Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

オール ルシファーケーブル システム

2008年06月15日 | ピュアオーディオ

初めて「オール ルシファーケーブル システム」のケーブルを本日出荷しました。自宅や専務宅、事務所のシステム以外でオールルシファーのシステムは初めてです。

ただ単純にルシファーケーブルをお出ししたのではその本領は発揮できません。それどころか返って「ふん詰まり」のサウンドに戸惑ってしまうでしょう。SPルシファー以外は使い方や使う順序を選びます。

今回のお客様は昨年12月にTrail仕様のアルテック#620Aモニターを購入し、その時に「シリウスシリーズ」(旧化け物シリーズ)のケーブルに全て交換されています。そして半年が経ち、機器の「活眼」(覚醒)が出来てからの事です。それでもルシファーにしますと機器は更に半年の「活眼」の為の時間が必要です。

この順序を踏まないと本当の「ルシファー」の世界は有りません。ルシファーケーブルは「超大容量」ですのでイージーに機器に接続すれば使える代物では有りません。それなりの順序と使い手の情熱を必要とします。しかし、順序を踏んで導入したら「別次元」のサウンドが待っています。

今回は元電源ケーブル、機器への電源ケーブル、XLRケーブル、SPケーブルの全てがルシファーケーブルで繋がります。お客様がどんな反応をするかが非常に楽しみです。

「眼前に生演奏」が出現すると思います。それでいてうるささは有りません。ゆらぎの世界(アルファー波)をご堪能いただきたいと願っています。


SCE-45S 2本目はプリアンプ

2008年06月14日 | ピュアオーディオ

昨日オリンパスシステムにSCE-45SをA730に入れた感想を書きました。今日は2本目をプリアンプC-290に入れてみました。

交換直後はチョッと焦点が合っていないように感じましたが、1時間もすると焦点があって昨日のサウンドを越えています。(当たり前)

何が良くなったかと言うと、「見通しの良さ」と「レンジの拡大・明瞭さ」でしょうか。音楽がより楽しく聴けます。音楽性が更に良くなっていますね。昨日の時点でも「これで充分」と思っていましたが、なかなか更に良くしようという欲望は尽きないものです。しかし、出てくるサウンドの音楽性や「生演奏」の雰囲気がより強くなったことは確かです。

「1本目は質感が変わった。2本目は表現力が変わった。」次の3本目ではどんな風に変わってくれるでしょうか?

結局は残り6本も交換してしまうでしょう。全てを交換したときに「ベクトル」が揃って更なる高みに突入する事が予測できます。


本当のハイエンドのサウンドは・・・

2008年06月14日 | ピュアオーディオ

「本当のハイエンドのサウンドは既成のメーカーオリジナルのSPからは出ない」が私の持論です。

何故ならメーカーの偏った考え方やコスト対策が入っていたり、時代の中で最高であっても現在の技術からすれば取り残された部分を持っているからです。

一般にハイエンドのSPと位置付けられているSPに古くは「パラゴン」、「ハーツフィールド」、「オリンパス」、「A5」、「A2」、「ムーリッシュ」、「CN191」、「オイロダイン」、「オートグラフ」、「ウエストミンスター」、「パトリシアン」、「XRT-20,22]等々そうそうたるSP達がいます。

近年ではB&Wの801やJBLのDD66000,9800、ソナスのオマージュシリーズ、ウィルソンのSP等価格的に300万円以上のSP達がまだまだ沢山有ります。

しかし、持っているだけで「ハイエンドのサウンド」が出ているわけでは有りません。それをユーザーが使いこなしてこそ生まれる世界だからです。

個人的には最近のSPでは「ハイエンドのサウンドは出ない」と判断しています。私の持っているノウハウから行くとまず無理と判断しています。

これらのSPをドライブするアンプも決して「超高級品」のアンプは要らないと思っています。あまりにも触りまくった(回路に凝り固まった)ものには、それ独特の癖が付いていると思っています。特に「音やせ」を感じてしまいます。

個人的には中級の機器で「ハイエンドのサウンド」が手に入ります。今までの「オーディオの常識」には「盲点」が有ります。この「盲点」に気付いた方のみが「ハイエンドのサウンド」を手に入れられると思っています。

自宅で使っているD130やオリンパスで使っているLE15Aのウーハーのサウンドは皆さんがご存知のサウンドではないと思います。

D130でこんなにも音がぶ厚く彫が深く、重心の下がったサウンドは経験がないと思います。またLE15Aでこんなにも軽々と反応するサウンドも聴いたことがないと思います。第一オリンパスの純正箱で「箱鳴り」を感じないで低音のキレを感じることなど皆無でしょう。

