続きます。
琉球の意味は「藍色の球」。多分、ラピスラズリの玉だと思うのですが、そのまんま地球を意味するのかも知れません。
そして豊玉姫、玉依姫。更に大綿津見神は山幸彦にシオミチの珠、シオヒの珠を渡した。シオミチ、シオヒの「シオ」は「鹽」です。塩の珠を山幸彦に渡した。
鹽は海。海の珠。そう考えれば琉球をイメージします。藍色の球と言う意味なのですから。
琉球は玉の国。だからこそ豊玉姫、玉依姫の出身地は琉球なのではないか。
出雲では琉球から海を照らしてやって来る背黒海蛇を神の使いとして崇めている。日本の地主神のルーツは琉球と考えられる。
琉球の道祖神はサダル神。杖を突いた老婆の姿をしている。道祖神だから導きの神である。私は猿田彦尊だけではなく、アメノウズメ、阿須波神・波比岐神、そしてお地蔵様や瀬織津姫のルーツにもサダル神が存在すると考えています。
そして猿田彦尊は塩土老翁。海幸彦・山幸彦のストーリーで塩稚神が出て来て山幸彦を綿津見神宮に導いた。塩稚神は塩土老翁と考えられます。
でも、朝廷側としては琉球の道祖神をそのまま記紀に記す訳にはいかない。琉球の神に信仰が集まっては不味い。そんな考えから道化じみた猿田彦尊・アメノウズメ尊を登場させたのだと思います。似ても似つかない姿で。
でも、事実に繋がる道は残したい。だから猿田彦尊の鼻の長さを1.10メートルとしたのだと思います。1.10cmの鼻はサダル神が持っている杖と同程度の長さ。そして背黒海蛇もその位の長さでしょうから。
ちょっと話を戻します。
武内宿禰が高良玉垂命と呼ばれた理由ですが、仲哀天皇の時代、祖神である玉垂命から高良山の賊軍をを討てとのご神託があった。それで武内宿禰が兵を率いて高良山の賊軍を討った。そこから武内宿禰は高良玉垂命と呼ばれる様になった模様です。そんな説があります。
そうであるなら、やはり武内宿禰は本来の高良玉垂命ではない。高良の魂を養育・・・・、否、政略者だから鎮魂したことになるのでしょうか。
玉垂命は祖神とされている。誰の祖神なのか。そりゃ仲哀天皇でしょう。
でも、本来の玉垂命が琉球と関連があるのなら、琉球との関連が考えられる高良山の賊軍を討てと言うものだろうか。
記紀は朝廷側の書です。どうしても朝廷優位に書かれているのです。この点をを深く考えねばならないと思います。
続く。