
今月の2日にsyrup16gを野音で観ました。
このライブは、
20年前に開催された野音ライブの再現…いや、再現でもないのかな
まあ兎に角リターンズ的な公演だった訳ですけど、
生憎の雨で・・・
いや、
それが小雨とかぽつぽつ程度ならまだ良いんですけど、
かなり強めの雨だったんですよね
ぶっちゃけて書くと、
正直ライブを観る〜とかそういう環境ではなかったですね
雨強いし寒いしカッパ着てるけど水はしたたり落ちてくるし。
それでも、
syrup16の演奏自体は最高のものだったんですけど、
本音言うと晴天だったら尚最高だっただろうな〜って思う。
雷も鳴ってて100%音楽に集中出来た感触は無かった。
ただ、
天候は誰にも操れないんで仕方ない、ホントに。
野外ライブっていうのはこういう可能性込みで開催してる訳ですし、
運悪くその日に当たってしまっただけ・・・という気もします
しかし、
先行物販の列の進みがえらい遅くてですね、
大雨の中待ち続けるのが超大変でした
何かの罰ゲームなのか、
逆に神から課せられた試練だったのか、、、
今思い出してもあれは辛かったなぁ笑
でもね、
その分今までで一番苦労して購入した物販なのは間違いないし、
購入したアイテムを観る度にこの日の記憶が蘇るのも間違いないですね
ソールドアウトした上に誰も逃げずに満杯のままで盛り上がり切った
あの空間に居た人すべてが勇者であり、
いや・・・
自分もそうだけど、それくらいsyrup16gが大好きって事だと想う。
真剣に音楽を愛しているミュージックラヴァーの方々にリスペクトを捧げます。
でも本当無事に終わって良かったです
中には風邪引いた方も居たっぽいですが、
管理人に関しては驚くぐらい何も無かったです。
まあバカだからでしょうね笑

