安東伸昭ブログ

安東伸昭の行動日記

2017ユーキャン新語・流行語大賞

2017年11月10日 | 振り返り
平成29年11月10日

年末恒例「2017 ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識選)の候補30語が9日、同賞の事務局から発表された。
今年は史上最年少プロ棋士の藤井聡太四段(15)が公式戦デビュー29連勝の新記録を樹立し、将棋界に脚光。将棋関連から「藤井フィーバー」「ひふみん」がノミネート。
将棋界初の年間大賞を狙う。
芸能関連からは「空前絶後の」「35億」、スポーツ関連からは「9・98(10秒の壁)、政治関連からは「忖度(そんたく)」「ちーがーうーだーろー!」「魔の2回生」、インターネット関連からは「インスタ映え」「フェイクニュース」「ユーチューバー」などが選ばれた。
今年の傾向について、同賞の事務局は「言葉そのものに勢いがなく、低調な年と言えるのではないか。
息の長い流行語も少なく、事象をそのまま直接的に捉える言葉も多かった」と総括した。
トップテン&年間大賞は12月1日に決まる。

候補の30語は以下の通り(50音順)。
 アウフヘーベン/インスタ映え/うつヌケ/うんこ漢字ドリル/炎上○○/AIスピーカー/9・98(10秒の壁)/共謀罪/GINZA SIX/空前絶後の/けものフレンズ/35億/Jアラート/人生100年時代/睡眠負債/線状降水帯/忖度(そんたく)/ちーがーうーだーろー!/刀剣乱舞/働き方改革/ハンドスピナー/ひふみん/フェイクニュース/藤井フィーバー/プレミアムフライデー/ポスト真実/魔の2回生/○○ファースト/ユーチューバー/ワンオペ育児


 事務局が「その(低調な)中でも、流行語とは言えないが、日本で初めて10秒の壁を破った桐生祥秀選手、29連勝の藤井フィーバーは希望を与えてくれた事象であった」と挙げたのが、藤井四段のフィーバー。
6月26日、公式戦29連勝を達成。勝
敗を速報した後、対局場と中継を結んだNHK「ニュースウオッチ9」(月~金曜後9・00)の平均14・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の高視聴率をマーク。
対局を生中継したインターネットテレビ局「AbemaTV」の視聴数は歴代2位(当時)となる793万9000を記録。
関連グッズも飛ぶように売れるなど、大きな話題を呼んだ。

「ひふみん」は加藤一二三・九段(77)の愛称。
藤井四段の公式戦初対局(昨年12月24日)の相手が加藤九段、記録に残るプロ公式戦最大年齢差(62歳6カ月)の対局だったことから、さらなる注目を集めた。
6月20日の対局に敗れ、現役引退。
もともとフジテレビ「アウト×デラックス」(木曜後11・00)に出演していたが、引退後は芸能事務所ワタナベエンターテインメントに所属。愛らしいキャラクターが人気を博し、テレビ番組やイベントなどから引く手あまたになっている。

 毎年注目の“お笑いギャグ(ネタ)”からは2語。
「空前絶後の」は、お笑い芸人・サンシャイン池崎(36)のハイテンションな自己紹介ネタ「空前絶後の超絶孤高のピン芸人!」。
昨年大みそかの日本テレビ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しSP!絶対に笑ってはいけない科学博士24時」で、俳優の斎藤工(35)が自身の自己紹介ネタを“完コピ”し、一躍スターダムにのし上がった。



 「35億」は、お笑い芸人・ブルゾンちえみ(27)がお笑いコンビ「ブリリアン」と組む「ブルゾンちえみ with B」のネタのワンフレーズ。昨年大みそか深夜~今年元日の日本テレビ「ぐるナイ!おもしろ荘 若手にチャンスを頂戴今年も誰か売れてSP」で優勝し、ブレーク。同局「24時間テレビ40 告白~勇気を出して伝えよう~」(8月26~27日)で。番組史上初の当日発表となったチャリティーマラソンランナーを務め、完走した。

 14年、お笑いコンビ「日本エレキテル連合」の「ダメよ~ダメダメ」以来の年間大賞を目指す。

 昨年の「神ってる」(広島・緒方孝市監督、鈴木誠也外野手)をはじめ、15年「トリプルスリー」(ソフトバンク・柳田悠岐、ヤクルト・山田哲人)、10年「なでしこジャパン」、07年「ハニカミ王子」(ゴルフ・石川遼)などが年間大賞に輝いているスポーツ関連だが、今年は1語にとどまった。9月9日、福井県営陸上競技場で行われた陸上・日本学生対校選手権第2日・男子100メートル決勝に出場した桐生祥秀(21=東洋大)は日本人初の10秒台の壁を破り、9秒98(追い風1・8メートル)をマークした。

 ほかに、森友・加計学園問題からなじみとなり、日常会話の用語になった「忖度(そんたく)」、秘書に対する暴言や暴行が報じられた豊田真由子元衆院議員(43)の怒鳴り声「ちーがーうーだーろー!」など。事務局が「低調な年」としたものの、年間大賞の行方が注目される。

 
 ◆選考委員 姜尚中(東京大学名誉教授)、俵万智(歌人)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)(50音順)、清水均(「現代用語の基礎知識」編集部長)

