「とんでもないお題を書いちゃったなぁー」と思いながら続きです。
話はチョット脱線しますが、宗教も人気商売です。昔からです。
ライバルの宗教同士で信者獲得合戦をします。それでより信者に媚びて教えが変化したり、分離したり、良いとこ取りの宗教が誕生したり、時の権力者に利用されるのが目的で、信仰を変化させたりします。
私が宗教に否定的な点はそこにあります。本当はね、私も身の不運さを主イエスキリストやお釈迦様に何とかして貰いたかったのです。
でも、キリスト教も仏教も結果的に不幸になっている人が多い。矛盾している部分がある。だから主張しない神道に惹かれるのかも知れないです。神道で命を落とした人ってあんまり聞いた事が無いですし。
「第二次世界大戦はどうだ。日本の天皇は神道の現人神じゃないのか?」と思われますが、昭和天皇は神ではなくて人間です。ジャンルで考えると軍人に入ると思います。何たって10歳から軍人としての英才教育を受けています。そして軍事的な発言もしています。それで命を落とした兵士もいる筈です。
考えてみると軍人として教育された天皇は、昭和天皇だけかも知れませんね。明治天皇も大正天皇もそんな教育受けてませんし。応神天皇まで遡らないと断言は出来ませんが、天皇家史上初かも知れません。
そして第二次世界大戦で日本は敗戦。もう二度と天皇は軍事に関わっちゃダメです。もし再び関わったら天皇家は無くなると私は思いますね。
それは兎も角、仏教には地獄が有ります。神道では黄泉の国、根の国が有ります。どちらも死者の国には変わりは無いですけど、地獄と黄泉の国、根の国は全然違います。もし根の国が地獄でしたら、スサノオ命だって行きたがらないと思いますし。
それと私、地獄が創造された経歴を知ってます。その経緯を知れば地獄なんて信じられません。馬鹿馬鹿しいです。
日本の地獄が創造された経緯は、中国での十王経からです。十王経は元々、道教から来ています。道教は簡単に言うと楽に楽しく永遠に生きたい。だから仙人になりたい。その仙人になるための教えです。
そして唐の時代の道明和上と言う仙人??が何故か冥界に行ってみたら、十人の王が死者を裁判していた。それが十王経の始まり。そしてインドでは閻魔大王が冥界で死者を裁いている。それがごっちゃになった感じです。
どうも三蔵法師がインドに行って来て、仏教の地獄説を中国に持って来た。人気となった。道教の人達はそれに嫉妬し、十王経と地獄説をミックスして、これでもかと言う位おどろおどろしい冥界を描いた。それが現在の日本の地獄思想誕生の経緯です。
詳しく説明すると地獄説ミックス型の十王経は、秦広王、初江王、宋帝王、五官王、閻魔王、変成王、泰山府君、平等王、都市王、五道転輪王の十王が冥界の亡者を裁きます。
絵巻を見ると閻魔王が「お前らぁー、全員、地獄に落としてやるっー」とでも言ってる様な苦虫潰した顔してます。残りの王は「どうしたもんかなぁー」と思案している様な表情です。
十王経は、死者が死んで初七日に秦広王の庁に連れ出され取調べられる。次いで二十七日、三十七日、四十七日、五十七日、六十七日、七十七日、百か日、一周年、三周年にそれぞれの王の庁に移動し生前の裁きを受け、その罪に応じて来世の生所が決まります。
そこに三蔵法師がインドから仏教を持って来で大人気になった。特に地獄説が人々の関心を集めた。それで宋の時代の沙門蔵川と言う人が、負けてはならじと十王経に地獄説を取り入れた。
仏教の地獄説には負けない。人々を徹底的に驚かせてやる。究極の陰惨を呈してやる。
地獄説は等活、黒縄、衆合、叫喚、大叫喚、焦熱、大焦熱、無間の八つの地獄。
だったらこっちは等活大地獄、黒縄大地獄、衆合大地獄、叫喚地獄、大叫喚地獄、熱悩大地獄、大熱悩大地獄、阿鼻大地獄で勝負だ。徹底的にやってやるって感じですかね。
そして十王経にも地蔵菩薩が出てきます。これも仏教の地蔵本願経からのパクリです。信心深い少女が、自分の母親の地獄での生き様に発奮し、修行を積んで地蔵菩薩になったのです。
地蔵菩薩は地獄に落ちた一切の霊魂を蘇生させる為に努力する存在です。これが十王経の全てです。閻魔王が怒り、他の十王は思案、そして地蔵菩薩は守護を意味しているのでしょうね。
さて、気が付きましたでしょうか。私が瀬織津姫は日本オリジナルの女神であると言った意味が。勿論、当て付けと言いますか、こじ付けレベルなのですけど。
答えは次までに考えてみてください。
続く。