08 | ヤングジャンプ感想
                                    
                                    君を救いたい。










かぐや様・・・泣かないで。
そんな表情をしてたら、こっちまで悲しくなってしまう。
あなたを救いたい。
あなたを満たしてあげたい・・・!!
冒頭のかぐや様の泣き顔を見ていたら、真面目にそんな事を考えてしまうほど感情移入してしまいました

やはり、設定だとか、リアリティだとかは、表現力豊かな圧倒的な表情一つでぶっ飛んでしまうものなんだな・・・と思いました
いくらモノローグやセリフで着飾っても、本当に「そう思ってるんだなあ。」って表情作画の前では無意味なんだと。
そう今週のかぐや様を読んでいてまじまじと感じてしまいました

だって、冒頭の画像をクリックして見てみて下さいよ。
セリフであれこれ語らせなくても、
表情を見ただけでかぐや様の想いの丈が伝わって来る
このシーンを一切のセリフを差し込まずに、「絵だけで」描き切ったセンスと演出には正直そうとうヤラれました
この子を救ってあげたい、
この子を笑顔にしてあげたい、
この子の力になりたい、
この子を守りたい・・・!!そんな風に、読者の気持ちを揺るがす領域まで辿り着いてしまったのが今週の「かぐや様」であり、
本当にもう現存するラブコメの中でも今トップクラスに面白い・・・!とはっきりと思える、
そのくらい素晴らしい第35話に仕上がってるなあ。って確信出来ましたね。

何より、その泣き顔を見れば、
セリフやモノローグ以上に「どうしてもみんなで見たかった・・・!!」って想いがストレートに伝わってくるのがスゴい。
この漫画を初めて読んだのはミラクルジャンプに載ってた時でしたけど、ここまでの作画表現を感じたことはなかった。
正に週刊に来て大成功って言えるんじゃないでしょうか

もうね、本当に会長の気持ちにシンクロしてしまうというか、
「かぐや様に(みんなと)花火を見せてあげたい・・・!」って気持ちにさせられるんですよね
どちらかと言えばかぐや様の視点で語られる事の多い物語で彼女が主役と言っていいでしょうけど、
かつてここまでかぐや様が「弱い自分」を垣間見せた事はなかった。
その意味でもグッと来たし、
「かぐや様」を代表するような名シーンに仕上がってたなあ、、、と個人的には強く強く想うんです
だから、正直読んで欲しいなあ~って気持ちが強いですね笑 強要は絶対にしたくないけど、
それでもラブコメ好きなら何かしら感じるものあるんじゃないかなあ・・・。
それくらい・・・
それくらい素晴らし過ぎるワンシーンに感じました
セリフを一切使わず、表情だけで想いのすべてを表現する、、、という
また一歩確かな進化を感じさせてくれたエポックメイキングな話数でもあった。と思います
以前、テストで会長に敗れた時のかぐや様の表情もあれはあれで超素晴らしかったけどね(笑)。
ただ、今回はそれとはまた違った、リアルな感情が伝わって来る名作劇になっていたかと。




あんた、イケメン過ぎるよ・・・。王子様だよ。



そして、会長の格好良さも尋常ではなかった
必死に駆けずり回り、情報を駆使して、無茶もして
かぐや様の為に、
かぐや様に花火を見せる為だけに
全力で頑張った
全力で走った
全力で転がった
全力少年を演じ切った・・・そんな会長が兎に角イケメン過ぎて素晴らしかったですね
最近のラブコメヒーローは普通に頼れるイケメン、ナイスガイが増えて来て、如実な進化をこの作品含め感じています
そんな会長が最終的に選んだ解決策は、そう・・・





千葉だ!!(天才的判断)
まさかの千葉オチでした・・・笑
東京でやってないんなら、千葉で見ればいいじゃない!って判断はちょっと意表を突かれたというか、
確かに千葉だとちょっと遅めだから分からなくもないけど、正直嬉しさがありました・・・笑
実際に見て欲しいので、画像は載せませんが、見開きで超気合いの入った美しい花火のシーンがあったんです
そんな、大事な夏休み編の、しかも大切なクライマックスのシーンが、まさかの木更津舞台、、、っていうのが何かイイじゃないですか(笑
東京では観れなかったけど、木更津では観る事が出来た。しかも、アクアラインのトンネルを抜けた先の最高にロマンティックな状況で・・・!!