「高価な機器=ハイエンドのサウンド」では有りません。如何にユーザーが使いこなすかです。出てきたサウンドのみが「ハイエンドのサウンドか否か」です。

現在のSPでは「メーカー純正」のものばかりです。古いユニットを集めてユーザーが試行錯誤したサウンドとは別次元の物でしょう。


「オリンパスシステム」へのSCE-45S導入開始

2008年06月13日 | ピュアオーディオ

5月に新発売されたフルテックの最高級電源プラグFI-50を使った「ルシファー電源ケーブルSCE-45S」をオリンパスシステムへの導入を開始しました。

FI-50は既に販売されて有名になっていた1本36万円のエソ○○○○社の最高級電源ケーブルに使用されていたプラグと同等のモノです。

オリンパスシステムには全てルシファー仕様の電源ケーブルを使っていましたがプラグはFI-25でした。このプラグも相当に高価で性能も高く満足していましたが、自宅でFI-50の威力をまざまざと見せ付けられて、オリンパスシステムにも展開を予定していました。

ケーブルはそのままでプラグだけの交換ですので、導入に対しての障壁はほとんど有りません。プラグ交換も20分/本ほどで済みます。今回は2セット分しか有りませんので使う場所を選んで交換していきたいと思います。

Fi5010 まず手始めにトランスポートのA730のケーブルを交換してみました。そして音出しです。使ったCDはJazzBer2001のアルバム。1曲目のスタートボタンを押すと曲が始まる前の「暗騒音」がリアルに聴こえてきます。曲の出だしから違います。曲が始まると音数、低域と高域の延び、音のキレ・ヌケと音色の分厚さが直ぐに判ります。曲の途中で声が入るのですが、今まで中心よりやや右側のセンターから聞こえていたように感じていましたが、今回はより明瞭に中央からはっきりと聴き取れます。何よりも素晴らしいのはより低い音量で「音が面」で出てくることです。SPの介在を消し去ります。

全ての「音質指標」が数段上のグレードにアップしています。これはもう外せません。残る7本の電源ケーブルも早急に交換したくなります。

今まで聴きなれた曲が「もっと品位を上げて高解像度」で迫ってきます。質感も音の品位も別格なくらい良くなっています。

クラシック音楽はどうだろうかとベーム指揮のモーツワルトの35番「ハフナー」をかけてみます。弦のさざめくような質感が更に磨かれて耳に優しく響いてきます。周波数レンジ・ダイナミックレンジが大きくなっていますので「ドラマチック」に変わっています。低弦のゴーイング感も抜群です。より音楽性が高まるようです。

たった1本の電源ケーブルのプラグを交換しただけでこの効果ですので、全ての機器の交換が終わればとてつもない潜在能力が出てきそうです。次の1本はプリアンプを予定しています。これはやめられませんね。


ⅢLZを卒業

2008年06月12日 | ピュアオーディオ

昨日事務所の方で久しぶりにタンノイ ⅢLZを引っ張り出し、CDPマランツ#8260+マランツタイプ自作管球プリ(Trail仕様)+KMQ-8(Trail仕様)でJAZZボーカルやクラシック音楽を楽しんでみました。

Trail仕様の管球アンプの組合せですので下手なTr型アンプなら100万円を越える「音質」が有ります。

ドリス・デイのボーカル、諏訪内さんの「詩篇」、「ロンド・カプリチオーソ」等、とっかえひっかえ聴いていましたが、ⅢLZの再生音がします。

「さざなみの弦」や「しっとりした質感」で輝きが有りますが、何処かくぐもった様な感じも有ります。

ジーっと聴き続けていると、「音を聴き」(拾い)に行ってるんですね。音数が少ないので、音を探しに一生懸命に聴いているんですね。

Lz2 当該のⅢLZはユニットとネットワークはまったくのオリジナルです。手を加えたくても手出しできるようにはなっていません。「オリジナル性」を保ったままに手を加えるのが私流ですので「原型」をぶち壊すような事はしません。ですからほとんどオリジナルの音です。BOXはテレオン製ですが、オリジナルより少し容積は大きくなります。

試聴を終えてオリンパスシステムをⅢLZの時の音量より低い音量で鳴らしだしましたが、こちらの方が圧倒的に軽く音数も多く低い音域も出てきます。椅子に座っていているだけで「音楽」が包み込んでくれます。

本来は「オリンパスシステム」の方が大音量にしないと使えないはずなのに逆の状態になっています。こちらを聴いてしまうともうⅢLZは使えませんね。ⅢLZにこだわるのは卒業したいと思います。

