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昨夜、長姉と電話で話をしていたら、郷里の老母の話になりました・・・
どんな話かといいますと・・・
「〇〇(私の名前なんですが・・・)が大学入試の為に、友達を沢山連れてくるから」・・・と
ご飯を沢山炊いて、部屋にはお布団を敷き詰めていたらしい・・・というのですね・・・
テレビなどで大学のセンター試験のニュースなどを見て私の学生時代の頃と混同していたのでしょうね・・・
ボケ状態と正常状態が交錯しだしたんでしょう・・・
長姉は笑って「ようやく母親らしいことを言ってくれたよね」・・・と・・・
私は老母が次姉の手前、口には出せないけど心の中で私に逢いたがっているんだと分かっているんです・・・
だから、ボケの症状が出た時にこんなことをしたのでしょう。
満97歳になった老母は90歳まで自転車に乗っていました・・・
自転車に乗らなくなってからも、自宅から店まで15分程度歩いて毎日通っているようで、
肉体的な介助はほとんど必要としてないようで安心はしているのですが・・・
認知症の症状は、徐々に・・・徐々に・・・これも致し方のないことです・・・
今朝は、老年栄養学に関しての記事を転載してみようと思います。
~以下、1月15日読売新聞朝刊より抜粋~
老年栄養学
高齢者の特徴を考慮して必要な栄養を分析する「老年栄養学」が注目を集めている。必要な栄養素を十分とることが、健康維持に大きな役割を果たすことがわかってきたからだ。 (館林牧子)
栄養管理と言えば、中高年のメタボ対策が思い浮かぶが、高齢者の生活習慣病の食事指導は少し違う。
多めに食べて介護予防
たんぱく質摂取 十分に 筋トレも有効
例えば、腎臓病のある高齢者が、若い人と同じようにたんぱく質を制限すると、腎臓病が悪化する前に、筋肉が落ちて要介護に陥りやすい。重度の腎臓病患者以外は過度な制限はしない。高血圧の高齢者は塩分を控えた方がよいけれど、薄味にし過ぎてご飯が美味しくなくなり、食欲が落ちるようであれば、多少味が濃くても、食べることを優先する――などだ。国内の75歳以上の高齢者が介護が必要になる要因を分析すると、栄養不足で体が衰える「虚弱(フレイル)」が5割超で、脳卒中などの生活習慣病の3割より多かった。東京大老年病科教授の秋下雅弘さんは「健康に良いと思って中高年と同じような食事制限をすると、栄養不足に陥り、かえって問題が起きることも多い」と説明する。
虚弱を防ぐには、筋肉を保つためのたんぱく質を十分摂取することが大切だ。年を取ると、体重が変わらなくても筋肉が脂肪に置き換わっていく。たんぱく質を有効に取り込む能力も衰える。
葛谷さんによると、健康な成人が1日に必要な最低限のたんぱく質は、体重1㌔・㌘あたり0.9㌘だが、70歳以上だと同1㌘と若干増える。活動的な高齢者では同1.2~1.5㌘必要になる。たんぱく質の中でも、肉、魚、乳製品などの動物性たんぱく質がよい。筋力トレーニングを合わせて行うと、高齢者でも筋力、筋肉量ともに増強できる。
ビタミンやミネラルの摂取も若い時以上に大切になるので、野菜を意識して食べる。同じおかずばかりだと、ビタミンやミネラルが偏るので様々な食品をとるように心がける。配食サービスを利用するのもよい。
歯の治療をしっかり受けて、口から食べられる状態を長く保つ。飲む薬は必要最低限に抑え、薬を飲んで食欲が落ちた、味が変わったなどと感じるようなら医師に相談する。
実は、高齢者で最も長生きなのは小太りの人だ。極度の肥満なら炭水化物や脂質の制限が必要だが、逆に一度に食べられる量が減った人は、間食に市販の栄養補助食品などを食べるのもお勧めだという。
秋下さんは「『年を取ったら粗食がいい』と考えている高齢者もまだ多い。栄養をきちんと取ることが介護予防につながることを知ってほしい」と話す。