ドローンの活用について掲載(1月8日)したばかりですが、既にアメリカではドローンの軍事目的での使用が進んでいます。
予想はしていましたが、研究は遠い昔の話でした。
http://blog.goo.ne.jp/nobunobu5220141001/e/7fc1fd2a83b5b65fff4a62e8bee724bd
<米国防総省>超小型ドローンで偵察飛行へ 1000機予定
【ワシントン会川晴之】米国防総省は9日、全長約16センチの超小型ドローン(無人機)を開発し、103機で編隊飛行する実験に成功したと発表した。
低空での偵察飛行などに投入する計画で、カーター国防長官は「敵に一歩先んじる最先端の技術革新だ」と高く評価した。
今年中に1000機を製造し、次世代機の開発にも取り組む予定だ。
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実験は昨年10月、カリフォルニア州で実施された。3機のFA18戦闘攻撃機が103機のドローンを投下、ドローンが編隊を組み飛行することに成功した。
人工知能(AI)などを活用した新型ハイテク兵器を開発するため2012年に発足した戦略能力研究室(SCO)と空軍が、マサチューセッツ工科大学が13年に開発したドローンをもとに共同開発した。全長約16センチ、翼幅約30センチ、重量は290グラムで、最高速度は時速111キロに達する。航空機から投下するだけではなく、海上艦船や地上からの離陸も可能という。
オペレーターが指示した目的地に向け飛行するが、経路はドローン自身が最適の解答を見つけて判断する。
またドローン同士が相互に連絡を取り合う能力もあり、編隊飛行ができる。
【ことば】ドローン
無線などの遠隔操作で飛ぶ小型無人機の通称。米軍が冷戦終了後に安価な軍事手段として開発を強化し、現在は農業や測量、警備など民間の幅広い分野でも活用が進む。「drone(ドローン)」は英語で雄のハチや、ハチが「ブーン」と鳴らす羽音を意味する。
編隊飛行の動画(いつまで掲載されるかは不明です)
2km離れた標的を操作不能に──対ドローン新兵器の威力
ドローンの販売は毎年増加しており、販売数は2015年からの6年間で10倍になるという推測もある。
同時に、ドローンが犯罪やテロに利用される可能性も高まっている。
イラクでは、IS(Islamic State)が市販のドローンを改造し、手榴弾を運んで空から落とすことに成功していると報じられている。
ドローンが航空機と「意図的な」ニアミスを起こしたという事件も各地で多発している。
【ドローンによる「意図的な」旅客機ニアミス事件が多発】
そうしたなかで、各種の「アンチドローン」技術の開発が進められている。
最新のアンチドローン技術は、オーストラリアと米国を拠点とするDroneShieldの「ドローンガン」(DroneGun)だ。
重さ6kgのドローンガンは、2kmの距離内にあるドローンに電磁ノイズを照射して飛行不能にしてしまうという。
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ドローンガンの目的は、爆発物や武器を搭載したドローンから人々を守り、安全に着陸させることにある。
製品パンフレットによると、ドローンガンは、2.4GHzと5.8GHzの妨害電波を利用するという。
GPSをブロックできる技術も搭載している。「通常は、操作してその場に垂直着陸させるほか、出発地点に戻したりすることで、周囲の環境に被害を与えずに爆発物のような搭載物をコントロールすることができます」とDroneShieldはウェブサイトで書いている。
ドローンをとらえるために網を使うシステムもある。ミシガン工科大学の研究チームは最近、網を装備したドローンを開発した(関連記事)。また、OpenWorks Engineeringの「SkyWall100」は、圧縮空気を利用してドローンに向けて網を発射するものだ。