相棒シーズン12、最終回は2組の親子の話。
ということで相棒シーズン12の最終回は、久々の小野田元官房長や瀬戸内の登場となりました。そういえばカイトはこの2人との面識はありませんでしたね。以前も生前にある行動を起こしていたことが判明しましたし、影響力の大きい人物だったんだなとつくづく感じます。瀬戸内も人質になりながら、状況にも銃にも動じないあの態度。犯人側からしたら大層やり辛い相手だったでしょう。
三人の息子がいる康次郎。色々な悪事を働いてきたものの、一人の父親として息子達には満遍なく愛情を注いだつもりだった。しかしどうしても偏りが出てしまったと。好きなものを何でも買い与えたはずの三男が何故・・・と言っていましたが、ああいった姿を見ると、自分のしでかした悪事を本当に反省していないと思います。単なる愛情だったら喜んで受け入れたでしょうけども、父の金の出所や行為を知った上でとなると喜べないでしょう。智三も父に罪を償って更正してもらいたいと思ったからこそ罪を証言したのであって、憎さだけではなかったかと。
そんな智三を一番憎んでいたのが長男の真一。一番愛した息子が、同じく愛情を注いでいた息子に殺される。どこまでも自分のために動く真一を見て、康次郎は何を思うのでしょう。愛情を注いだ分、愛情が帰ってきていると考えれば美しい話ですし、真一の思いは純粋過ぎるとも思いました。
さて一方の甲斐家は12年ぶりのご対面。「あなた」や「次長」と、決して峯秋の前で彼を父親とは呼ばないカイト。元から兄を気に入っており、自分が東大に落ちた時から決定的に関係が悪くなったとのことですが、今回の話を見ていると峯秋も康次郎と同じく、2人の息子に同じように愛情を注いでいたのだと思います。それがどこかで偏ってしまった。しかし、康次郎から家族構成を聞かれてちゃんと「2人のせがれ」と言ったり、深く愛情を注いだ方を聞かれて返事に困ったあたり、カイトを愛していないわけではない。今回も現場に赴く際に心配していたそうですし、本当に嫌いならそんな事は言わないでしょう。
どうしても優秀で従順なカイトの兄と比べてしまうのかもしれません。兄と違い、自分の発言にいちいち突っかかってくるような者良いをする享に腹が立つのかも。カイトもカイトで、「自分を心配したと言ったのは、冷血漢と思われないため」と、真一同様に父の言葉をすんなりと受け入れようとはしませんでした。まぁあちらは「お父ちゃんがそんなことを言うわけが無い」という信頼や愛情からの反発ですが、こちらは嫌っているからこその発言という違いはあるでしょうけども。
もう少し大人になって歩み寄れば・・・とは思うものの、今更すんなり仲直りできるわけもないですね。今シーズンは峯秋も人の親であり、警察官として立派な精神を持っているという一面も描かれたところで終わりました。次があるならカイトの兄も見てみたいです。
小野田のやり方に納得がいかない右京さんですが、右京さんも右京さんで危ない橋を渡っていると思います。今回は米沢さんを巻き込まないために、彼の気分を害することになってでも遠ざけようとしていましたが、結果は着いてきてくれることに。危ない橋を渡ることになっても彼を信じて着いてきてくれる人物がいるというのはありがたいことですが、それでも、今回は小野田が掟破りをしてでも守ろうとした人間を、再び表に出しかけてしまったのは危なかったと思います。小野田が生きていたら、彼に何と言ったでしょうね・・・
今回は悦子や幸子の出番は少なめでした。ですが、悦子は10分間という短い時間ながらも差し入れを準備したり、幸子はかつて事件に関わっていたこともあり、今回の事件に関しても思う所があるという心境を見せてくれました。事件が解決しても、自分を狙う誰かに怯えなければならないというのは嫌な世の中です。
果たして智三が新たな家庭を作っていたのは現実か、それとも空想か。それを知っていても口にはしない。小野田の人選は確かなものでした。そんなこんなでシーズン12も最終回。右京さんの友達を初めとして、数学者や腕時計、目撃証言、最後の淑女、バッシングあたりが面白かったです。映画や次のシーズンも楽しみですね。
