Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

昨日はEV T-35系ツィーターのグレードアップ

2014年05月11日 | ピュアオーディオ

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昨日はEV T-35系ツィーターのグレードアップをしていました。変更内容は①SP端子~SP端子間の配線を従来SCS-31にゴールドスターシリーズを追加しました。 ②低域カットコンデンサーを0.47μF(オレンジドロップ)に、0.33μF(バンブルビー)を追加しました。

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現在、このツィーターはJBL#213PROにユニット追加で使っています。4chDSPシステムのフロントになります。

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交換前の状況は、2chのオリンパスとDSPのフロントの情報量の違いと質感の違いで、若干の「二線ボケ」的な違和感が有りました。その原因として、ドーム型ツィーターとメインのホーン型ツィーターの質感の違いが有り、同じホーン型にしようと考えて、T-35系ツィーターを追加ました。それでもまだ違和感が有るので今回の工事となりました。

①の追加理由・・・情報量不足の解消。初めはゴールドスターに交換予定でしたが、配線材は多いほど情報量や質感に効いて来ますので、追加で対応。

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②の追加理由・・・0.47μでは容量が小さすぎて、13000Hz以上しか聴こえない様でした。もっと下の帯域まで使えるので、本当は1μぐらいを考えたのですが、ステップアップ方式の方が安全で無難と判断。バンブルビーのコンデンサーは沢山保有しているのですが、初めて使って見ました。取りあえず0.33μFを1個追加。これで7KHzぐらいから使える様に感じます。
またコンデンサーを追加(複数使う)するメリットとして、リード線の径が倍以上になった事。これで伝送が良くなると推測している。

ちなみにこのツィ-ターの出自を調べた処、クリプシュホーンシステムの高域用のドライバーだった事が判りました。クリプシュ社がEVに注文して作らせたツィーターの様です。

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追加作業を終えて早速取り付けて聴き出しましたが、質感や情報量の「違和感」が殆ど無くなりました。予想以上にgoodでした。


FXヒューズを使う理由

2014年05月10日 | ピュアオーディオ

FXヒューズを使う理由は、「このヒューズでなければ出ない音」が有るからです。音数の増加、音の密度間の増加、SN比の向上、何といっても「質感」の良さです。

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先日、中域用パワーアンプにこのFXヒューズを入れた時の感想でも判るように、「味気ない」音が、「満たされた音」に変わるのです。この1点だけでも十分導入のきっかけになります。

「伝送ロスの極小化」及び「電源ラインの充実」を以前テーマ取りして追求したことが有りますが、「ヒューズ」1本で「機器の性能」が向上します。「音」には通過してきた「素材の音」が乗って来ます。その点でこのFXヒューズはレアメタルを使って、今までにない「音」を出してくれるようです。

見かけは非常に悪いですが、一度このヒューズの良さを認識するとすべての機器に使いたくなります。ただシステムのグレード(機器+ケーブル+電源ライン)が有る一定以上のレベルに達していないと、その効果は見えないかも知れません。


今年初めに秘かに計画していた事

2014年05月09日 | ピュアオーディオ

今年初めに秘かに計画していた事が有ります。それはオリンパスシステムの機器への「FXヒューズ」の導入です。

ヒューズは一般品なら¥50円/本程度で入手できます。「オーディオグレードヒューズ」と銘打ってカイン・ラボから「金メッキ管ヒューズ」が出た時に、試聴をしてかなり良い結果を感じました。価格対効果を考えると10倍くらいの効果に感じました。それでその「金メッキ管ヒューズ」を水平展開していた事が有ります。

その後、フルテックからも青色の「オーディオグレードヒューズ」が販売になり、早速試聴しました処、カイン・ラボ製より「自分の好み」のキレやヌケ、フラット性が高いと判断し、全ての機器に導入する様にしました。現在でも殆どフルテックの青色ヒューズを使っています。こちらは価格対効果は20倍くらいと思っています。

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(写真手前が現在使用中のフルテックのヒューズ、奥側がFXヒューズ)