来月には娘の部屋のシステムにして使ってもらいましょう。現在使用中のサンスイEC-138箱入りD130 3ウェイシステム(内部配線は全てSCS-33)は大きすぎるとの苦情が来ていますので交換して使ってもらいます。


深夜のコンサート

2008年06月11日 | ピュアオーディオ

今夜はなかなか寝付けなくて(夕方寝てしまったので)夜中の1時に起きてCDをBC-Ⅱのシステムで聴いています。

はじめは馴らしの為モーツワルトのハープとヴァイオリンの為の協奏曲(パイヤール指揮)から初めて同じくクラリネット協奏曲と続けました。

先日、元電源ケーブルをルシファー仕様にしたのが聴いているようで「とんがった音」(叫び)がまったくなくなめらかな演奏になっています。スケール感さえ目をつぶればスーパークラスの音質は有りますね。ラフマニノフ2番/チャイコフスキー1番のピアノ協奏曲(ボレット/デュトワ)を聴いて見ました。こちらはティンパニーやピアノの強打音が入っているのでなかなか真夜中に掛けるには勇気が要りますが、BC-Ⅱからは初めて聴く重低音が聴けました。ピアノの左手のパッセージと強打音が過不足なく聴き取れます。チョッと心臓に悪いくらいの低音がします。うるささがないので「音楽」に集中できます。

ルシファーケーブルを多用しているので実に気持ちが安らぎます。α波が出ているのか?家人も寝静まっていますがα波なら雑音にはならないでしょう。

使っているアンプはバクーン(サトリ)のミニプリ+ミニパワーアンプ(15W/ch)ですが当方で手を入れていますのでJBLの4345を軽くドライブできる実力が有ります。このアンプでボリュームが9時の方向です。

BC-Ⅱは現在の所メインのSPより音のバランスが良いです。メインのSPのバランス調整の手本にしています。

サブスピーカーとはいえ一般のマニアの方のメインに匹敵するくらいの再生能力と美しい音色、そしてバランスをしています。音数もJBLの#375と遜色有りません。

早くメインSPの配線交換を終わり最終形態にしたいですね。なかなか段取りが付きません。


自宅のシステムの完成度と展望

2008年06月09日 | ピュアオーディオ

先週末にタップへの元電源ケーブル2本を「ルシファー仕様」とプラグのアップバージョン化を実施した。ようやく馴染んで来た様なので仕上がり具合を確認しました。

確認に使うCDは「内田光子 モーツワルト ピアノ協奏曲20番・21番」。この曲のピアノと弦楽器の音色の美しさと強奏部分の表現の仕方を重点にチェックします。

まだSP自体最終状態では有りませんが、元電源ケーブルのバージョンアップによりかなりの完成度になっているためにあえて確認して見ました。

まず、最初の強奏部分(ティンパニ含む)が「爆発的な」演奏なのにビックリした。今までに聴いたことのない迫力。決して粗さはないのだが「爆発的」に感じてしまう。ピアノの音色は溜め息に近いくらい美しく、珠玉がころがるような感覚。スタッカート部分の歯切れの良さと余韻の美しさ。「音が揺らぐ」。黙って聴いていると「もうこのまま・・・・」となってしまいそう。

ダイナミックレンジ、音色、質感どれをとっても今までで最高のサウンドです。聴いていてあれこれ考えたくなくなります。弱音の美しさも格別です。「もうこれでいいじゃないか!」と悪魔のささやきが聴こえます。

更にSPユニットへのケーブルをアップグレードして揃えればSPは完成します。・・・・と思っています。それくらい満足度が高いです。オリンパスシステムを聴いてからでも違和感は有りません。

今日は専務宅のシステムのサウンドも聴いてきました。こちらも文句のつけようがないくらいに素晴らしいサウンドがしていました。たった10畳くらいの部屋で「音が充満」しているにもかかわらずうるささはまったくなく、繊細な音色と音数・スケール感・余韻が見事に調和して出ています。

JBLの3大ホーンを使ったシステム3セットはすべて「オーラ」をまとい始めたようです。チョッと聴いただけで「別次元」のシステムの音だと感じます。

途中経過ですがあまりにも充実したサウンドなので手を入れるのがためらわれます。しかし更なる高みを目指して気を振り絞ってトライしていきたいと考えています。


特注品のRCAケーブルを作ってみました

2008年06月07日 | ピュアオーディオ

Scr171 福岡のお客様の要望で「ルシファー仕様」のケーブルでRCAケーブルを作ってしまいました。

軽いプリアンプでしたら軽く浮き上がってしまうくらいの強度です。

Scr172 お客様にも「アンプのRCA端子を壊す可能性があるからSCR-15が良いですよ」と進めておきましたが、作れるものなのか挑戦してみました。

結果的には作れますが使うには勇気が要ります。価格も高いし取り回しは最悪、使いづらいケーブルですが、「音質」はさすがに「ルシファー」です。化け物シリーズのケーブルでは相手になりません。

