サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

ピーズ「今年もよろしく千葉千葉チバ~♪ 新春ホリデー」@千葉LOOK 24.1.8

2024-01-12 | LIVE












今週の月曜日にピーズのライブを千葉で観ました。










という訳で、
2024年初ライブでした。
それも、地元千葉から!
って事で縁起が良い(?)ですね
千葉ルックは管理人の自宅の最寄り駅から一番近いライブハウスなんで、
距離的にもお財布的にも助かるというか・・・まあ馴染みはかなり深いですよね
ここから今年一年のライブライフが始まる!!と考えると最高のスタートを切れた感覚はあります。
老舗中の老舗、ハコから滲み出る歴史を紡いで来た空気感がたまらんです。

ピーズのライブを観るのは、
今の4人体制になってからは2回目でした。
ちなみにルックでピーズを観るのは実に7年振り、
武道館の年の冬に公演したのを観て以来だったと思う
ピーズと言えば千葉を代表するロックバンドの一つ・・・って事で、
やはりこのハコでまた観れたのは嬉しかったですし、それと曲数が約40曲(!!)
半端無く長いライブでした。MCもそこまで多くなくひたすら楽曲をバンバンやってたイメージなんで、
正に「底なし」のバイタリティを感じた❝ロックンロール福袋❞をガッツリ受け取れた夜でしたね。
では、以下。











この「昔ながらのライブハウス」っぷりが良い。今年もいっぱい行きます。。


開演時間すぐにメンバーがやって来てはるさん「ピーズの新年会始めるよ~」とゆるく発言
今回はるさんとギターのアビさんはお立ち台の上でのパフォーマンスでした
ピーズは毎回ギチギチに入るので見えやすさを考慮したのかな。
 一曲目は、
SHISHAMOのライブ終了後のBGMとして使用され続けている事でもお馴染みの「東の窓」
久々に本家の生演奏を聴いて早速ジーンとした気分になってました(笑
渋い顔で「くたびれきった~」と歌うはるさんにグッと来たし、
自分自身いい歳こいて独身の低賃金ハードワーカーやってるので心に響くものがあった。
ちょっとハワイアン風のアビさんのギターソロも良い味出してた。
陽気なビートを刻んだ「サマー記念日」、
そしてベースソロからスピードアップし、アビさんのギターが火を吹いた「体にやさしいパンク」~と
のっけからハイテンションで飛ばしていくピーズのメンバー。
 ここで、
これまた久々に生で聴けた「映画(ゴム焼き)」が嬉しかった。
高校生の頃、「とどめをハデにくれ」ってアルバムをよく聴いてたんですが
その1曲目を務めている曲なので色々と思い出が蘇ってました。
「イヤなもんをみていた」
「ながいようで すぐだな」
「ゆるされた もうゆるされた」
・・・
哀愁漂う歌声で放たれる言葉の一つ一つが沁み込む出来栄えに陶酔しながら聴いていました。
アウトロのドラミングに痺れた「ドロ舟」
「ヤりたいよーに ヤったらいー」という冒頭の歌声に勇気を貰った「三度目のキネマ」
勢いたっぷりのロックンロールサウンドと相俟ってより歌唱が胸に残る仕上がりになっててスゴかった。
ブリッブリのベースもキレッキレのギターソロも格好良くピーズロックを魅せ付けた形に。
 ここで、
またも私的フェイバリット曲である「リサイクリン」。
この曲の「やるだけやって この程度で」ってフレーズには何度もシンクロしたものだ(遠い目)
この日はくたびれ感以上にヒリヒリ感たっぷりの内容に仕上がっていて、
途中アビさんボーカルで
「は~るばる来たぜ千葉ルック~!!」と某函館ソングをパロったパートも挿入されていて
色々な意味で盛り上がってました笑
ただ、
今聴くと「どうにかして回そう」みたいな部分がより強く心に残る様にはなりました。
リリース時はまだ20歳前後だったので、アラフォーの今って逃げてる時間も無いですからね。。
本当、どうにかしてこの自分というポンコツを回さなきゃ、みたいな心境で聴き入ってました。


ちょっとピースフルな雰囲気とドラムの茂木さんが楽しそうに叩いてたのが印象的だった「犬ゾリ」
ムードたっぷりのバラッド「フォーリン」にはるさんのシャウトも飛び出した「ドサクサ」
「ヤりもしないで会いたくねぇよ」という明け透けなフレーズが素晴らしかった「ラブホ」、
からの、
大好きな「ギア」がまた嬉しかった
この曲はライブで聴いたの随分久々な気がするけど・・・もしくは初めてか?
要するにそれぐらい曖昧な感覚って事だし、音源以上にグルーヴィな演奏がまた素晴らしかった
「もう感じる方へ オっ立つ方へ」と勇ましく歌うはるさんの歌唱もエネルギッシュで胸に来ましたね。
この曲はNHK-FMのミュージックスクエアに出演した時にリード曲として流していた記憶もあり、
思い出深い楽曲の一つだったのでリアルで懸命に歌唱する様を観られて感無量でした。

