諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

手長足長と八岐大蛇の共通点。そして猿田彦尊。その3

2016年01月14日 20時29分31秒 | 神道

続きです。

話を八塩折之酒に戻します。この酒は誰が造ったのか。

葡萄は糖分があります。故に自然に発酵します。しかし、米の場合はそうは行かない。酵母菌が必要です。その酵母菌をどこから持って来たのか。

その答えは唾液です。昔の日本酒は米を噛み砕いて唾液の菌で酵母を造っていたのです。

昔、「はじめ人間ギャートルズ」と言う漫画がありましたが、あれに出てきた猿に葡萄を食わせて吐き出せて造っていた猿酒の人間版と言って良いと思います。噛酒と言うみたいです。

そして誰が噛酒を造っていたか。それは巫女です。日本酒といえば杜氏。杜氏は男と思いがちですが、「夏子の酒」みたいに神の巫女が米を噛んで日本酒を造っていたのです。

そうすると手名稚命・足名稚命、スサノオ命、奇稲田姫の内、誰が八塩折之酒を造ったがはお分かりだと思います。女神の手名稚命か奇稲田姫の二神か、そのどちらかでしょうね。

 日本神話で酒の神と言うと松尾様と呼ばれている大山咋主、別名・酒解神と呼ばれる大山祇神、酒解子神のコノハナサクヤ姫の三神が挙げられます。

このうち大山祇神はコノハナサクヤ姫とニニギ命の婚礼がきまり酒をふるまっただけで、酒を造ったと言う話は伝わっていません。それに正妻では無いと思いますが、内縁の妻として鹿屋野比売神がいます。この鹿屋野比売、タバコと漬物の神です。

ご存知でしょうか、タバコって発酵させて作るって。勿論、漬物も発酵食品です。つまり鹿屋野比売は発酵の女神??と言えます。そして酒も発酵させて造る。だとしたら大山祇神がふるまった酒は発酵の女神の子、そして酒解子神と言われるコノハナサクヤ姫が造ったのではないでしょうか。チョット苦しいですけど。

そしてコノハナサクヤ姫の姉妹はコノハナチル姫、岩長姫、そして手名稚命。流石にこの四姉妹は同神とは言いませんが、八塩折之酒を造ったとすれば奇稲田姫よりも手名稚命の可能性の方が高い筈です。酒の神の姉妹なのですから。

ここでまたまた疑問です。稲を出雲に初めて持って来たスサノオ命ではありますが、何故に八岐大蛇は酒に弱い事を知っていたのかです。これは不思議です。稲より先に日本酒が存在していたとは考えられませんので。

っと言う事は八岐大蛇はワインを飲んでいたとなりますが、うーん、まさかねぇー。ちょっとイメージに合いません。どうなっているのでしょう。

逆に酒解神の大山祇神は山神。つまり蛇神。その娘の手名稚命も山神の娘だから蛇神の系列。そして酒解神の娘だから酒の造り方も知っていた。もしかしたら酒も好きだった。

つまり八岐大蛇の正体は、手名稚命・足名稚命夫婦、もしくは八岐大蛇の生贄になった奇稲田姫たち八名の姉妹だったのではないでしょうか。

 

続く。

 

 

コメント (1)
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