諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

瀬織津姫も鬼渡神もロクでなしで、ロクなもんじゃない!?

2021年01月29日 10時47分40秒 | 瀬織津姫
掴みはOKだったでしようか。

「何て罰当たりな事を言うのだ。ロクなもんじゃないのはお前だ」と言いたいところでしょうが、「ロクなもんじゃない、ロクでなし」の意味は、本来は違うのであります。

「ロクなもんじゃない、ロクでなし」は「大したことない、まともじゃない」と訳されています。

そして「ロクなもんじゃない。ロクでなし」の「ロク」は「碌」の字が宛てられている。この碌とは一体どう言う意味なのか。

実は「陸(りく)」と同意語です。でも「陸でなし、陸なもんじゃない」って、どう言う意味か分からんでしょ。

一般的には「陸=なだらか」と訳されているみたいです。つまり「陸なもんじゃない」は「なだらかじゃない。平坦じゃない」。つまり「平坦じゃ無い者」、「癖がある者」、「どうしようもない者」、「駄目な者」と訳すみたいです。

でも本来は違う。陸には山がある。山は平坦ではない。つまり「陸なもんじない者」は平坦な陸に住めない人。平坦でない山に住む山人を指している。

更に「陸なもんじゃない者」を示せば、妖怪で言えば陸ではない水辺に住む河童。古代の一族で言えば海人族。神で言えば海神を指します。

この海人族ですが迫害されていたみたいで、山の奥地に追い立てられています。つまり山人に変わって行った。

私は以前から「大綿津見神=大山津見神」であると語っておりますが、それは海神を信仰する海人族が迫害され、山に追い立てられ、信仰していた海神が山神に変化したと言う事です。

福島県いわき市三和町にある永井神社は海神・大綿津見神を祀っていますが、旧・鬼渡神社である永井神社は山の中にある。

山で海神を祀るって変だとお思いでしょうが、鬼渡の「渡」は川や海を示している。

「綿(わた)=海」。「海を渡る」。「ワタをワタる」。それが山の中にある。海人族が山に追い立てられた事の証明になると思います。

瀬織津姫も鬼渡神も水神であり、川神でもありますが、そのルーツは海にある。

故に「瀬織津姫も鬼渡神も陸でなしで、陸なもんじゃない!?」と言う事です。

海神系である瀬織津姫も鬼渡神も日本古来の国津神ですが、こんな風に蔑む言葉が残っていて、違う意味合いに変化して行ったと言う事ですね。

悲しいかな、悲しいかな。


ではでは。



コメント (2)
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