諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

三菱自動車の燃費データー不正問題を考察する。その2

2016年05月03日 01時38分01秒 | 政治・経済

続いて行きます。

三菱自動車は以前にもタイヤが外れ人を死傷される事件を起こしています。クレーム隠しもしています。それなのに今度は燃費データーの改ざんをした。何故懲りずにやってしまったのか。

一番は会社のキャパ以上に無理をし過ぎた事が原因だと思います。

昔はフルライン4WD、フルラインターボ。現在は電気自動車、クリーンディーゼル、プラグインハイブリッド。常に時代をリードして市場に新技術を導入し続けてきてます。昔、「技術の日産」なんてコマーシャルがありますが、本当に技術のあるのは三菱だと思います。

以前はトヨタ、日産に次いで国内3位の自動車メーカーでした。技術はトップクラスと言って良い。そしてその表れが一斉を風靡したフルライン直噴エンジン。GDIです。私は驚きましたよ、こんな低燃費で高性能の凄いエンジンをほぼ全車種に導入したのですから。

でも、それが仇となりました。GDIエンジンは現在の直噴エンジンよりも設計上は進歩したものです。リーンバーンシステムを導入していましたので。しかしそれが仇となりました。

直噴+リーンバーンエンジンは煤が発生しやすいのです。その煤がエンジン内部に詰まり燃費は悪化。走行中でもプラグに煤が被りエンジンがストップする等のトラブルが多発。もうえらい騒ぎになりました。

それで信用は地に落ちた。タイヤが外れただけでなく、三菱の大半を占めるGDIエンジン搭載車にもクレームが殺到したのですから。

これは三菱自動車にとって致命的になりました。日本でのシェアは急低下。ライバルのホンダ、マツダの後塵を浴びるどころか、軽自動車が主力のメーカーにも抜かれる体たらくに。こうなるともう日本よりも海外での販売に注力せざる負えない。国内向け自動車の開発費も減らす方針を採るしかなくなった。

極論、EKワゴンの開発費も縮小せざる負えない。つまりエンジンは新開発せずに先代のエンジンを流用せざる負えなくなった。

詳しく調べた訳ではないですが、同じエンジンを積んだミッドシップレイアウト軽自動車のアイが現行EKワゴンの8年前に出ています。そんな古いエンジンではライバル車には勝てん。そんな事は百も承知。それでも出さくてはならない。ライバル車並の燃費を示さなければならない。これはキツイと思いますわ。

現に私の友人が三菱アイのターボ車を所有していたのですが、10.15モードの燃費が18~19キロ。街中では11キロ程度しか走らなかったそうです。それをどうして現行EKワゴンがJC08燃費25.8~30キロに向上したのか。

多分、苦肉の策で徹底的に省エネに振った。その為に中々パワーが出ない設定とするしかなかった。それでもライバル車に燃費で負ける。それで燃費のデーターを改ざんしたのでは無いでしょうか。

それが逆に災いとなった。 燃費職人のドライバーの様に運転できないユーザーは遅すぎると感じ過剰にアクセルを踏む。丁重な省エネ運転ならボチボチ燃費が良いが、普通に運転すれば逆に燃費が通常よりも悪くなる。余りにもJC08燃費と乖離がある。そしてそのクレームが続出した。そんなところではないでしょうか。

 

続く。

 

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