早いような、遅いような。あの日から11年か。
ガッシャン、ガッシャン、バギィー。まだ耳に残っているよ。うちのマンションが半壊した音が。
否、あのバギィーっと言う音は私の心がブチ折れた音でもある。折れた心は未だに治っていないな。
中学三年の時は宮城県沖地震を経験した。自転車で塾に向かっていた時に起きた。
歩いていた人は蹲った。私は自転車だから最初は気が付かなかった。しかし、正面を向いて驚いた。道が波打って向かってきたのだ。道路が波になって私に直撃した。私は自転車ごと飛ばされた。
震度5強と言われているが、とんでもない地震だった。これ以上の地震はないなと思った。
それがそれ以上の地震が来るとは。
悪い時はとことん悪い事が重なる。大地震だけでも大変なのに大津波が来た。しかも福島第一原発が爆発した。
もうね、広島に落ちた原子爆弾の1万倍の放射能とニュースで流れて、もう終わったと思った。死んだと思った。
400年前の伊達政宗の時代にも同規模の大津波が来ている。たった400年前なのにその事はタブー視されていたみたいだ。歴史好きの私が知らなかったのだ。
口を閉ざしていたのだろう。そんな事が知れたら、宮城県、福島県の浜通りの土地の価値が下がるだろうし。
東京電力も怠惰だった。全交流電源が津波で喪失した。これは怠慢だ。400年前にも同規模の津波が来ていたのだから。
それ以前にも大津波が来た。地震による地盤沈下と津波で松島が誕生した。
「松島や、ああ松島や、松島や」なんてくだらない俳句があるが、松島の誕生が大地震だなんて知らなかった。
東日本大震災で知ったが、大抵の神社は津波を免れている。昔の人は神社を死守する為に津波が来ない場所に神社を建立していた。そんな゜大事な事も忘れ去られていた。
今後30年以内に震度7の地震が来る確率は70~80%と言われているが、私は100%間違いなく来ると思っている。仙台にも東京にもだ。
関東大震災は強弱を繰り返して発生している。前回の関東大震災は弱だったのだ。次に来るのが強だ。東日本大震災並みの地震が東京にも来る。東京は埋立地だらけ。とんでもない被害が発生する筈だ。
東日本大震災時、浦安は地盤沈下したが、あんなもんではない。浦安が全滅してもおかしくない程の地盤沈下になる可能性がある。
油断してはいけないのだ。しかし、油断しない生き方をしていると鬱病になってしまう。今の私がそうだ。もう、どうしろとなんか 私には言えない。
人生、楽ありゃ苦もあるさ。苦と楽のメリハリを保って生きて行くのが一番良いのかな。
実は3月11日の今日、欝で大変苦しい。精神安定剤を今日、3度も飲んでフラフラしている。フラフラしている方が鬱の苦しさよりはマシだ。そんな感じで書いている。
それだけ地震が怖いのだ。地震が来るたびに神に祈る。収まりください、収まりくださいと真剣に声を出して祈る。
もう祈るしかない。それが地震なのだと思う。
それにしても不思議だ。私が追っている鬼渡神は地震、大津波、そして疱瘡、つまりコロナや放射能の神なのだ。生と死の境界線の神なのだ。私の人生、鬼渡神に沿って生きている様だ。
不思議だなぁー。分かんないな人生は。
ではでは。