その後、FXヒューズの試聴をする機会が有り、1本譲っていただいて使っていました。このヒューズのサウンド(音質)は別格ですね。まさに数十万円の機器が百万円オーバーの機器に化けてくれます。音数の増加・音の密度感のUP、質感等素晴らしい効果が有ります。こちらのヒューズは価格が¥75000円/本する事も有り、良い事は判っていてもなかなか水平展開は出来ませんでした。

今年初めに一挙に5本のFXヒューズを購入し、秘かにオリンパスの機器に導入して来ました。①CDP A730、②CELLO DAC、③プリ、④チャンデバ、⑤中域用パワーアンプとこれで5本です。現在高域用パワーアンプ用のヒューズの手配が完了し、来週には入手・交換できるでしょう。これで「FXヒューズ化」が終わりそうだと思っています。低域用パワーアンプのレビンソンNo431は、蓋が開けられない事と、電源部がブラックボックス化されている様なので、触れそうに無い気がします。そうなるとこの1本で完結する事になります。

現在の音質的不満点は、中域パワーアンプにFXヒューズ導入後の「中域と高域の質感の違い」に有るだろうと思います。高域用アンプにFXヒューズを導入すれば「質感の違い」はなくなり、まとまりの良いサウンドになってくれると思います。

また、何故だか「高域をいじれば低域が良くなる事」も経験していますので、こちらの方の効果も期待しています。


自宅システムのサウンドは落ち着く

2014年05月08日 | ピュアオーディオ

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毎日、日中はオリンパスシステムと格闘している様なものだと、自宅システムを聴くと感じる。オリンパスシステムは「先鋭なサウンド」に対し、自宅システムは「穏やかなオフなサウンド」。

聴くソースも違う。オリンパスではオーケストラモノでも大編成で大音量で聴くものや、JAZZの生演奏を求めてのサウンドになっているのに対し、自宅システムでは室内楽やしっとりしたボーカル、ロマンスやセレナード等の柔らかな音楽が多い。

個人的には自宅システムの方が好みです。聴き疲れしません。SPは7SPユニットシステムでオリンパスと殆ど変わりませんが、ウーハーをD130+バックロード箱としているので、軽く反応の良いサウンドになっている。アンプ類は特製のSuperTrail仕様のプリとWE101Dppパワーアンプ。WE101Dppパワーアンプは出力わずか1.4W/chと超小出力。この超小出力と高能率SPの組み合わせは「柔らかい」サウンドの元になっている。高SNで有りながら味の濃い音色を持って鳴らしてくれる。

こちらはSPをネットワーク方式で使っているので、わずか1.4W/chのアンプで7つのユニットをドライブしています。予備機もプリ+パワーアンプ(こちらもWE101Dppを用意)と揃えており、現用機と遜色ないグレードにしています。

部屋の作りは良いとは云えませんが、広さも10畳洋間ですのでSP間隔も十分取れ、残響も十分確保できています。


DSP-3000の使い方

2014年05月07日 | ピュアオーディオ

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DSP-3000は本来全てのSPを鳴らす様に設計されている。DSP-3000の4chシステムだけで聴けば、20通りのホールが再現できる。カテドラルやチャーチ(教会)の様な残響の多いポジションにすれば、そのステージが再現できる。

私の使い方は本来のDSP-3000の使い方ではなく、2chのメインシステムに付加する様にかすかに鳴る程度に使っている。この使い方で有る限り「残響調整」ぐらいしか出来ない。それで良いと考えている。残響の少ない部屋の特性を改善でき聴き易くしてくれる。

実際に2chメインで鳴らしている性で、DSP-3000の切り替えをしても、殆ど切り替えた事さえ判らない。だからと云ってDSP-3000メインで使うと能力の限界が出て、メインの2chシステムのグレードが下がってしまう。


