ひびレビ

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「魔改造の夜 電気ケトル綱引き」を見て

2022-08-29 07:55:32 | テレビ・映画・ドラマ
 「魔改造の夜」の感想のアクセスが増える時は、大体新作が放送されている時。なお今年1月に放送されていた2作品と、前週放送されていた1作品は見逃しました。

 ということで「魔改造の夜 電気ケトル綱引き」を見ました。このシリーズで一番好きなのは各社の魔改造がベールを脱いだ瞬間。相手の魔改造を興味津々に見つめるシーンが好きです。

 電気ケトルから発せられる蒸気を利用した綱引きが繰り広げられたのですが、正直「電気ケトルの魔改造」感はあまりせず、「電気ケトルを動力に組み込んだ装置」の対決といった印象を受けました。特にSニーの魔改造は、蒸気の特性を上手く生かした最高の発想だとは思いますが、装置が大きすぎて電気ケトルの存在感がやや薄かったです。
 とはいっても、勝負そのものは緊張感があって面白かったですし、そこに至るまでの過程も見ごたえがありました。

 中でも印象的なのはT京アールアンドデーの制作過程でした。設計アドバイザーの方がエンジンから作るように背中を押し、夜会直前でトラブルが発生した際に工場長の方が「(エンジンを)やるか、やめるか」と選択を問う……続けることも、やめることも、私が思うより遥かに重い決断だったことでしょう。
 ですが、エンジンを一旦保留にしたまま代替案で進めるのは、それこそエンジン作りに携わっている方がどっちつかずの状態になってしまうでしょうし、ああいった風にバシッと決断を迫ってくれる方がいるというのはありがたいですね。本業もあるでしょうに、エンジン作りのみならず万一に備えて元の機構を利用した代替案を用意していたのはさすがとしか言いようがありません。


 少々「魔改造」のイメージとは異なりましたが、伊集院さんの「悪夢」にまつわるメッセージも印象的だった電気ケトル綱引きでした。まだ見ぬ3作品もいずれお目にかかりたいものです。
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