物販を買い終えて、
席に着いたところで「クロール」から始まった。
こういうライブに限って良席を引く男…Bの前半であり、
ステージからかなり近い場所で観れたのは良かった(しかも五十嵐さん側だった)。
…否、
遠い上にザーザー降りのがキツいと思うから、
むしろこういう日だからこそ良かったのかもしれない。
それにしても「クロール」ってタイトルは皮肉にもこの日にすげぇ似合ってるな、と笑
音源よりもタイトで重厚な演奏にも浸りつつの鑑賞だった。
記憶によると、
この辺りで少し雨が強まった気がする
「前頭葉」はあんまり記憶が無かった
(大雨に)慣れるまでに少し時間を要したのかもしれない。
「Heaven」とか大好きな曲だし、
高校のクラスメイトと「この曲格好いいね。」と話してたのを思い出したりもした。
そんで生で聴く「すべてわかっても 嫌んなって すべてを忘れるよ」ってフレーズがまた沁みました
「もういいって」も最高に盛り上がった
この曲は、
確かNHK-FM「ミュージックスクエア」にゲスト出演した時に
この曲をかけてメンバーが「かっこいい〜!!」と自画自賛してた記憶があるので、
ようやく初めて生で聴けて感無量だった
この曲は、
あまり口に出せない事を詞にしている感じがしていて、
それをダイナミックなバンドサウンドに絡めて肉声で聴いていると
かなりテンションが上がって「堪らねえ!」という気持ちになっていた。
どこかは忘れたけど、
MCで中畑さんが「こんなバンドを観に来たばっかりに・・・」と自虐ネタかましてて、
正直これは面白かった笑
でも…
運命を受け入れて楽しめるのも人間の強さだと思うから。
ある意味貴重と言えば貴重な体験でもあった訳ですし。うん。
「翌日」がまた素晴らしかった
この大雨の中で、
懸命に歌い弾いてる姿が兎角胸に来る。
この曲だけは、
雨の中で聴いた方がドラマチックな気もしたり…
よりストラグルしてる感じ、悪あがきしてる感じが伝わって来た
中でも、終わり際の五十嵐さんの歌詞よりも諦めの悪い感じがする熱情のギターソロ
あれには痺れたなぁ・・・
以前、
自分の好きなミュージシャンが
サウンドは歌詞よりも雄弁に語っている。って発言した事があったけど、
あのギタープレイは本当に歌詞以上に歌詞だった気がした。
勿論、実際の歌唱もまた素敵なものでした。
怪我の功名というか、
雨が降ってる事で映える曲もある〜ってのは新しい発見でもあった。
今までライブで聴いた「翌日」の中で一番素晴らしかったです。
ロックにキメた「真空」、
そして、
超レア曲「Breezing」これがまた素晴らしい!
飛空してるような拡がりのあるギターフレーズ、
どこか切なさを感じる雰囲気、
アンサンブルの一体感…
syrup16gのかっちょいい部分が凝縮されていて夢中になって魅入った
って言うか、レア曲の割には仕上がり過ぎだろ!って感じた
やー、定番曲以外にもいっぱいいっぱい名曲だらけのバンドだからこれからも幅広く聴けたら良いなぁ。
「エビセン」は退廃的な雰囲気と真ピンクな照明がビビッドで格好良かった
そして、
名曲「明日を落としても」
この曲も雨に似合ってたかな〜
ここからは、レア曲のパレードが続いてゆきました。
「赤いカラス」は、
多分初めて聴いた・・・かな?
ちょっと記憶が曖昧ですけど、滅多に演らない曲なのは間違いない。
後半の五十嵐さんが絶唱するトコロがライブで聴くと音源以上に迫力満点だった
そして、
想像以上に素晴らしかったのが「I Hate Music」!
アイヘイトミュージックって(笑)って感じですけど、
CDとかで聴いてる時はあまり意識してなかったんですが、
この曲、
生で爆音で聴いてると
昔ながらのロックンロールっぽいというか、
歌詞のひねくれっぷりに対してアレンジは王道のロックなんですよね
そんなギャップと単純にそのロックサウンドがめちゃくちゃ気持ち良かった
また、夕暮れの雰囲気にも合っていてこの曲が生でこんなに気持ち良いとは!という驚き
サビで、
「アイヘイトミュージック〜!!」って叫んでるのを聴いてたら、
なんか妙にスカッとする感覚なんかもあったりして笑
自分も、
やっぱひねくれてるのかも。。と少し思ったりもした
っていうか、このフレーズ思ってたよりも深いわ。
所謂音楽好きと言われる人々に対する、
ストレスが解消されるカンジがした。
最高に楽しかった。
あと、
最新作の曲復活したのも嬉しかったな〜
やっぱり個人的には今の曲も聴きたい!って気持ちがあるので、
物寂しさがジンワリ伝わってくる「In My Hurts Again」の披露は嬉しかった
自分だけ、どこか違う感じがする・・・という感情を抱えながら生きてる人に刺さる曲。
五十嵐さんの繊細なボーカリゼイションがまた良かった。美しくもあった。
「変拍子」は、
数年ぶりに聴いたかな
この曲はサビの熱唱が印象に残る、
ネガティブだけどエモーショナルでもある沁み入る一曲。
そして、本編最後だった「光なき窓」もまた深く印象に残った
歌を盛り上げるドラミングに、絶唱に近い形で放たれるタイトルの言葉。
そのインパクトは相当なもので、やっぱり再始動後の楽曲も本当に良い曲ばっかだよ。と、
しみじみ感じた一幕だったのでした
自分の現状を、
灼き付けるようにステージから吐き出して、
それが聴き手の心に結果的に寄り添う…っていう、
そんなsyrup16gならではの優しさが伝わって来たような気がしました。
正直、
この段階でも
まだまだ雨が全然小雨にもならず降り続いていたので、
アンコールがあるかどうか、曲数削るかも?とか色々考えてたんですが、
ダブルアンコールまで敢行してくれて20曲以上演ってくれました!
確かに大雨の中のライブは辛さもありましたけど、
仮に中止とかになったら
この内容は二度と味わえなかった訳で、
妥協なく敢行してくれた事に個人的には感謝したいです
マキさんのベースフレーズにウットリしながら聴き入った「Sonic Disorder」に
「あんた…嫌い!!」の絶唱にテンションがブチ上がった「神のカルマ」と人気曲を惜しみなく注ぐ
ちなみに、この曲はアドリブで「俺が払う必要は無い」のとこを歌唱した後に、
「全っ然無い!!」と強調して歌ってたのも聴いてて面白かった。
なんかこの頃になるとみんな慣れというか、この状況含めて楽しんでる印象もありましたね。
五十嵐さんがフロントまで出て来て、
雨に濡れるのを厭わずハンドマイクで歌った「落堕」がまた良かった
リズム隊がその分際立つファンキーなバンドサウンドに、
みんなで逆ギレ気味にシンガロングした「寝不足だっていってんの!」の部分はとっても熱くて感動した。
言ってる事はネガティブだけど、それを正直に吐き出して、明日に向かう感じがあった。
そして、
クーデターからの「空をなくす」で1回目のアンコールは終了
この曲をライブで聴くと伝説のフジロックのライブを思い出すなぁ
中畑さんのコーラスも絶好調でかなり聴き心地が良かった
ダブルアンコでは、
「Reborn」を披露して本当にフィニッシュ
この曲のトコで雨が止んだらとってもドラマチックでしたけどね笑
でも、
止まないままで、
遠回りして行こう〜ってのもシロップらしいと言えばらしい。
このライブの感想を書くにあたって、天候の事は絶対に避けては通れなかったけど、
ミスチルも歌ってる通り全ては捉え方次第ですから、
その思想を駆使して書いた感想と相成りました。
でもね、
本当に行って良かったし、
参加出来て光栄でもありましたし、
このライブもまたファンの心の中には深く残ったのも間違いない。
強がりや忖度ではなく、これはこれで最高のライブだったと思いますね
こんなにも幸福な"強行"も早々あるまい。
ありがとうございました!!!
1.クロール
2.前頭葉
3.Heaven
4.もういいって
5.翌日
6.生活
7.真空
8.Breezing
9.エビセン
10.明日を落としても
11.赤いカラス
12.I Hate Music
13.In My Hurts Again
14.変拍子
15.光なき窓
16.Sonic Disorder
17.神のカルマ
18.落堕
19.Coup d’Etat
20.空をなくす
21.Reborn

物販で買ったTシャツその1。格好良い。

遂に五十嵐さんの手書きTシャツも初購入。通販とかではなく、
やっぱり当日の思い出として現地で購入したかった。
あと、
タオルも買ったんだけど、
普通に仕事で使ってるんで洗濯中でございます笑
「時間通りに起きて やっているのは誰かの代わり」的な人間なので、
だからこそ遅死タオルを使えてるのは幸せですね。。
書き忘れてましたが、
20年前の野音はまだ高校生だったので、
ライブには行けませんでした
正直、
CDや漫画買うので精一杯だった気がする
なので、
そういう人にも伝説の野音を体験するチャンスを与えてくれた事に改めて感謝したい。
って言うか、今回もすげぇ伝説ですよね…..
常に最高を刻み続けるロックバンド、syrup16gのファンとして、
この夜に立ち会えた事も心から有り難く、そして確かな財産となりました。
来年もまたライブの開催を願ってますし、チケットも根性で当てれれば良いな、と!!