って事で、かぐや様は最高に可愛かったし、守られるだけじゃなく自分から抜け出して努力もきちんとしてたし、
会長は超が付くほどのイケメン&機転の効かせ方の素晴らしさで正に王子様的側面を存分に見せたし、
仲間の存在も温かく、
逆に切羽詰まった状況だったからこそ、より美しいものに感じられた花火のシーンも最高だった・・・!という
正に完璧だと思えるクオリティで、前回の期待以上のものを見せてくれたなあ、、、と素直に感じました
奇跡は「起こらない」
だけど、自ら能動的に動いて、不貞腐れなければ、きっと「何か」は起こせる
そんな読者の後押しにも感じられた問答無用の神回でした

また、「花火の音は聞こえない」というサブタイトルが後半でも通じる、
前半とはまた違った意味合いで(会長にドキドキし過ぎて)聞こえない、、、という
そういう巧さが光る、前半も後半も同じタイトルなのに全く読み心地が違うお話に仕上げるセンスもまた凄いですね
赤坂アカさんのラブコメ作家としての才能は本物で、誰もが認めざるを得ない話数にまで仕上がっていたでしょう
これでニヤニヤしなけりゃ、ラブコメ好きじゃねえ! 
実に最高な35話でございました。大満足!!








こんだけのお話を描いたんだから、
2017年度は漫画だけの単独表紙飾って欲しいなあ~。
回を増すごとに夢中になっている自分がいるので、もっともっとかぐや様のプッシュにも力を入れたい気持ちにもなって来ました。
かぐや様も、会長も、健気で純朴で、捻くれてるけどその実素直で(笑)美しくてとても素敵です
今「間違いない作品」の一つでしょう。こんな風に滅茶苦茶に大絶賛したくなるくらい今週の内容はお見事でした。大好きです。



かぐや様は告らせたい 第34話「花火の音は聞こえない 前編」 感想(ヤングジャンプ2017年1号)

2016-12-02 | ヤングジャンプ感想
                                   
                                   先週と同じ漫画とは思えない・・・笑









よく日常の中で「死」や「消え去る事」を意識してしまうのは
元々「あったはず」の「それ」がもう無い、又はもう一度取り戻せるビジョンが全く見えない時である
かぐや様も、「みんな」に出会わなければ、「寂しさ」を感じずに済んだのである

それは、元々あったはずの幸せがなければ、、、という話でもあるけど
どうせ失ったり、手に入らないのであれば、正直元々なかった方がマシ・・・という気持ちも理解出来る。
いや、っていうか、ぶっちゃけ俺はそんな経験ばっかりなので理解出来るどころの話ではない。

かぐや様は、ぶっとんだラブコメ、ギャグ漫画のようでいて
ちょくちょく「分かるなあ・・・」という表現が出て来る
個人的にはそれが堪らない、面白いと感じる所以である
確かにその時は楽しかったし、
期待もしたけど
結局残ったのは拭い切れない歯がゆさに似た感情とどうしようもない寂しさとかそんなんばっかりで
かぐや様は特に、この先も機械的に全てを決められ、求められるハードルをクリアしなければ、いや、し続けなければ頬笑みすら向けられることはない
中途半端に得てしまった期待と希望の分、現実を知ってしまった時の落胆は大きいのである
彼女が求めているのは、本当は地位でも名誉でも富豪になる事でもなんでもない
“みんなと遊びたい”ただそれだけなのである。



大丈夫じゃない・・・。


本当は壊れそうなくらい苦しいのに頬笑み、
本当はもどかしいくらいに虚しいのに平静を装う
だから誰にもその涙は気付かれない
誰も知らない
誰も見えない
しかし、弱者を主張して泣き叫んだところで到底何かが変わるとも思えない
そんなすがりつくようなみっともない真似はプライドが許さない
だからこそ、無間地獄に陥ってしまう
本当は大丈夫じゃないのに、わざわざ「耐える」なんてバカな真似をするから追い込まれる
だけど、そういう選択肢しか出来ない人間もこの世の中にはいるんですよね
忌々しいくらいの不器用さを払拭する事が出来ずに、
味気がない、
生活感もない、
ただ凍てつくような寂しさだけが伝わるtwitterの演出が秀逸でした
だけど、そんなtwitterを確かに見ている人間が居たんです。



か、かっこいい・・・・・!!(惚れ)


過去最高に格好良いぞ、会長!
その表情と言葉から、期待しかないぞ、会長!
しっかりと観察して、しっかりと頑張ろうとする姿はイケメンそのものだぞ、会長!
つーか、頑張れ!会長
走れ!会長
誰よりも一途で、
誰よりも不器用で、
誰よりも愛情に飢えている・・・
そんなかぐや様を救えるのは、会長しかいない。
これぞ、由緒正しい名作然としたラブコメの姿である。
誰よりも颯爽と、
誰よりも力強く、
誰よりもしなやかに、
誰よりも深い愛を用いて・・・
かぐや様に「笑顔」を与えて欲しい。些細だけど、何よりも切実な願いを、叶えてあげて欲しい。そう思います。