小気味良いロックチューン「どっか」
そして、
代表曲の一つでもある「実験4号」はこの日も最高の出来でした
よりダンサブルに、そして、「最悪の人生を消したい」というインパクト大のフレーズを
生で聴いてる時の心にぐわーっと来る感じがまた非常に堪らなかったですね
本当、
最悪な人生を消したい。。
 哀愁漂う「温霧島」では「幸せだったな僕は」みたいなフレーズがどこか切なくて胸に来た。
フロントマン3人が一斉に合唱しながら聴かせた「バカになったのに」、
そして、
観客の振付と「わ~おわおわおわおわおわ」のシンガロングも激楽しかった「短い夏は終わっただよ」
「どこへ向かってるわけでもねーだよ」って歌唱に不意に泣きそうになったりもした、、、
曲調はワイワイ系なのに歌詞は思いっ切り哀愁が滲んでるのが堪らない一曲。
この曲も聴けて良かった。
 その後、
格好良いロックナンバー「脱線」を「イエーイ!」とアジテーション付きで披露
グッドメロディが光るサビや全体的なロックンロール感含めて逆に勇ましいピーズを提示
「道は逸れたまま 答えを出してく」っていう歌詞は本当自分自身の歌だな~と
勝手に感じながらしみじみと聴き入っていました。
ハッとする様な鋭さを感じた一幕で、この曲もめちゃくちゃ刺さった楽曲の一つでした。



ここで、
はるさんとアビさんの二人になって、
ふたりピーズにて3曲披露。
まずは、
ストレイ・キャッツの名曲「Lonely Summer Night」のカバー
はるさんが歌うとまた独特の味が出ていてこれまた好感触のカバーでした。
その流れで歌った「でいー㋧」がまた良い具合に.....なんて云うんだろう、良い意味で適当というか、
適当故の気楽さ?が垣間見えてちょっと聴いてて楽しくなる様な時間でした。
「氷屋マイド」の途中から、
ヤングチームが加わる演出も良かったですし、
はるさんがMCで「いい日だなー」とポツンと発言してたのも印象に残りました。
 意外とメジャー感ある?風にも聴こえたワイルドな「さらばボディ」
「夢からさめるな」「死ぬまで転べ」という歌詞にグッと来た「アビリフ」という曲がまた、
極上のロックンロールに仕上がっていて素晴らしかった!
サビメロは気持ち良かったし、
ギターリフも格好良い、
更に、リズム隊のファンキーな演奏も...と腹括ったゴキゲンなロックナンバーでまたも客を沸かせてました。
青紫の照明も観ていて純粋に綺麗だな~と思ったムーディな「初夏レゲ」
重たい雰囲気といぶし銀のギターリフが刺激的だった「ミサイル畑で雇われて」
ベースの岡田さんが手のフリを煽って盛り上がった「焼きめし」は、
サビでみんなで熱唱してたエネルギッシュな雰囲気も最高でした
「トび超えろ限界」とエモーショナルに歌唱するはるさんも鬼格好良かった・・・!


ヒートアップした空気をクールダウンさせる様にミディアムナンバー「絵描き」
「君の言う眺めは何処にあんだろう」というフレーズに感情移入してしまったのと、
最後の「生き尽くしてく」って言葉にジーンとキた隠れたハイライトだった。
そこから、
岡田さんの心地良いベースラインから始まり、
どんどん激しくロックンロールの渦を紡ぎ出して行った「ブラボー」も圧巻でした
ただただ、この場所でロックする事だけに注視してる様な歌詞とアンサンブルに強烈に痺れたし、
観ながら「この人たち、何回ハイライト創るんだろう。。」とその底なしのエネルギーに感銘を受けた
人気曲「底なし」をキレッキレのボーカルで歌いこなし、
ゆったりと丁寧に歌った「異国の扉」
そして、
この日でも随一に沁みたのが「ノロマが走って行く」という曲。
「戻らない人生も 半分はとっくだな
 マチガイも温めよう 今更リセットもないさ」
冒頭からえらい沁みた。
そもそも、他人が普通に出来てる事を出来るようになるのがめちゃくちゃ遅い自分なので、
この曲のテーマとタイトルからして感情移入は不可避ですよね...
「で、どうにか生きた」
って部分でちょっと泣きそうになったり、
感情に訴えかけるギターソロも含めて今の年齢になったからこそ響く部分がたっぷりでした。
この曲はリアルタイムでCD購入した時よりも今の方が響いてたかもしれない。
 音源よりも力強いボーカルで聴かせた名曲「サイナラ」
この曲も大好きで高校生の頃よく聴いた曲の一つ。
「擦れ違って行け 遠くまで」ってフレーズに切なくも気持ち良い感覚を憶えながら、
イケイケモードで「ニューマシン」
茂木さんのドラミングがえげつない事になっていた「どこへも帰らない」と
昔ながらの定番曲をガッツリ叩き付けてライブは終了。
最後には「千葉~!!」のご当地シャウトも飛び出してホットな雰囲気の中でアウト・・・