Scr174  最後にケーブルのサイズ比較です。一番手前がオルトフォン社の8N RCAケーブル、2番目がSCR-15(化け物シリーズ)、奥の2本が今回作成したSCR-17(ルシファーシリーズ)です。


元電源ケーブルの比較試聴

2008年06月07日 | ピュアオーディオ

Sce44 壁コンからタップまでのケーブルの比較試聴を実施しました。左の写真が現在販売中の当社最高クラスのSCE-44です。これを基準に比較試聴した結果を記して行きます。ケーブルは「化け物シリーズ」、壁コン側プラグはレビトン90度方向変換プラグ、プラグはフルテックFI-15です。

Sce44h 左の写真はSCS-44H。SCE-44のタップ側プラグをFI-25にしています。たったこれだけで「音数」が増え、「明瞭度」がましています。なめていたらびっくりするくらいのグレードアップになります。

Sce46 今まで「化け物シリーズ」のケーブルでしたが、こちらはSCE-44Hのケーブルを「ルシファー仕様」にしたものです。型番:SCE-46。さすがに「音数」、「明瞭度」等格段に「音質アップ」しています。雰囲気音も素晴らしい感じになります。繊細さもたっぷりです。

ケーブルもプラグも予想通り、上級仕様に軍配が上がります。

Sys1 今回試聴に使った機器です。CDP:SD-7200、プリ:C-280、パワー:M-7f、SP:620A Trail仕様。

ケーブルはCDP~プリ間:SCR-15、プリ~パワー間:SCX-23、パワー~SP間:SCS-34(ルシファー)

ソースはドリス・ディのボーカル。弦のさざめきや口の大きさ、表現力等を聞き比べるため、CDPの電源ケーブルを入れ替える形で実施。

Sce441 Sce463 良い事ばかりでは有りません。左の写真を比べてください。左の写真がSCE-44(化け物シリーズ)サイズ、右がSCE-46(ルシファーシリーズ)です。ケーブルの太さが全然違います。ちなみに各写真の右側に写っているのが掃除機の電源ケーブルです。比較の為に並べてみました。ケーブルの太さがとんでもなく大きく、壁コンが負けます。不用意な取り扱いをしますと壁コンが割れてしまいます。

前回元電源ケーブルを交換した記事を書きましたが、今回のSCE-46と同じ物です。

ちなみにSCE-46を聴いた後SCE-43(両側FI-25)にして聴いてみましたが、SCE-46には及びません。SCE-44Hの上に来ます。予想通りです。

Sys5 機器の裏側のケーブルの状態です。中途半端なつなぎ方では直ぐに外れてしまいます。しっかりと接続しないと(当たり前の事)直ぐに外れます。


プリアンプとネットワークをどうしようか?

2008年06月04日 | ピュアオーディオ

今日は落札したCDが21枚来ましたので朝からオリンパスシステムで次から次と聴いていました。

自宅にそのうちの何枚かを持って帰り聴いています。自宅のシステムでは「オリンパスシステム」のサウンドに負けますね。オリンパスを聴いた後では「音数と繊細さ、キレ、ヌケ」で負けています。でも全てで負けているわけでは有りません。「音像定位のシャープさ」や「しっとりした質感」等勝っている部分も有ります。元々オリンパスシステムと同格のユニット構成ですので、潜在能力では同格です。

プリアンプは現在C40(117V仕様)ですが音数でC-290にかないません。またオリンパスがマルチアンプに対しネットワーク方式ですが、高域側のネットワークの伝送ロスが大きいです。この辺に「音の完成度の差」が出てきているようです。

自宅ではリラックスして聴きたいので「研ぎ澄まされた」サウンドでは疲れると思ってC40を選択しましたが、オリンパスの方がリラックスできるのが辛いです。

SP箱内配線もまだ途中ですし、(これが最大のネックポイント) プリアンプも換えないと太刀打ちできそうもないし、ネットワークに至っては作り替えなければ無理でしょう。

とりあえずプリアンプはもう1台C-290が有るので交換できますがネットワークは自作ネットワークを開発しないといけません。一度には無理ですので少しづつ出来る処から手を付けて行きましょう。

C-290を持ってきても「活眼」させるのに半年以上かかります。ここが我慢のしどころですね。1年掛けて対策をしていくしか有りません。