ということで相棒シーズン12の最終回は、久々の小野田元官房長や瀬戸内の登場となりました。そういえばカイトはこの2人との面識はありませんでしたね。以前も生前にある行動を起こしていたことが判明しましたし、影響力の大きい人物だったんだなとつくづく感じます。瀬戸内も人質になりながら、状況にも銃にも動じないあの態度。犯人側からしたら大層やり辛い相手だったでしょう。
三人の息子がいる康次郎。色々な悪事を働いてきたものの、一人の父親として息子達には満遍なく愛情を注いだつもりだった。しかしどうしても偏りが出てしまったと。好きなものを何でも買い与えたはずの三男が何故・・・と言っていましたが、ああいった姿を見ると、自分のしでかした悪事を本当に反省していないと思います。単なる愛情だったら喜んで受け入れたでしょうけども、父の金の出所や行為を知った上でとなると喜べないでしょう。智三も父に罪を償って更正してもらいたいと思ったからこそ罪を証言したのであって、憎さだけではなかったかと。
そんな智三を一番憎んでいたのが長男の真一。一番愛した息子が、同じく愛情を注いでいた息子に殺される。どこまでも自分のために動く真一を見て、康次郎は何を思うのでしょう。愛情を注いだ分、愛情が帰ってきていると考えれば美しい話ですし、真一の思いは純粋過ぎるとも思いました。
さて一方の甲斐家は12年ぶりのご対面。「あなた」や「次長」と、決して峯秋の前で彼を父親とは呼ばないカイト。元から兄を気に入っており、自分が東大に落ちた時から決定的に関係が悪くなったとのことですが、今回の話を見ていると峯秋も康次郎と同じく、2人の息子に同じように愛情を注いでいたのだと思います。それがどこかで偏ってしまった。しかし、康次郎から家族構成を聞かれてちゃんと「2人のせがれ」と言ったり、深く愛情を注いだ方を聞かれて返事に困ったあたり、カイトを愛していないわけではない。今回も現場に赴く際に心配していたそうですし、本当に嫌いならそんな事は言わないでしょう。
どうしても優秀で従順なカイトの兄と比べてしまうのかもしれません。兄と違い、自分の発言にいちいち突っかかってくるような者良いをする享に腹が立つのかも。カイトもカイトで、「自分を心配したと言ったのは、冷血漢と思われないため」と、真一同様に父の言葉をすんなりと受け入れようとはしませんでした。まぁあちらは「お父ちゃんがそんなことを言うわけが無い」という信頼や愛情からの反発ですが、こちらは嫌っているからこその発言という違いはあるでしょうけども。
もう少し大人になって歩み寄れば・・・とは思うものの、今更すんなり仲直りできるわけもないですね。今シーズンは峯秋も人の親であり、警察官として立派な精神を持っているという一面も描かれたところで終わりました。次があるならカイトの兄も見てみたいです。
小野田のやり方に納得がいかない右京さんですが、右京さんも右京さんで危ない橋を渡っていると思います。今回は米沢さんを巻き込まないために、彼の気分を害することになってでも遠ざけようとしていましたが、結果は着いてきてくれることに。危ない橋を渡ることになっても彼を信じて着いてきてくれる人物がいるというのはありがたいことですが、それでも、今回は小野田が掟破りをしてでも守ろうとした人間を、再び表に出しかけてしまったのは危なかったと思います。小野田が生きていたら、彼に何と言ったでしょうね・・・
今回は悦子や幸子の出番は少なめでした。ですが、悦子は10分間という短い時間ながらも差し入れを準備したり、幸子はかつて事件に関わっていたこともあり、今回の事件に関しても思う所があるという心境を見せてくれました。事件が解決しても、自分を狙う誰かに怯えなければならないというのは嫌な世の中です。
果たして智三が新たな家庭を作っていたのは現実か、それとも空想か。それを知っていても口にはしない。小野田の人選は確かなものでした。そんなこんなでシーズン12も最終回。右京さんの友達を初めとして、数学者や腕時計、目撃証言、最後の淑女、バッシングあたりが面白かったです。映画や次のシーズンも楽しみですね。