相棒シーズン13 第19話(最終回)「Dark Knight」
・・・何というか、その・・・後味悪っ!?
冒頭:カイトが犯人!?いや、犯人に脅されているか、「カイトもこうなっていたかもしれない」という心理描写に違いない!
序盤:なーんだ、この梶がダークナイトで、梶をかばっていることで、CMの「君が悔いるべきは~」に繋がるんだな。
中盤:・・・あれ?
終盤:・・・(唖然)
とまぁ、視聴中これほどハラハラした相棒は初めてです。米沢さんの瀬戸際の時もハラハラはしたものの、それとは全く異なる緊張感に包まれていました。まさかカイト卒業の事件がカイトが起こした事件になるとは夢にも思いませんでした。
悪党ばかりを成敗するダークナイト。初めは親友の妹の敵討ち、そして「人の振り見て我が振りなおせ」と親友に伝えるために行った暴行事件でしたが、世間の喝采等もあって続けていくうちに、とうとう相棒によって追い詰められることとなったカイト。峯秋はこれを「右京に対する嫉妬や焦り」と見ていました。登場当初のカイトは熱血漢で犯人や悪人に対してカッとなる場面も多かったですが、最近は落ち着いてきていたように思えます。峯秋の言いがかりじみた推測が正しいとすれば、ダークナイトであることに一定の自信のようなものを抱き、そういった焦りが落ち着いてきていたとも捉えられるかもしれません。
交番勤務時代を思い返しても、女子高生や事件被害者に親身に寄り添い、慕われていたカイト。そんな彼の正義感は立派なものでしたが、親友を諌めるためとはいえ渡ってはいけない橋を渡ってしまいました。誰かを守るため、悪人だからといって犯罪を暴行を加えていい理由にはなりません。
優しいカイトも、熱いカイトも、ダークナイトとしてのカイトも、全て彼そのもの。間違いなく優しい心もあったでしょうし、悦子を愛する気持ちにも、子供を待ち焦がれている気持ちにも嘘はない。ただ、それと同じくらいの嫉妬や焦り、そして強すぎる正義感を持っていたのだと思います。
「年取ったね、親父」という息子の言葉に対し、峯秋は複雑そうな顔をしていました。中学生の時から今まで、時間はたっぷりとあった。その間にいくらでも言葉を交わすことは出来たはず。交わしていれば、もっと叱っていれば、こんな事件は起きなかったのかもしれない。フリではなく、本当に和解出来ていたかもしれない。そんな思いがあったのでしょうか。
病院で唐突に宿命の話を語りだしていましたが、あれも「杉下右京には勝てないのだから、競おうと思うな」という忠告だったのかな。
さて、私は相棒をきちんと見始めたのが、神戸くんの途中からで、カイトは初めて最初から終わりまで見た相棒でした。右京さんに取り押さえられたころがもう随分と前に感じます。オークション事件の際の空回りも見ていて微笑ましく、シーズン12や13の成長っぷりはたくましく思えました。そんな彼との別れがこんな形になったのは残念極まりないです。出来ればもっと気持ちよく、出産も親子関係も上手くいって、送り出してあげたかった・・・悲しい。
元々カイトこと成宮さんの相棒は2年間だったそうですが、2年間の構想だったらどんな風に卒業していたのか、こんな結末が用意されていたのか、気になるところです。
ただ、今回の事件は後味は悪いものの、これまで散々警察関係者の事件を取り扱ってきたわけですから、カイトだってその例外ではないという風にも考えられます。右京さんにしろ、角田課長や伊丹にしたって、警察で働いていてやり切れない思いを抱えることもあるでしょう。カイトは越えてはいけない一線を越えてしまった。悪人だけが犯罪者になるわけではないことを示しているのだと解釈できないこともない・・・でもなぁ、うん、やっぱり寂しいですよ。神戸くんの時もやり切れない気持ちがありましたが、それとはまた違った寂しさが溢れています。
右京さんはカイトに「君が悔いるべきはそこじゃないだろう!」と「君が反省すべきは、そこじゃないですよ」と同じ内容を二度言っていました。思うに、前者は「犯罪者として」の甲斐享に対して、後者は「相棒として」の甲斐享に言ったように感じました。
傍にいながら気づけなかった、止められなかった。別れ際、カイトの目には涙が溢れていましたが、前述の言葉を告げた際の右京さんの表情からは悔しさが伝わってきました。
無期限の停職処分をくらった右京さん。これまで何だかんだと功績をあげてきた特命係ですが、今回は久々に追い詰められているように感じます。シーズン14はあるのか、あるとしても相棒は誰になるのか。如何にして右京は復帰するのか。自分に愛想がつきかけたという右京さんですが、シリーズの終わりもあるのかな・・・
何はともあれ、甲斐享こと成宮寛貴さん、3シーズンありがとうございました!
