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Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

久しぶりにEL34ppモノラルアンプを聴く

2012年03月23日 | ピュアオーディオ

今日は久しぶりにEL34ppモノラルアンプを聴いています。もう1年以上眠った状態で処分を考えていました。異常がないか音出し確認のつもりでサウンドを確認して見ました。

El34pp9

このEL34ppモノラルアンプは7年前に特注でプロの方に作成していただいたものですが、内部配線をTrail仕様にした第1号のアンプです。自宅で3年程メインとして使っていましたが、スペースの関係で3B252Bアンプに取って代わられ、専務宅で2年ほどメインで使ってもらっていましたが、それもレビンソンのパワーアンプに取って代わられ(若い人には管球アンプの知識が少ないのでイージーなTr型アンプにしました) 1年以上眠っていました。

El34pp10

久しぶりに聴いて見ましたが、今でも第1級の音質を持っています。ふくよかな質感で有りながら音のキレやノビが有り、音数が多く、音の厚みが有り、ドライブ力もバカでかいトランスの為かしっかりしています。何よりも「音楽」を聴かせるポイントがしっかりしています。周波数帯域的にもGE6550より高域方向が伸びていて、6550を聴いてからだと2段式に高域が伸びています。

処分を考えていましたが思いとどまる事にしました。このアンプ1台で後のRCA箱システムをドライブさせると良いかも?と思いました。現在RCA箱システムはチャンデバの不具合(能力不足)で「ふん詰まった」サウンドしか出ていません。これをネットワーク方式に戻し、このアンプ1セットでドライブした方が良いサウンドになると思います。いま直ぐにではなく、SuperTrail仕様に内部配線を交換してからにする予定です。


12BH7ラインプリを自宅へ

2012年03月22日 | ピュアオーディオ

まだ改造途中ですが、12BH7ラインプリを自宅のシステムに入れてみました。

12bh7

事務所の612Aシステムでは殆ど問題がなかったのですが、自宅に持ち帰るとRchからノイズが出ています。音質の方も「まだまだ・・・」の状態では使えません。何故か「ふん詰まった」様なサウンドでヌケていません。事務所ではRCAケーブルで接続、自宅ではXLR接続ですのでこの辺に違いが有ります。

We101dpp10

結局今回は1時間で元に戻しました。何回かこの様な実験をしないと自宅では使えません。毎日音楽を楽しんでいますので、ストレスの有る状態では落ち着きません。

12BH7ラインプリは正式なケースに入れて、内部配線も正規な配線にしないとグレードが合いません。自宅が一番厳しいテストになります。


12BH7ラインプリのXLR化

2012年03月21日 | ピュアオーディオ

半年眠っていた12BH7ラインプリを、先月から引っ張り出して、使える様に整備をしています。このプリアンプは12BH7と云う球を2本使っただけの至ってシンプルなラインプリです。しかし使って有るパーツ類がWEのパーツが多いのですこぶる質感が良いのです。

12bh71

内部のトランス類を移動し、XLR化の為のトランスを入れるスペースを作り、仮配線でXLR化しています。その状態で配線に間違いがないか確認の為に「音出し確認」をしています。

12bh72

内部配線は非常に粗末な状態ですが、ヌケの良いキレのあるサウンドが出ています。低域の質感や奥行き方向の再現性等良い再生音がします。音の厚みがSuperTrail仕様のプリに対して負けてはいますが、ヌケの良さでは上回っています。このままの状態で使ってもおかしくない音質です。

12bh73

裏側のXLR化やプラグ類の状態です。ようやく裏面の端子類が全て使えるようになりました。このアンプのサウンドは一般的な管球プリのサウンドではないと思います。Tr型に近い立ち上がり特性で有って、球のうるおいの有るサウンドが出ています。SN比は非常に高いです。当然ノイズは皆無です。この状態で内部配線のみを最上級の配線にすれば「音の厚み」が出て来て更にリアルになると思います。自宅で使えるように考えています。将来的には良いケースを手に入れて移植して完成したいと考えています。


世代の違い

2012年03月20日 | ピュアオーディオ

アメリカの黄金期と云えば1950年代と云われています。この時代にトーキーやJAZZなどが全盛期を迎えていた様だと思います。

日本のオーディオに関して言えば、1960年代は「黎明期」でアメリカで作られたものをそのまま輸入しないと高級機器は手に入らなかった。(自作を除けば)マランツの#2、#5、#7、#9、#10B。マッキントッシュのMX110、C22、MC240、MC275等のアンプ群やJBLやアルテックのSP達。

1970年代になってようやくオーディオの普及が日本で始まった様に思う。日本製のTr型アンプが世界を席巻して行った時代でした。そして1980年代は日本のオーディオの全盛期。

1960年代を知っている方達は現在70才前後の人たちであり(当時20歳~30歳台)、1970年代のオーディオに薫陶を受けた方達は現在60歳前後(当時20歳前後)になっています。メーカー製の機器オンリーに成り始めた1980年代に当たるのは現在50才前後の方達。

