ひびレビ

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「CUBE 一度入ったら、最後」を見て

2022-08-02 08:03:23 | テレビ・映画・ドラマ
 2021年の映画「CUBE 一度入ったら、最後」を見ました。何気に菅田将暉さんの出演作品を見るのって、マジで「仮面ライダーW」以来では…?

 原作は1997年の映画「キューブ」。目が覚めたら立方体の部屋に迷い込んでいた年齢・性別・職業も異なる人々が互いに協力して脱出を試みるも、徐々に狂気が蔓延していくサスペンス映画だったかと。こうしたサスペンスって正直苦手なんですけど、何故か見たことあるんですよね…本当何故なんでしょう。ただ、原作を見たのがそこそこ前なので一部うろ覚えのところもあります。ご了承ください。

 で、リメイク版の本作。基本的には原作の流れに沿いつつ、一部オリジナルと思しき心理描写が入ります。あの場面は「キューブ」ならではの閉塞感が薄れるようにも思いましたが、現実と「キューブ」を重ねていたのかなと。
 現実もキューブも、何も分からぬまま一方的に悪意を向けられることもあれば、相手の性格や法則を理解して避けられるトラブルもある。しかし、それがいつまで続くか分からない。出口があるかも分からない。そういった、現実とキューブに共通する「息苦しさ」が本作では強調されていたように思えます。
 また、要所要所でボタンが強調されていましたが、あれは……主人公周りの話をボタンの掛け違えに例えたのでしょうか。本人からしてみれば些細な間違いでも、他人から見ると大きな間違いに見える……とか?

 「リメイク」と聞くとあまり良いイメージは無いのですが、元が名作なだけに思っていたよりかは見られる映画だったなーと。ただ「キューブの謎を暴く」ことを期待している方には物足りないかもしれません。

 また、EDは星野源さんの「Cube」なのですが……星野さんは好きですし、作品を意識した良い曲だとも思います。でも、あの終わり方からの、あのEDは意表を突かれたといいますか、もうちょっと重苦しく締めても良かったかと。食後にコーヒー出てくるんだろうなーと思っていたらコーラ出された…みたいな感じでした。伝わるんだろうか、この表現。

 
 そんなこんなで「CUBE 一度入ったら、終わり」でした。原作映画と区別するための「一度入ったら、終わり」なんでしょうけども、キャッチコピーとしてならともかくタイトルには不向きに感じますね。
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