日々のパソコン案内板
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私が携わっている繊維の業界・・・本当に苦しい状況に陥っている・・・
先日も、工場との話で・・・
「パートさんを2人ほど辞めてもらった・・・兎に角、今まで俺らがやってきたことを信じなければ・・・」・・・と
これは大げさな話ではなく、本当に生き残る術を見つけ出さなくては・・・という思いで一杯なのです。
そんな中、先日・・・弊社のHPからサンプル依頼を数回受けた大阪の婦人服のメーカーさんが来社された。
お話を伺っていると、「我社はファミリー企業です。飽くまでも国内生産にこだわってやっております」との事
国内にこだわりを持たれているという事に・・・このようなメーカーさんがいらっしゃるということが嬉しかったです。
今後大きな動きは望めない時代・・・中小零細企業のなかで・・・薄利多売形式の商いだけじゃなく
“日本製”という品質にこだわりを見いだし、
他社と違った取り組みをして生き残ろうとする動きが見られるように成ってきた事に嬉しさを感じます。
今日は、このような動きで活動されている京都のデザイナーを紹介している記事を転載してみます。
~以下、7月29日読売新聞朝刊より抜粋~
NINP
一 点 も の 作 り 情 熱 ギ ラ ギ ラ |
自宅兼アトリエのドアを開けると、千鳥格子の布の巻物が目に飛び込んできた。押し入れにも、床にも、さまざまな布地が積まれている。
「単体で見ると悪趣味な感じなのもあるでしょ。でも、別の布との取り合わせがバチッと決まった時の快感がたまらないんです」
京都を拠点とするブランド「
京都市立芸大で広告デザインを学んだが、どこか物足りなくて、独学で服作りを始めた。大学院卒業後は大手アパレルメーカーへ。寝る間も惜しんでデザインしたが、会社が求めるのは売れ筋製品の模倣ばかり。「これ、私じゃなくても出来るよね」。結局、3年半で退社した。
京都に戻り、友人に頼まれてマタニティー服を作ったことがきっかけで、2003年に自分のブランドを作った。
個性的だけど決してとがり過ぎず、こびない女らしさを忘れない――。頭にあるのは、そんなイメージだ。
現在の顧客は30代の働く女性を中心に約20人。シーズンごとに展示会でじっくり希望を聞き、何軒もの生地問屋を回る。そうして厳選した柄を絶妙の配分で会わせる。年に縫いあげる約100着は、ほとんどが1点ものだ。「何を身につけるかは生き方の表現。それをお手伝いするのが私の仕事なんです」
「評価はじわじわと高まり、2年前からは京都造形芸術大で非常勤講師も務める。でも、ブランドを大きくすることは興味はない。
「着る人の顔が見えない服作りは、しんどい。むしろ、どこまで今の規模のままやっていけるか。ビジネスには淡泊でも、服作りにはギラギラしています」
京都には今、こうした独立系ブランドが少しずつ増えている。業界の慣習や利益至上主義から離れ、服へのこだわりだけを突き詰める。厳しい道だが、クリエイターには一つの憧れの形に違いない。
(中井道子)