諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

或るリクルーターの懺悔。その2

2019年02月24日 23時09分30秒 | 人生
続きです。

そう言う訳でリクルーターをしなければならない。しょうがないから母校のゼミの先生を尋ねる。

ゼミの内容は戦時中の基幹産業であった絹繊維について。テキストは笑っちゃいますが「女工哀史」。つまり「あゝ、野麦峠」の文庫本です。映画になったヤツです。

この「女工哀史」って、映画の様なストーリーが書かれていると誰もが考えるでしょうけど、完全な資料集です。確かに大学のテキストとして通用します。

ちょっとだけお話ししますと当時の絹織物の女工さんは人気の職業で、腕が良いと1年で二階建ての家が一軒、平屋なら二軒も建てられたそうです。大金持ちです。

つまり「あゝ野麦峠」は盛り過ぎです。苦労した人はいたでしょうけど、当時の皆さんは苦労した人が大多数でしたので、なんだかなぁーって事です。

因みに仙台市の片平に藤坂神社(藤坂織姫神社)が鎮座していますが、そこは織物の街で広瀬川の水流を使った日本初の水力発電所があり、織物工場へ電力を供給していました。だから仙台は織姫・彦星の七夕の街なのです。

織物の女工さんたちから織物の神として信仰を集めていた。その織物の神とは・・・・・・。
近隣に桜岡大神宮と仙台大神宮が鎮座している。共に天照大神が祀られている。それで察して頂きたいと思います。

話を戻します。ゼミの先生に学生の斡旋を頼みます。先生は私の事はあんまり印象が無かったみたいです。私も興味のあるゼミではなかったが、単位が取りやすいと聞いて入ったのです。単位が取れればそれで良いのです。

さて次は就職課にでも行ってみっか。

去年まで私も就職課に入り浸っていた。第一志望はヤマハ発動機。浜松まで試験を受けに行ったが学科で不合格だった。

ノエビア化粧品も当時バリーマニロウがCMをしていた。中高大と男子校だったので、華やかな女性の活躍する会社で働きたいと思ったが不採用。

フルベール化粧品とオッペン化粧品には内定をもらったが、考えてみたら女性に化粧品を売り込むって私に出来る訳がない。内定を断った。

そして務まるとは思わなかったが、イチかバチかで〇〇〇証券に決めた。失敗だった。その失敗した会社のリクルーターをする。これって人としてどうなのだろう。

資料を読んでいる学生名刺を渡してに声をかける。

学生はチョットいっちゃている感じ。見るからに就職出来そうもないタイプ。冴えない男。

私は「証券会社に興味はありませんか。今、伸びてますよ。ボーナスも高い。3年目で主任になればボーナスは210~270万円。年間で500万円のボーナスだよ」と声を掛ける。

冴えない学生は「僕は長銀志望なので証券には興味ありません」と言い放つ。

なに、長銀? 朝鮮銀行ではなく長期信用銀行の事か。嘘だろ。うちの大学で入れる訳ないだろ。お前は東北大生か。

冴えない学生は私に名刺を返す。「長銀一本槍で行来ますので」と言いながら。

馬鹿だなぁーコイッ。学院で入ったヤツなんていない筈だぞ。仮に入社したとしても一番ビリの立場。噛ませ犬だ。交渉力も知識も常識も無い君に何が出来るのか。

結果、長銀もその数年後に経営破綻し、ファンドの傘下に入り新生銀行として小さな店舗で再スタートしています。長銀に入社したとしても直ぐにリストラされていた筈。向いていないよ。彼は常識も知識も無い。自分の事も分かってないのだから。


続く。

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