10年単位ぐらいでオーディオの世代が変わっていると思います。薫陶を受けた対象の機器達も違います。SPの例を取ると1960年代の方達はJBLのハーツフィールドやパラゴン、ALTEC A5、パトリシアン、ハートレー、タンノイオートグラフ等であり、1970年代の方達はJBLオリンパスやランサーシリーズ、ALTEC A7、タンノイ・・・とメーカー製そのままでは上手く鳴ってくれない時代のフラッグシップ機達の時代でした。

これに対して1980年代に薫陶を受けた方達は、オーディオもメーカーが力を付けて、初めから割と高いレベルの再生が出来た様に思います。その代わり、SPでは大型SPが少なくなって云った様に思います。

現在の若い方達は、ipod等のハンディタイプの機器の性能が上がっている事と、経済事情の為に大きなシステムを組む方が少なくなっていると思います。SPも段々小型化して行っている様で何だかさびしくなります。

オーディオの歴史の中でどの時代に薫陶を受けたかで「あこがれ」の機器達が違います。でも「良いサウンド」に時代は関係ありません。良い音楽を良い音質で聴きたいと願うのはいつの時代になっても変わらない事だと思います。


マルチアンプシステムのサウンド

2012年03月19日 | ピュアオーディオ

現在、オリンパスシステムとRCA箱システムの2セットを「3ウェイマルチアンプ方式」で鳴らしています。「音質」うんぬんを語るなら避けて通れません。

マルチアンプシステムの特徴として「圧倒的な音数の確保」が出来ます。この音数の多さが生演奏を彷彿とさせる「リアル感」を形造ります。またエネルギー量の多さやコントロール出来る点もメリットです。

デメリットとしては、アンプが複数台必要、チャンデバが必要、電源ケーブル・SPケーブル・ラインケーブルがアンプの台数に比例して必要・・・とスペースとお金がかかります。

使いこなしが難しいと云われる方もいらっしゃいますが、個人的には「何も難しくない」と思っています。ただ各機器の「グレード」が揃う・揃わないがサウンドに出て来ます。

クラシックを聴く時もJAZZを聴く時もチャンデバのアッテネーターは触りません。一度調整出来れば触る必要が有りません。

マルチアンプ方式のサウンドを聴いてからネットワーク方式のサウンドを聴くと「淋しい音」に聴こえてしまいます。


「音変換ロス対策」中・高音追加ユニットの実験つづき

2012年03月18日 | ピュアオーディオ

昨日から実験を対しした「音変換ロス対策」のツィーター追加実験。その後、実際に612Aシステムに追加して実験をしています。

Tb_w3582sb14

両側にSPの上に載っているのがお分かり頂けるでしょうか? Lo-Dのツィーターと並べています。ユニットはバッフルなしの裸の状態です。

Tb_w3582sb12

接続はINもOUTもクリップ接続です。

Tb_w3582sb13

この状態でツィーターとして追加の状態とMIDレンジの追加の状態を実験しました。

結論から行けば「ツィーター」として使った方が良さそうです。従来システムで横方向への広がりは十分有ったので、ツィーター(7KHz以上)で使った場合は、更に音場が上方向に広がり、アンプを超高級品に替えたかの様な変化で質感も高いと感じました。
MIDレンジの追加として使った場合も、そう悪くは有りませんが、一部の帯域で重なり合う部分が有る様で、「強調」される部分を感じました。

このユニットのエンクロージャーはパテントを取る予定ですので、今後写真の掲載は手続きが終わるまでは公開しません。シンプルでチョッと見た事のないエンクロージャーになる予定です。

STEREOシステムの各ユニットへの価格配分は、SP:50%、アンプ:50%と良く云われますが、SPの性能を高めればアンプは安く抑える事が出来そうです。これは私の他のシステムでも感じていた事ですが、この実験で上方向の音場再生を獲得出来る可能性が出て来ましたので、その感を強くしました。SPへの投資の方がアンプへの投資より1/数10の価格で済みそうです。逆説的に云えば、SPの能力が低ければ、とてつもない金額のアンプを使わないと対抗できないと云う事かも知れません。


「音変換ロス対策」中・高音追加ユニットの実験

2012年03月17日 | ピュアオーディオ

先日購入した8cmフルレンジユニットの音出し確認をしています。再生周波数帯域100-20K Hz、音圧:86db、8Ωのユニットです。周波数帯域から見たらとても低音の出るユニットでは有りません。しかし私から見れば良い特性をしています。

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SP用ケーブルの長さの関係で高さが違いますが、小口径ユニット特有の空間再現をしています。

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簡単な音出し確認ですのでワニクリップを使用しています。

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SP箱も準備していませんので裸のままでの試聴です。

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アンプ側もワニクリップです。音出しが正常である事を確認しました。

最近の小型ユニットは非常に優秀なサウンドをしています。フォステクスの8cmユニットも数年前に実験しています。マークーディオのユニットもサウンドを確認しています。小粋でピリッとした辛さを持つ山椒の様なユニットです。これを中域や高域のユニットに追加して使おうと考えています。SP箱をこれから設計に入ります。他の所とは違った発想の箱に仕上げる予定です。