部屋との付き合い方

2014年05月06日 | ピュアオーディオ

6chにして始めて常連のお客様に聴いていただきました。旧事務所の時のサウンドをご存知なので、それとの比較になります。

「DSPの4chのサウンドが殆ど判らない」と云うのが印象で、リアSPに耳をくっつける様にされて始めて鳴っている程度。音数や質感は旧事務所時代よりはるかに良くなっている事は判るとの事でした。「フッと音が面で出て来る感覚がまだ出ていない」。

部屋が狭い上にSPの間隔が取れず非常にデッドな環境なので、クラシックを聴くには「残響」が有った方が良いと云うのが私の結論です。2chSPの外側からサウンドが出て来ます。拡がりが有り、部屋が広くなった様な感覚と云えばわかりやすいでしょう。DSPの設定の問題は「どの程度か?」と「ノーマルポジションを作れるか?」になると思います。その為には地道な試聴の繰り返しが必要になると思います。

JAZZも余りに残響が少ないと「うるおい」が不足します。この部屋ではDSPシミュレーション(20通りある)で通常は「3番・4番のホール」ぐらいを使っていますが、7番のカテドラル(4sec)や8番のチャーチ(2.5sec)でも普通に聴けてしまいます。まあそれくらい「残響が少ない部屋」と云う事でしょう。

DSPを使って「残響」はコントロール出来ても、ライブ録音の「聴衆の拍手」をリアから出す術はまだ掴めていません。サラウンドやライブのシミュレーションも有りますので、これからパターンを使い分けて行ける様使いこなす事が大事だろうと思います。「出来る事と出来ない事」が出て来るだろうと思います。

現在畳敷きの6畳分を「板張り」にしたらどうなるだろうかと思案しています。これくらいならそう経費もかからず、自前で出来そうです。とにかく「低音部の残響」が欲しいですね。


2chステレオの欠点

2014年05月05日 | ピュアオーディオ

2chステレオには大きな欠点がる。これは以前から気が付いていたけど、電気技術者ではないので手が出せない処だ。

どの様な欠点かと云うと、「ライブ録音盤」での聴衆の拍手の再現性。ステレオにはLch(左側)とRch(右側)のSPで、真ん中に「定位」が来るように設定されている。その中で「空間再現性」などが出来ている。

単純に言うと「拍手がステレオ装置の奥側に広がる事」を云っている。聴衆の一員になって聴いていたつもりが、実は「ステージの裏側から聴いていた」と思い知らされる。そうなると「LchとRchが反対になる」事になる。この問題はあまり議論されない。何故だろう?

ヘッドホンの世界も似た様な印象を持つ。結局は「作られたステージ」なのか?

40年前に4chを経験していると、拍手の位置(聴衆の位置)が後ろから出て、「臨場感」を味わった事が有る。この辺の経験から6ch化も考えて進めている。

まだDSPを使い始めて間もないので、「音を合わせる」事と、セッティングされたステージを確認する事でまだ手いっぱいだ。これから使いこんで「音場表現」を手に入れて行きたい。現状でも「残響音」のコントロールが出来る事で、2chシステムより「進化」していると思う。ただし、2chのメインがしっかりしていなくては話にならないと思う。


部屋の影響 その2

2014年05月04日 | ピュアオーディオ

オリンパスシステムに「DSP 4ch」のシステムを加えています。個人的にはSPユニットを追加したぐらいにしか思っていません。出ている音の比率もオリンパス 95%に対し、DSP 5%ぐらいですので、通常音量だとリアSPに耳を近づけてやっと聴こえる程度です。

今回「DSPシステム」を加えたのは「残響」を得る為。本質的に「音楽を楽しむ」事が自分のオーディオの目的です。2chに凝り固まるよりも「求めるモノを出来る様にする」(実践)して本質を追求したい。

「残響音の時間」は部屋の容積や硬度に比例しています。狭い部屋とデッドな環境ではより残響時間が短くなる傾向になります。こうなると、「本来の演奏時の残響時間」を確保しているのか疑問になってきます。また「録音された残響時間」と「再生時の残響時間」、それに「部屋の残響時間」が加わります。本来は「演奏(曲・場所・演奏者等)時の残響時間」のはずです。

