Mを乗せたDSの車が見えなくなるまで見送ってから、間もなく私は家を出て歩き始めた。
独り散歩の時は空堀川沿いから西武池袋線・秋津駅、JR武蔵野線・新秋津駅前を通るコースを歩くことにしている。
このコースは約一時間かかるが、私にとっては精一杯の歩行数でもある。
今日も散歩が終って庭に停めてある車を見て思わず 「しまったあ~ エンジン切るのを忘れたあ~」 と自分の物忘れに呆れてしまった。
それには次ぎのような経緯があった。
今の生活環境では車を利用することはあまりなく、週によっては一回も乗らないこともある。
Mが元気ならとっくに運転免許証を返納し、車も処分したかもしれないが、Mの緊急事態に備えているような車の必要度だ。
機械物は使わないと自然劣化などが進むから、時々はやはり車を走らすことも必要なのは判っているが、どうしても車を動かず機会が減ってしまう。
特に冬場などはバッテリーの自然放電などもあって、動かさない車はいろいろとトラブルが起こるようだが、今は特に不具合は起きていない。
だが乗らなくても時々は始動してエンジンを暖めるように心掛けているので、今朝もMがDSへ行く少し前にエンジンを始動した。
いつもなら切り忘れが無いように10分間のタイマーをセットするのだが、今日はそれを忘れてしまった。
レシプロエンジンは始動直後はエンジン音も高いが、温まるとエンジン音は静かになる。そのため車の傍を通ってもエンジン音に気付かないほどに安定する。
その静けさに騙されて私は散歩に出掛けてしまったと言う訳です。
だから帰った時に車を見て 「エンジン切り忘れ」 を想い出したトンマな私でした。結局、約一時間エンジンはアイドリング運転を続けていたのです。
エンジンは暖機もされて静かに回り続けていたが、永いこと車を利用していたが、このように長時間アイドリング運転したのは始めてでした。
でも近場の散歩で良かったと思ったが、もし、遠くへ出掛けて気付いたらどうなるか? とんだハプニングでした。
今、空堀川沿いの民家で一番元気に咲いているのはロウバイの花です。
午後からは曇ってしまったが、散歩の時は晴れていたので、民家のロウバイが冬の青空に映えて見事でした。
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