システム再構築を模索

2012年03月16日 | ピュアオーディオ

昨日おいで頂いたS氏様のお話で、個人的に迷っていたものが少し整理出来そうな気持ちになりました。「6セット、7セットのシステムより、本当に良い1セットが有れば良い」。

現在の懸案事項は「RCA箱システムのチャンデバ」・・・・F15Lでは性能不足は明らかで、このチャンデバのグレードアップが急務です。そうすればSPのポテンシャルが出て来て、オリンパスシステムと対抗出来るグレードになると思います。

その次は、自宅プリアンプ(C40)の入れ替え・・・SuperTrail仕様のプリアンプの導入(WE101Dの球を使ったラインプリアンプ)。・・・現時点では612Aシステムの「質感」に及ばない。プリアンプがネック。

上述2点に対策すれば、グレードアップも一段落つけると思います。その為には集中させる事が必要で、不要なシステムは処分を考えはじめました。

残すSPシステムはJBL3大ホーンシステムと612Aシステムだけにします。小型のSPはもういらないと思います。大型システムだけが残りますが、小音量再生でも小型SPシステムの追随できるレベルでは有りません。


5年半ぶりのお客様の来訪

2012年03月15日 | ピュアオーディオ

今日は5年半ぶりのお客様の来訪が有りました。まだ始めたばかりの頃、毎週来社していただき、毎週グレードアップの状況を一緒に確認をしていた大変ご恩の有るお客様です。転勤で東京や大阪の方に行かれてしばらくお会いできない日々が続いて大変淋しい気持ちになっていました。

今回は大阪の方からわざわざおいで頂き、当方の現在のサウンドを聴いていただきました。お客様はグッドマンのアキシオム#80の新旧型2つのユニットをお使いで有り、AR‐3aも鳴らしていらっしゃいます。メインにはJBL#375を使った3ウェイのSPもお持ちですが、現在の環境では使えないで居らっしゃるとか・・・・もったいない話です。アンプもマランツ#7のオリジナルを非常に良い状態でお持ちで、パワーアンプも特注のWEの球を使ったアンプや6RA8のシングルアンプもお使いです。このラインナップを見ればそのハイエンドぶりが判ると思います。

S氏様とおっしゃいますが、「耳が良い」事も特筆できる方です。転勤が多い性か各地のオーディオショップやサウンドで商売して有る所を良くご存知です。私がマランツ#7を聴かせていただいた方でも有ります。「艶やかでしなやかな」マランツ#7の音色を教えていただき、「現在のアンプの音はマランツ#7を越えていない」と思いました。

最初に612Aシステムをじっくりと聴いていただきました。この612Aシステムは「1本の増幅・コントロールするケーブル」の思想をテーマに仕上げたシステムです。質感の良さは十分堪能していただきました。RCA箱システムも聴いていただきましたが、当方が気にしていた「質感不足」を簡単に云い当てられ、「このSPのポテンシャルは凄いが、何か詰まっている様な?」とのお言葉にビックリしました。「612Aからこんなサウンドが出るとは・・・」ともおっしゃっていただきました。

最後にオリンパスシステムを聴いていただきました。五嶋みどりさんの「パガニーニ:Vn協1番」をはじめ、JAZZやクラシックをかけ続けました。「このシステムが有ればもう他にはいらないのでは?」と云われました。個人的にはRCA箱システムのフルパワーもサウンドもあと一歩の処まで来ていますので、もう少し頑張りたいと思っています。

今日は午後1番から4時間余り楽しんでいただきました。また来られる時には進歩したサウンドをお聞かせ出来ると良いのですが・・・。


WE101Dppアンプの整流管を交換

2012年03月14日 | ピュアオーディオ

3月7日から使い出したWE101Dppアンプも少しづつ落ち着き出した。しかし気になる所が・・・・。

We101dpp2

低音のドライブ力が弱くややブーミーな感じなのである。全体的に音像がボヤケている・・・と不満点が出て来ました。3B252Bアンプから交換して全てが良くなった訳では有りません。

パワー管のWE101Dは替えれません。初段のRCA 6SN7も状態の良いモノを使っています。交換出来るとすれば整流管です。整流管を交換しますと 「電気の質」が大きく変わります。これが結構大きい変化をします。(従来からの音質アップの手法)同じ型番でもメーカーや製造年代が違えば音質が変わりま す。

直ぐできる事として整流管を交換して見ました。写真の整流管は5R4WGAです。これをオールドムラードのGZ34に交換しました。するとみるみるサウンドが引き締まってシャープなサウンドに変わっています。まだ交換直後なのでまだ更に変わっていくだろうと思います。

We101dpp10

5R4WGAは¥3000円/本くらいの価格で手に入りますが、ムラードのGZ34は¥15000円/本で手に入れています。今ではなかなか状態の良い球は手に入りません。価格差分とは行きませんがそれなりに音質が改善していると思っています。

今回はムラードのGZ34/5AR4を使いましたが、STCの5R4Yや同じムラードの5U4G等も試して見たいと思います。(互換性のある球でなければ使えません) 将来的には6SN7も各社の球を試して見たいと思っています。