ひびレビ

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ウルトラマンデッカー 第5話「湖の食いしん坊」

2022-08-06 10:27:55 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンデッカー 第5話「湖の食いしん坊」

 近頃頻発していた停電の犯人は、湖に潜んでいた宇宙怪獣エレキング!となれば当然ピット星人も近くにいるわけですが、今回は侵略目的ではありませんでした。
 スフィアの被害を受けたのは、何も地球人だけではない。地球人に姿を変えて暮らしていた宇宙人や、迎えを待っていた宇宙人もまた被害者。ピット星人のユウコもその一人であり、エレキングも彼女のペット「エリー」が大きくなった姿でした。

 ここで彼女らの名前に注目してみます。ウルトラシリーズで「ユウコ」といえば、かつてウルトラマンエースに合体変身していた一人・南夕子。夕子は「月」の生まれであり、「月」といえば「ウルトラマンタロウ」に登場したエレキングが「月光怪獣」でした。
 また「エリー」は「ウルトラマンマックス」のオペレーター。こちらには成体のエレキングのみならず、幼体も登場しています。
 こじつけかもしれませんが、ユウコとエリー、いずれもエレキングと全く関係の無い名前ではないように思えました。

 
 そんなユウコを最初は警戒していたものの、話を聴き、エリーが本当は人の真似が得意な可愛らしい怪獣だと知ってからは、心を許すようになったイチカ。しかし、その真っすぐさは時として暴走にも繋がりかねないという危うさも描写されていました。カナタたち3人の中では比較的冷静なまとめ役といったイメージでしたが、イチカはイチカで危なっかしいですね。ですが、そういったところも含めて、個性があって良いと思います。
 TPUへの懸念もありましたが、そもそもトリガーの時点でメトロン星人マルゥルを地球防衛の要に据えていたわけですし、なんならシズマ会長自身が宇宙人みたいなものですから、宇宙人の処遇について融通の利く組織であることには納得がいきますね。 

 しかしエレキングの保護は一筋縄ではいかず、カナタは已むを得ずデッカーに変身。久々のミクラスも、電気を大量に摂取したエレキングの前ではあっという間に退場。このピンチに覚醒したのがデッカー・ミラクルタイプ!今回は終始宙に浮いたまま、奇跡の力を惜しみなく披露していましたが、あの空間は一体何なんでしょうね…?

 イチカの真っすぐさに当てられたムラホシ隊長と、怪獣の専門家としてきっちり活躍するカイザキ副隊長……この2人の関係性も良いですね。隊長含め、新米チームって感じがしてとても良い。それにしても本家本元ピット星人以上にエレキングの生態に詳しいカイザキ副隊長って一体何者…?
 最後の仲良し2人のやり取りも見ていて微笑ましく、見終わった後に心地よいものが残りました。デッカーはゲストを含め、キャラクターが生き生きとしているので見ていてとても楽しいです。

 次回は特別総集編。マルゥルが帰ってくるそうです。
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