同じ機器を使っていても部屋の大きさや硬さ、家具の違い等環境の違いで「同じCDが違うCDの様に聴こえる」のも「残響」がかかわっている部分が有ると思う。どれが正しいのか判らない状態だと思う。それならば「自分が楽しめるサウンドや残響」にする事が良いのではないかと思う。

今回のDSPシステムの追加で「残響時間」をいくらかコントロールする事が出来るようになったが、2chのシステムにリバーブやエフェクターを追加しても似たような効果を得られるのかも知れない。ただ2chのメインシステムがしっかりしていないと、昔の4chみたいに「音遊び」で飽きてしまうだろう。


オリンパスシステムの6ch化は固定化するだろう

2014年05月03日 | ピュアオーディオ

オリンパスシステムを6ch化して3日になります。6ch化はそのまま固定化すると思います。7.5畳の非常にデッドな部屋で「残響時間」のコントロールが出来る点は非常に有意です。今まで出来なかった事が出来ます。

私のライフワークでは「クラシック音楽」がメインです。特に弦楽器が好きです。「こする音」+「胴鳴りの音」がしないと「うるおい」が有りません。この「うるおい」の部分と残響時間は関連している様です。現在パラメーターの定位置探しをしていますが、無理して探す事は無いと思う様になりました。

交響曲やオペラ・ミュージカル、室内楽とクラシックと云っても幅が大きく、残響の多い少ないを「聴く側」の判断でコントロールできる事は非常に有りがたいです。交響曲等残響時間がやや長めの方が良い録音が有ります。古い録音ほど録音機材の性か「音数」が少ないと思います。そんな時に「残響時間」を増やす事で、「音数」を確保でき、ピーク・ディップの谷を埋める作用をしてくれます。

現在はCD毎にパラメーターを触って、より積極的にコントロールすれば良いと云う考え方に変わって来ています。CD1枚約1時間かかります。出来るだけ心地良いサウンドの方が音楽に浸れます。

6ch化したのはしたのですが、これで完成では有りません。入力ケーブル(約5m)は現在正体不明のケーブルで接続しています。SPケーブルもWEの14GA(フロント)・16GA(リア)で配線しています。この部分のグレードを上げてやれば更に「自然な」サウンドに近づけるでしょう。DSP-3000とMX-55の間はシルバースターシリーズで接続していますので、このグレードで有ればもんだないと思っています。ただDSP-3000もMX-55も電源ケーブルが「直出し配線」になっていますので、「インレット化」して最高級の電源ケーブルを使えるようにする必要が有ります。完成度を上げる工事は急がずに着実に実施して行こうと考えていますが、まだ考える処が有る様に思いますので、じっくりと進めたいと思います。


リアSPの壁面への取り付け

2014年05月02日 | ピュアオーディオ

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6ch化したオリンパスシステム。2chがメインでDSPシステムは「かすかに鳴る」程度の音量に設定しています。

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懸案であったリアSPの正規位置への取り付けを昨日実施しました。こちらはLch。

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こちらがRch。正位置に取り付けましたので、サウンドが均等になって来ました。ただ問題も有ります。リア用のSPケーブルは8mで準備していましたが、壁面を這わせていましたら長さが足りなくなりました。本日フックを買って来て配線の整理をしてやらないと落ち着きません。

DSPのパラメーターが沢山有りますので、現在はどれくらいの残響が適当か調べています。残響4sec、2.5sec、1.9sec、1.1secと短い方に振って来ましたが、1秒前後が良さそうだと思います。まだまだ最終確定には時間がかかると思いますが、「音質アップ効果」は非常に高いです。

効果として「音数の増加」・「音の厚みと奥行き感の増加」、「音の集中力の増加」、「まろやかさ・なめらかさ」等が挙げられます。残響を増やすと当然「立ち上がり・立下り」の音のキレが悪くなりますので、バランスの良いポイントを見つける事になると思います。

今まで「残響」が足りなくて聴けなくなったCDが、生き帰った様に鳴ってくれるのは有りがたい事です。