・・・何というか、その・・・後味悪っ!?
冒頭:カイトが犯人!?いや、犯人に脅されているか、「カイトもこうなっていたかもしれない」という心理描写に違いない!
序盤:なーんだ、この梶がダークナイトで、梶をかばっていることで、CMの「君が悔いるべきは~」に繋がるんだな。
中盤:・・・あれ?
終盤:・・・(唖然)
とまぁ、視聴中これほどハラハラした相棒は初めてです。米沢さんの瀬戸際の時もハラハラはしたものの、それとは全く異なる緊張感に包まれていました。まさかカイト卒業の事件がカイトが起こした事件になるとは夢にも思いませんでした。
悪党ばかりを成敗するダークナイト。初めは親友の妹の敵討ち、そして「人の振り見て我が振りなおせ」と親友に伝えるために行った暴行事件でしたが、世間の喝采等もあって続けていくうちに、とうとう相棒によって追い詰められることとなったカイト。峯秋はこれを「右京に対する嫉妬や焦り」と見ていました。登場当初のカイトは熱血漢で犯人や悪人に対してカッとなる場面も多かったですが、最近は落ち着いてきていたように思えます。峯秋の言いがかりじみた推測が正しいとすれば、ダークナイトであることに一定の自信のようなものを抱き、そういった焦りが落ち着いてきていたとも捉えられるかもしれません。
交番勤務時代を思い返しても、女子高生や事件被害者に親身に寄り添い、慕われていたカイト。そんな彼の正義感は立派なものでしたが、親友を諌めるためとはいえ渡ってはいけない橋を渡ってしまいました。誰かを守るため、悪人だからといって犯罪を暴行を加えていい理由にはなりません。
優しいカイトも、熱いカイトも、ダークナイトとしてのカイトも、全て彼そのもの。間違いなく優しい心もあったでしょうし、悦子を愛する気持ちにも、子供を待ち焦がれている気持ちにも嘘はない。ただ、それと同じくらいの嫉妬や焦り、そして強すぎる正義感を持っていたのだと思います。
「年取ったね、親父」という息子の言葉に対し、峯秋は複雑そうな顔をしていました。中学生の時から今まで、時間はたっぷりとあった。その間にいくらでも言葉を交わすことは出来たはず。交わしていれば、もっと叱っていれば、こんな事件は起きなかったのかもしれない。フリではなく、本当に和解出来ていたかもしれない。そんな思いがあったのでしょうか。
病院で唐突に宿命の話を語りだしていましたが、あれも「杉下右京には勝てないのだから、競おうと思うな」という忠告だったのかな。
さて、私は相棒をきちんと見始めたのが、神戸くんの途中からで、カイトは初めて最初から終わりまで見た相棒でした。右京さんに取り押さえられたころがもう随分と前に感じます。オークション事件の際の空回りも見ていて微笑ましく、シーズン12や13の成長っぷりはたくましく思えました。そんな彼との別れがこんな形になったのは残念極まりないです。出来ればもっと気持ちよく、出産も親子関係も上手くいって、送り出してあげたかった・・・悲しい。
元々カイトこと成宮さんの相棒は2年間だったそうですが、2年間の構想だったらどんな風に卒業していたのか、こんな結末が用意されていたのか、気になるところです。
ただ、今回の事件は後味は悪いものの、これまで散々警察関係者の事件を取り扱ってきたわけですから、カイトだってその例外ではないという風にも考えられます。右京さんにしろ、角田課長や伊丹にしたって、警察で働いていてやり切れない思いを抱えることもあるでしょう。カイトは越えてはいけない一線を越えてしまった。悪人だけが犯罪者になるわけではないことを示しているのだと解釈できないこともない・・・でもなぁ、うん、やっぱり寂しいですよ。神戸くんの時もやり切れない気持ちがありましたが、それとはまた違った寂しさが溢れています。
右京さんはカイトに「君が悔いるべきはそこじゃないだろう!」と「君が反省すべきは、そこじゃないですよ」と同じ内容を二度言っていました。思うに、前者は「犯罪者として」の甲斐享に対して、後者は「相棒として」の甲斐享に言ったように感じました。
傍にいながら気づけなかった、止められなかった。別れ際、カイトの目には涙が溢れていましたが、前述の言葉を告げた際の右京さんの表情からは悔しさが伝わってきました。
無期限の停職処分をくらった右京さん。これまで何だかんだと功績をあげてきた特命係ですが、今回は久々に追い詰められているように感じます。シーズン14はあるのか、あるとしても相棒は誰になるのか。如何にして右京は復帰するのか。自分に愛想がつきかけたという右京さんですが、シリーズの終わりもあるのかな・・・
何はともあれ、甲斐享こと成宮寛貴さん、3シーズンありがとうございました!