過去最高に格好良い引き、胸が熱くなる内容で次週へと続いた「かぐや様」、
勿論、読者としては期待「しか」ない。こんなにも会長がイケメンに見えたのも、感情移入出来たのも初めて。
過度にドラマチック、だからこそ、最高にラブコメしてて紛れも無い傑作回に仕上がってたかと(まだ前編なのに笑)。
前回であんなにふざけたかと思いきや、今回でダークさを前面に押し出した回もこなせるとは
赤坂アカさんの才能には驚愕させられっぱなしです。正に人気が出て当然のタイトルだと言えます。
この調子なら、2017年度はコラボとかではない単独表紙も飾れると思う。来週も滅茶苦茶に楽しみです。




かぐや様は告らせたい 第33話「藤原千花は超食べたい」 感想(ヤングジャンプ2016年52号)

2016-11-25 | ヤングジャンプ感想
                                      
                                      ラーメン道は奥が深い・・・。











一口に「ラーメン」と言っても人の数だけ好みがあって、
人の数だけ食べ方も存在する
正にインフィニティそのものなソウルフードであり、
その食べ方を極めれば極めるほどラーメン道は君の側に鎮座してくれるようになる
これは、そんなラーメン道を極めんとする中間管理職のオヤジと一人の少女による物語である!!



カワイイ。


自分の好み、ではなく
敢えて「その店で一番旨いメニュー」を探し出し、
それを最適な味付け・設定で最大限に楽しむこと
それが最も活かしたラーメンの食べ方である
長年の研鑽によってその方程式を導き出したオヤジであったが、
そんな方程式を齢高校生の段階で導き出してしまった天才少女、、、それこそが藤原書記その人であった。

更に、凝り固まった、経験を積んだが故に逆にルーティーンと化してしまいある種思考停止状態のその選択の上を往く、
「若さゆえの」柔軟で無防備、だが、確かな説得力をはらむ食べテクで藤原書記はオヤジの想像の上を往く食べっぷりを魅せつける
それは“新しい世代”が“流行”を最適な形で取り入れ、逆に通の食べ方のスパイスの一部にしてしまう・・・という
ハナっから流行りを否定して自分の殻に閉じこもっているロートルには決して辿り着けない地平であった



美味しそう。


驚くべきは、テクニックだけではなく、基礎体力の面でも藤原書記がオヤジを越えていた事だ
男でも気にする、一応出来るけど意識の中にはきっちり存在するニンニクの臭みのハードルを一切気にしないという斜め上の思考回路を披露、
その結果、女扱いされなくなるという良かったんだかそうじゃないんだかという光栄な見方をされる事に成功
しかし、畏怖すべきはニンニクをたっぷり入れたスープを圧倒的で衝撃的な飲みっぷりで平らげてしまった事だ
これは加齢の限度を越え、若いころと同じ無茶な食べ方は出来ないオヤジにとっては、
(自分を)越えたどころかもう二度と帰る事の出来ない“失われた青春”そのものだった

かくして、ラーメン道の奥深さに於いて、
イマドキを取り入れつつ、通のテクニック/計算も織り込んで「今ベスト」な食べ方を華麗に披露し、
基礎体力、楽しみ切るエネルギーに於いても自信喪失させコテンパンに叩きのめすレベルの食いっぷりを美しく魅せつけた藤原書記

だが、オヤジに残ったものは敗北感などではなく、むしろ「あの頃の自分」を彼女の中に垣間見るノスタルジーであった
世代交代・・・夢見る対象が「自分」ではなく、「他人」に移った、ただそれだけの事で、そしてそれは自然な事でもある
あの頃の自分の様に、否、むしろ、あの頃の自分が出来なかったことでさえやり遂げてラーメン道をブラッシュアップさせていく彼女に対する期待・・・
最終的に残ったのは、そんな前向きな想いだけだったように感じた。
自らの「老い」を認め、若い新星に「未来」をバトンタッチする、、、、、
そんなラーメン道の奥深さと世代を越えて受け継がれる情熱を華麗に描き切った本作は
正にラーメンを愛する人、そして、ラーメン道を追求する方に読んで頂きたい傑作に仕上がっている
「あの頃の自分」から、「これからの君」へ・・・一度消えかけた炎も、台を移せば、また再び燃え盛る。
そうやって時代と共に技術や情熱が正しく受け継がれ、未来を鮮やかに彩っていく―――――。
誰よりも静かに、
何よりも確かに。
そんな「二人」の物語が美しく交差する第33話、
ハンカチをご用意の末是非お読み下さい。







っていうか、
単に何も考えてないおバカさんなだけですね(爆)

これぞ藤原クオリティ、、、、その無邪気&KYっぷりが他人を勘違いさせる。
息が臭くなることに気付いてなかったオチは流石に笑いました
それ以前に全体的に「下らない事を全力でやる」タイプの俺好みのお話で正直堪んなかったです
ラブコメのラの字もねーじゃねーか!って思うけど(笑)。ここまで脱線してると逆に気持ちが良い好例ですね。最高でした。