9時前、妻と空堀川沿いを散歩していたら 「いつも仲がいいですね」 と、見知らぬ老婦人から声がかかった。
私たちを時々見ているとのことだが、このような声掛けは年に数回いただいているが、いずれも女性からだ。
私が妻の左手を握って歩いている姿が、人によっては羨ましい気持ちになるのかもしれない。
「それには訳が?」 と、私の言い訳などはどうでもいいようだが、その老婦人のご主人さまは数年前に亡くなっているとのことだから、独り身からすれば私たちの歩く姿に興味を持つこともあるのだろう。
だが人間は見られていないようでも、必ず見ている人がいるから、亡き母が口癖のように言っていた 「誰が見ていないようでも悪い事をしてはいけないよ」 の言葉を想い出す。
今日は秋晴れの快晴。気温はあまり高くないが、歩くには絶好の雰囲気だ。その老婦人も毎日川沿いを歩いているようだから、また逢うこともあるだろう。
空堀川は先月中旬頃より、水の流れが続いている。雨も降らないのにこの流れ、何処かの施設でコントロールしているに違いない。
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