続きです。
そのプロボックス・サクシードにも欠点はあります。やっぱり天井が低いのです。
私のアリオンはボリュームのあるシートなので、其れを畳むと天井までの高さは80cm台。胴長の私では間違いなく頭がぶつかります。首を横に曲げないと無理。事実上座れません。
プロボックス・サクシードの場合は後席がペッタンコの薄々シートなので、それを畳んでも天井までの高さは95cm前後ある。ギリギリ座る事が出来る。
でもねぇー、やっぱり開放感が無いですよね。座りながらチョッと背伸びをすると頭が天井にぶつかりますから。
だからなのです。次期プロボックス・サクシードにハイルーフ仕様も出して欲しいのです。
この手のクルマは、フルゴネットタイプと呼ばれています。ルノー・カングーがそれです。
でもカングーは車幅が183cmもある。私の運転技術ではでか過ぎて無理。
その前の小カングーと呼ばれているカングー1は車幅が167cmなのでその点は良いのですが、全長は確か403.5cmだったでしようか。
この長さだと荷台のスペースは180cmを切ると思います。165cmはあると思うのですが、身長165cmの私でも脚を伸ばして寝ますから、足がぶつかっちゃいます。眠りが妨げられます。これはチョッと小さ過ぎる。
それ以上に外国車は故障の不安がある。メカ音痴の私には維持するのは無理。お金もかかるだろうし。
実は私の憧れは日産のAD-MAXでした。エスカルゴもそうですが、あの当時の日産はクルマの魅力でトヨタを上回っていた。
AD-MAXは2ドアのバンなので、「チョッと不便かな」とは思うのですが、あのスタイリングはカッコイイ。後ろの窓は横にスライドして開ける。うーん、カッコイイ。天井横にもガラス窓がある。後ろの荷台は観音開きのドア。もうカッコ良すぎです。
でも、当時のカローラバン・ハイルーフ仕様も力が入っている。質感では負けていない。チョッと迷いますが、やっぱり4ドアの方が便利なので家族がいるのであればカローラバン・ハイルーフ仕様の方が良いと思います。私もそっちを選びます。
さて、プロボックス・サクシードのハイルーフ仕様ですが、当然、天井がオリジナルよりも15cm以上は高くなると思います。
それなら頭も天井にぶつからないし、開放感もある。テーブルを置いて座って本も読めるし、料理だって出来る。空力もボチボチなので、走行性能も差ほど問題は無い。
そして4ナンバー車。商用車と言う点も利点です。
商用車は、通常の乗用車の2倍の耐久性を持たせて設計していると聞いています。ボルトも太いのを多用しているし、ボディ剛性も高い。
室内も鉄板むき出しだったりするので、マグネットのフックが使える。フックが使えると車中泊は充実します。室内で洗濯物も乾せますし。
それと昔の手動の窓が選べる。これ、重要です。
夏は暑いので窓を全開して寝ますが、エンジンを始動しなければ窓が開かないパワーウインドーは不便極まりない。
夜中寒くなっても運転席に移動してエンジンをつけなければ窓を閉められないなんて本当に不便。パワーウインドーなんか要らないよ。
そして豪華な装備は付いていない。必要ないものは要らない。壊れる原因になるものは最小限度にして欲しい。私は走れて寝れて壊れず、チョッと天井が高ければそれで十分です。その方が価格も安いでしょうし。
必要最低限の装備なので車体も軽い。だから荷物を運ぶ為のローギアードでも燃費も良い。
欠点はあります。4ナンバー車ですから1年車検です。これは4ナンバー車の最大のデメリットでしょうね。
でも、車検費用は軽自動車には敵わないが、リッターカーよりも断然安い。壊れる部分が少ないから、ユーサー車検も手軽に出来る。その点は魅力です。
其れと後席はペッタンコなので、長時間座るのはキツイ。でもハイルーフ車にすれば、ボリュームのある後席を畳んでも天井にはまだ余裕がある筈。そこはちゃんと作って欲しい。それとフットレストも忘れずに。
その対応が出来るのであれば、車中泊仕様としてプロボックス・サクシードは選択肢に十分入ります。
案外、合理的でファニーでカッコ良いし、便利なので、一般のユーザーにも人気に成るかも知れんです。
もう日産はこんなクルマは造れないでしょうが、トヨタなら出来る。
是非、造って欲しい。ハイルーフ仕様を。フルゴネットタイプを。
ではでは。