先ずは盆踊りへの疑問なのですが、何で盆踊りは浴衣を着なければならないのでしょう。
「盆は真夏で暑いから、浴衣は涼しいから・・・」、それが正解なのかも知れませんが、どうも引っかかっていたんです、浴衣に。
浴衣と言うと現代ではバスローブみたいなものでしょうか。ネグリジェやパジャマと言えるかも。そんな姿で盆踊りを踊って、亡くなったご先祖様をお迎えする。それがどうも腑に落ちない。
ご先祖様をお迎えするのであれば、喪服の方が宜しいのではないでしょうか。本来の盆踊りは墓場で踊っていたみたいだし。浴衣で盆踊りを踊るって、ご先祖様に対して大変失礼なのではないでしょうか。
浴衣は湯上りに着るから浴衣です。風呂に入った後に何で盆踊りを踊るのでしょう。真夏に踊ったらそりゃ汗をかく。また風呂に入らねばならん。何で浴衣で盆踊りなのだろう。
ここでピンと来たのが瀬織津姫です。瀬織津姫は大嘗祭での神事で、お湯殿で天皇の衣類を脱がせる事で祓い清める「御湯殿の上の女房」のモデルとされている。これが関係しているのではないか。
お盆だから仏教の行事であるが、日本での仏教は神道が木の幹だとしたら仏教は枝。人々は葉の様なものです。神仏習合の時代もあった。共通性は確実にある。
盆踊りは元々は墓場で踊られていた。お盆に帰ってくるご先祖たちを喜ばせる為。だからお風呂に入って身を清めて浴衣で踊る。
しかし、死者は穢れ。踊る者たちも死者と接する事で穢れる。その穢れは浴衣に集約される。踊って汗をかいて穢れた浴衣をお湯殿で脱ぐ。その行為は「御湯殿の上の女房」の祓い清めと同じ。ルーツは瀬織津姫の祓い清め。
奪衣婆は三途の川で死者の衣類を剥ぐ事で罪の重さを探る。しかし、元々は「水の女、祓いの女」と呼ばれていた人間の女性たちが、川での祓い清めの手伝いとして脱衣の手伝いをしていた。それが瀬織津姫のルーツともされる。
これらの考えが浴衣で踊る盆踊り根底に流れているのではないか。
何となくですが、そんなふうに想っているのですが、どんなもんでしょう。
何故、盆踊りは浴衣で踊るのかネットでは調べられなかったので、私なりに無い知恵絞って考えてみました。
また考えが及んだら書きたいと思いますが、これが今の私の精一杯です。
ではでは。