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岡山で民生委員100年記念大会

2017年11月10日 | 福祉
平成29年11月10日 

岡山で民生委員100年記念大会 住民寄り添い支え合いの輪広げる

民生委員制度100周年を記念した大会が9日、岡山市の岡山シンフォニーホールで開かれた。
地域にきめ細かく配置されたボランティアは大正時代、貧しい人々を救うため岡山県で誕生した「済世顧問」が原点。1世紀たった今も貧困や高齢化など多くの社会課題がある中、委員たちは、身近な“世話役”として住民に寄り添っていくことを誓った。


県内の民生委員ら約2千人が出席。
高齢者やひとり親家庭、生活困窮世帯の支援など委員の役割が増している社会情勢を踏まえ、大会宣言で「地域福祉の先駆けとなった済世顧問制度発祥の地としての誇りを持って、支え合いの輪を広げる」とアピールした。

 厚生労働大臣委嘱の委員は、全国で約23万人(県内約4300人)が活動しているが、なり手不足が課題になっている。
大会ではルーテル学院大(東京)の市川一宏教授=地域福祉学=が講演し「委員の活動に多くの人が関われるよう、地域に応じた取り組みを検討してほしい」と話した。

 済世顧問制度は1917年、当時の笠井信一知事が創設。
顧問は県内各地で疲弊した農村の再生や母子保健、地域医療の充実に努めた。
県民生委員児童委員協議会の高山科子会長は式辞で、地域を支える人材の重要性を唱えた笠井知事の<一村その人を得るならば村は安し>を引用し、「決意を新たに岡山をみんなで元気にしていこう」と呼び掛けた。


関連の安東伸昭ブログ
 民生委員制度の歴史的背景
 山陽新聞の特集記事(さんデジ)をまとめてリンクしています。



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ポスト・トゥルース

2017年11月10日 | 情報
平成29年11月10日 津山朝日新聞

津山朝日新聞の「東西南北」に「ポスト・トゥルース」の掲載がありました。

私は、はじめて聞く言葉です。(遅れている!)



ポスト・トゥルース
世論形成において、客観的な事実より、虚偽であっても個人の感情に訴えるものの方が強い影響力を持つ状況
事実を軽視する社会。
直訳すると「脱・真実」。
英国・オックスフォード英語辞典が「2016 Word Of The Year(2016年を象徴する言葉)」として選んでいる。
16年は、英国のEU離脱(ブレグジット)や米国大統領選でのトランプ勝利など、事前の予想を大きく覆す出来事が相次いだ。
これらの投票において、大手メディアが発信した事実を基にしたニュースよりも、事実誤認や裏付けのない情報を基にしたフェイクニュースの方が多くの人の感情を揺るがし、投票行動を大きく左右したという指摘が出たことなどにより、英国メディアでの「ポスト・トゥルース」の使用頻度は前年の約20倍に増えたという。
フェイクニュースが増えた背景には、既存のメディアに対する信頼度が低下していること、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の普及で簡単かつ急速に情報が拡散しやすい状況になったことなどが挙げられる。

ポスト・トゥルース時代では、これまで以上にメディアリテラシー(情報の真偽を見抜く力)が強く求められるという意見があるが、一方では、事実か虚偽かは重要ではない、虚偽であっても自分に好都合の情報ならそれで良い、などといった風潮が拡大しているという指摘もある。

フェイクニュース
虚偽の情報でつくられたニュースのこと。
主にネット上で発信・拡散されるうその記事を指すが、誹謗(ひぼう)・中傷を目的にした個人発信の投稿などを含む場合もある。
2016年の英国・EU離脱の是非を問う国民投票、及び米国・大統領選の投票では、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通して多くのフェイクニュースが拡散され、投票行動に大きな影響を与えたという批判が出た。

英国の国民投票に関して、EU離脱派が残留派を上回ったが、離脱派が主張していた英国のEUへの週約3億5千万ポンドという負担額が、投票後、半分以下に過ぎないことが分かった。
更に、離脱派の急先鋒ファラージ(英国独立党・党首)が虚偽の数字であることをあっさり認めたことから、離脱賛成に投票した国民からも批判の声が上がった。

米大統領選では、「ローマ法王がトランプ支持を表明した」「ヒラリーが過激派組織IS(イスラム国)に武器を供与した」という明らかなうそのニュースも拡散した。
投票日が近づくにつれフェイクニュースの浸透度は高まり、選挙前3カ月余の集計では、発信された大手ニュース記事の上位20位に計736.7万のエンゲージメント(反応・シェア・コメントなど)があったのに対し、フェイクニュースの上位20位にはそれを上回る約871.1万のエンゲージメントがあったという(米バズフィード社)。

同年11月には、米国の首都ワシントンで、ネット上のデマを信じた男が武装し、ピザ店を脅迫・襲撃するという事件(ピザ・ゲート事件)も起こっている。
12月には、フェイクニュースをうのみにしたパキスタン国防相が、核兵器の使用を示唆するような投稿をTwitter上に流すという騒動も起こった。
日本国内でも4月、熊本地震の発生直後、動物園のライオンが脱走したという偽情報が別の画像と共に拡散。
いたずら気分で投稿したという男性が偽計業務妨害容疑で逮捕されている。

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