あれれ、この写真、福島県天栄村の明神瀧です。私が現地まで行って御鍋神社の参拝と共に手を合わせて撮った写真です。瀧の岩に田心姫が宿っているとされています。瀬織津姫が祀られているとの伝承もあります。本文とは何の関係も無い訳ではありませんけど、今回はスルーでお願いします。間違って貼っちゃいましたので。
それではここからが本題です。
妖怪・手長足長。定説では奇稲田姫の両親である足名稚命・手名稚命と言われてます。日本書紀では脚摩乳尊・手摩乳尊ですね。
処で知ってました? 「みこと」は古事記では「命」。日本書紀では「尊」と表記するの。知らなかったでしょう? 私は知ってましたよ、ずっーと昔から。因みに足名稚命・手名稚命は古事記での表記となります。
じゃ何故今まで言わなかったかと言うと、ごっちゃになって何が何だか判らなくなるからです。否、もう判らなくなっています。いちいち調べるのも大変です。罰当たりですけど。
私も過去の記事を読んだら間違った表記していると思います。御免なさいね。神様も大変申し訳ございません。私は「命、尊」よりも「神」と付けた方がよいと思いますが、今後は出来るだけ調べて書きたいと思います。
話は最初から脱線しました。手長足長に戻します。
脚摩乳尊・手摩乳尊の意味をですが、発音からですが「子供を脚でなでる、手でなでる様に大切に育てる」、亦は「足を撫でる、手を撫でる」意味と考えられます。子供は奇稲田姫たち八人姉妹となりますね。七名は八岐大蛇の生贄にされちゃいましたが。大切に育てた脚摩乳尊・手摩乳尊が大変気の毒です。
古事記表記の足名稚命・手名稚命の場合は、発音から「足が無い、手が無い」となります。
「乳・稚」の意味ですが、発音の「ち」で考えますと「蛇」となります。蛇は手も足も無いから蛇そのものを意味する。つまり「足が無い蛇、手が無い蛇」です。
でも、蛇は元々手足が無いのに「足が無い蛇、手が無い蛇」って表記するのって変だと思いませんか。手足が無いのだから名前に手足を入れる必要は無い筈ですよね。
手名稚命・足名稚命の親は大山祇神。山神は山の形からしてもトグロを巻いた蛇です。「オオヤマツミ」の発音からも「大きな山の蛇」を意味します。蛇の子供は蛇。手名稚命・足名稚命は蛇神なのは間違いない。それなのに「手足」を印象付けている。これには裏の意味が隠されているのではないでしょうか。
ここで問題です。何故、手名稚命・足名稚命は蛇神なのに、八岐大蛇に大切な娘を生贄に捧げなければならなかったのか。蛇対蛇。同じ一族の可能性があるのに何故なのでしょうか。
何故か東京都と埼玉県を中心に氷川神社多数建立されています。200社程あるらしいです。この氷川神社の「氷川」ですが、出雲の斐伊川から来ているのは間違いないと思います。話によると斐伊川は暴れ川で八つくらい支流があります。
この斐伊川が八岐大蛇であるとする説が有ります。八つ支流がある暴れ川が八岐大蛇だと言うのです。
この川が度々決壊して人命を奪っていた。その為に手名稚命夫婦の娘達を毎年??一人づつ生贄にしていた。そこにスサノオ尊がやって来て斐伊川の治水工事をした。斐伊川は暴れ川ではなくなった。それで最後の奇稲田姫を生贄にせずにすみ、奇稲田姫とスサノオ尊は結ばれた。目出度し、目出度し。
それがスサノオ尊の八岐大蛇退治伝説の真相であるとした説です。これはある程度納得出来る説だと思います。
続く。