ただ、
ピーズのライブがこれで終わる訳はなかった!
アンコール初っ端から大好きな「無力」が来てこれまたガッツポーズ
「せーぜーせーせーさせねーぞ!」の部分のシンガロングは非常に熱かったし、
これぞ下から上を見上げて抗い続けるロック魂が滲む内容になっていて実にサイコーでした。
ものっそいエモーショナルな気持ちになりつつ、
アビさんボーカルの「デブジャージ」
そしてシンプルなロックナンバー「ハニー」とどんどん爆音になっていくアンサンブル
お陰で翌日ちょっと耳キーンとなってたけど笑
ここら辺もカッコ良かったなぁ
どことなく滲む哀愁に陶酔してしまった「日が暮れても彼女と歩いてた」も雰囲気たっぷりで良かった。
「冷たいヤな奴も 体だけはあったかいだろーや」の部分はいつ聴いても複雑な想いに駆られる。
 1回目のアンコール最後、
「生きのばし」。
個人的には、
この日の最大のハイライトがこれでした。
伝えたい事は一点、ラストの「精々 生きのびてくれ」って部分。ライブで聴くと、
「せ~ぜ~生きのびてくれーーーーー」って聴こえるんだけど、
これが物凄く心に残りました。

正直、
自分は出来損ないで、
他人が普通に出来る事も出来ないし、
身体はどんどんおじさん化してくのに心は子供のままだな、って情けなく思ってるし、
器用に堅実に生きて来ました。とは口が裂けても言えないし。
だから、
「せーぜー生きのびてくれ」って伝え方はとても粋に感じられましたし、
言葉では形容し難い類の感動とライブならではの歌唱による感動がありましたね
仕事中に、「せいぜい」か...と想起してふふっ。となる場面もあったし、
定番曲だと思いますけど、そんなの関係無く、
この日の「生きのばし」は心から素晴らしかったって思います。今の自分の心境にも合ってたのかも。
まあ、人生何だかんだあるけれど、日常にちょっとでも楽しみがあって、心待ちに出来る自分もいるのならば、
それはそれで幸福でもあるのかな。なんて。そんな事を終演後に想ったりもした忘れられない一幕でした。


ただ、
まだ終わらない!!(!!)
この段階で楽曲としては40曲演奏してるのに、
まさかのダブルアンコールも敢行。
MCで
「(こういう事やってたら)いつか死ぬな」
アビさん「俺たち毎回こういうライブやってんだよ!」と発言、
最後にはるさん「まあ皆さん上手くやりましょう。」とメッセージを贈ってて、
その言葉もらしいな~なんて感じながら繰り出された「グライダー」がまた出色の出来でした。
 「同じ様な空を行くよ」
「でもとっくにギリギリなんだ」という歌詞が印象的なこの曲、
ガレージの様な重たいサウンドでどっしりと響かせてましたけど、
改めて聴くと人生をグライダーに例えた歌詞があまりにも秀逸過ぎましたね。
誰もが最高地点に留まる事は出来ず、
一度そこに辿り着いたら、
後はゆったりと落ちていくだけ。
それでも、
意地でも着地だけはしないように低空飛行でも飛び続けていく事には意味がある。し、
そういう人生があっても良い。
と諭された気がして感慨深い一幕でした。
ずっと飛び続けてる事自体が偉大なこと~と言われてる気もして、
その重厚なアンサンブルと相俟って深く印象に残りました。

ゴキゲンなロックチューン「Yeah」からモッシュピットが出来上がり、
続く「脳ミソ」では自分も我慢出来ずにモッシュピットに加わって飛んだり跳ねたりしちゃいました(笑
ピーズクラスのファンがいい歳こいてライブハウスではしゃいでるのはエモい光景でした
エネルギッシュに駆け回り、
最後の最後は2019年の「パーリ」でフィニッシュと昭和平成令和を網羅した渾身のセトリでございました。
学生の頃、くたびれた大人が格好良くロックに昇華してる様に憧憬を抱いていたんですけど、
そこもありつつ、実は聴いていて生きる勇気も貰えるバンドなんだなぁ・・・と
純粋に感じたりもした最高のロックンロールパーティでした。
ありがとうございました!!!!















「プリリヤン」と「グライダー」の間に「生きのばし」も演りました。
流石に全44曲をタイピングするのは厳しいので、
これでご勘弁を。。


















案の定、
長くなってしまった。
まあワンマンとは言え40曲以上も演ったら必然的にこうなるわな(笑
 ただ、
こんだけ歌ったのに普通に「グライダー」の歌で感動してたし、
演奏も最後までヒートアップしっぱなしだったし・・・って
マジでピーズって凄いんだな。と感じました
この曲数には某歌手もビックリ、、、
否、
それは置いといて(?)
新年早々、仕事とかその他諸々「受け入れて生きる」覚悟というか、心持ちというか...
大切な感情や、自分の哀愁とのシンクロ、そしてただただロックの海に身を任す瞬間を含めて
多種多様な感情を頂いた気がして早速掛け替えの無い一夜を手にした気分でしたね。
俺たちには、ピーズがいる。その事実が何よりも心強かったです。
また行くっぺ!