私はMが元気な頃、テレビは夕食後に好きな番組をちょっと見るだけのことで、日中テレビを見続けている高齢者のことを聞くと違和感を感じた勝手な男だった。
だがMを介護するようになってからは私もその違和感を感じた 「テレビ友の会」 の会員になってしまた。
終日Mを介護する中ではテレビを見るのは大切な時間となり、有り余る時間を過ごすには格好の道具となってしまった。
だが 「テレビを見る」 と言っても終日見ている訳でもなく、多くの時間は童謡や歌謡曲を聴くのがメインとなっていた。
私たちは演歌が好きな世代だから、歌番組は録画して再生して聴くのも楽しみの一つだったので、そのためテレビはブルーレイ内蔵型を求めたが、ここに転居してから購入したのでもう11年もお世話になっていた。
そのテレビも7月半ば頃からは、リモコンでチャンネルを切り替えてもすぐに番組が表示されず、一瞬真っ黒い画面となり20~30秒経たないと表示されないようになってしまった。
懇意にしている電器屋さんに事情を話すと 「そのタイプのテレビはもう部品もありません。修理できるかどうかは判りません?」 とのことだった。
11年も使えばもう元は取ったと私も思っていたので、もう交換の時期だと考え、その電器屋さんに見積もりを頼んだ。
今は4Kとか8Kテレビの時代でもあるが、我が家のように狭い部屋で見るにはまたハイビジョン型のテレビで充分だと考えたが、同時にブルーレイ内蔵型のテレビを所望しての見積もりを頼んだ。
すぐに見積書が届いたが、希望したシャープ製のテレビでは内蔵型は無く、ブルーレイレコーダーは外付けタイプが見積もられていた。
結局、カラーテレビは32型のシャープ製、ブルーレイレコーダー (二番組同時録画可能で容量は500GB) もシャープ製の外付けタイプを購入することにした。
私たちにすれば過ぎたる仕様のテレビだが、昨日午後据え付けが完了、新しいテレビを見るのも楽しみになった。
レコーダーとの接続も簡単で、今までに録画したCDも再生できるし、パソコンのように内蔵されたHDDにも録画できるので、今まで以上に録画、再生も簡単に操作できるようだ。
我が家では政府から官給された 「特別定額給付金」 はこのような経緯でテレビとレコーダーに化けてしまいました。
|