ひびレビ

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機動新世紀ガンダムX 第6話「不愉快だわ…」

2022-06-15 07:31:04 | アニメ・ゲーム
機動新世紀ガンダムX 第6話「不愉快だわ…」

 初恋についてジャミルに語るテクスさん。
  テクス「思い出はここ。当の本人は…(上を指さす)」
  ジャミル「コロニーか」
  テクス「もっと高い所。天国だ」
 テクスさんは遠回しな言い方や難しい表現を使わず、心にスッと入ってくる言葉で印象的なシーンを作り出すから好き。少年少女の揺れ動く気持ちを描く一方で、そうした過去を経て今に至った大人たちの描写もあるのが本作の良い所だと思います。

 さてフリーデンで新たな生活を始めたガロードとティファ。しかし2人きりの時間はなかなか作れず、あわやというトラブルも発生したものの、彼の境遇を慮ったフリーデンの乗組員たちは彼に理解を示し、優しく接してくれました。
 が、それがガロードにとっては逆効果。ここまでは彼の純粋さが武器となって人々の心を動かし、ティファを救う助けとなりましたが、今回はそれが仇となることに。純粋すぎるが故に「優しくしてくれるみんなのために頑張ろう」と張り切り過ぎてしまったように見えます。これまでは請け負った「仕事」を失敗すれば怒られるのが当たり前の世界で生きていたガロードにとって、「失敗してもお咎めなし」というのは未経験だったことでしょうしね。
 ガロードに限らず、今回は誰もが相手のためを思ってした行動がことごとく裏目に出てしまう話でした。大切に想うのと、大切にすることは似ているようで違う。後々のテクスさんの言葉はこういったところにも響いてきますね。

 そんな中、唯一正解?に近い判断を下したのがキッドだったと思います。
 「パイロットの俺に免じて」というガロードを叱責し、一人前のパイロットの心構えを説いたキッド。その時限りの付き合いならば、なあなあで済ませることも出来たかもしれません。ですが、これからフリーデンで共に暮らし、パイロットとメカニックという互いに命を預ける関係を築いていく以上、問題点があれば早めに指摘し、解決する。それこそがお互いの命を守ることにも繋がるのでしょう。
 若いながらもキッドが確固たるプロ意識を示した良いシーンではありましたが、年の近い彼に「多くは期待しない」と言われたことは、少なからず今回の行動に影響していたかもしれません。しかし期待していると言われたら、ガロードはそれだけ張り切ってしまったことでしょうし……期待し過ぎても、期待しなくてもダメ。何とも難しい年ごろです。

 ティファも今回は想定外の事態に遭遇することに。アレは誰も悪くなく、ただ間が悪かったとしか言いようがありませんね…サラの感情も当然といえば当然のものですし。
 また、ガロードがジャミルから説教されている際、ティファがジャミルの後ろから顔をのぞかせるシーンが気になりました。あれは単に疲れからベッドに手をついたら偶然ガロードの顔が見えたのか、はたまたガロードの顔を見るために体勢を変えたのか。何となく後者な気がする…というか後者であって欲しいですね。ガロードからの一方通行ではなく、ティファからも感情を示してくれるのが良いなぁ……本当、この2人は見ていて応援したくなるカップルです。


 新たなライバルとしてエニル・エルも登場したところで、次回は「ガンダム、売るよ!」……OO1期の刹那が見たらキレそうなサブタイトルですね……ロックオンとティエリアの胃痛もヤバそうです(笑。
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